[インデックス 10020] ファイルの概要
このコミットは、Go言語プロジェクトにおけるrelease.r58.2のリリースタグを追加したものです。2011年10月18日に、Andrew Gerrandによって実施されました。このコミットは、Mercurial(hg)バージョン管理システムのタグファイル(.hgtags)に新しいリリースタグを追加する単純な作業でした。
コミット
- コミットハッシュ: 82704f04ef0a8d6dcc437c9e4a9740abbb813485
- 作成者: Andrew Gerrand adg@golang.org
- 日付: 2011年10月18日 14:10:41 +1100
- コミットメッセージ: "tag release.r58.2"
- レビュー: golang-dev, dsymonds
- 変更内容: .hgtags ファイルに1行追加
GitHub上でのコミットページへのリンク
https://github.com/golang/go/commit/82704f04ef0a8d6dcc437c9e4a9740abbb813485
元コミット内容
commit 82704f04ef0a8d6dcc437c9e4a9740abbb813485
Author: Andrew Gerrand <adg@golang.org>
Date: Tue Oct 18 14:10:41 2011 +1100
tag release.r58.2
R=golang-dev, dsymonds
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/5299041
---
.hgtags | 1 +
1 file changed, 1 insertion(+)
diff --git a/.hgtags b/.hgtags
index 760f04368e..b82767c068 100644
--- a/.hgtags
+++ b/.hgtags
@@ -87,3 +87,4 @@ d7322ae4d055a4cf3efaf842d0717a41acd85bac weekly.2011-09-21
3bdabf483805fbf0c7ef013fd09bfd6062b9d3f2 weekly
c1702f36df0397c19fc333571a771666029aa37e release.r60.3
c1702f36df0397c19fc333571a771666029aa37e release
+acaddf1cea75c059d19b20dbef35b20fb3f38954 release.r58.2
変更の背景
このコミットは、Go言語の初期開発段階において、バージョン管理とリリース管理の重要な一部を担っていました。2011年当時、Go言語はまだ1.0リリース前の開発段階にあり、頻繁に週次リリース(weekly release)と番号付きリリース(numbered release)が行われていました。
release.r58.2は、r58系列のパッチリリースです。これは、r58リリース(2011年6月29日にリリース)にバグ修正を加えた維持リリースでした。このようなポイントリリースは、安定性の向上や重要なバグ修正を提供するために実施されていました。
当時のGo言語開発チームは、Mercurialを使用してソースコードの管理を行っており、リリースタグの管理も.hgtagsファイルを通じて行われていました。Andrew Gerrandは、Go言語チームの主要メンバーの一人として、リリース管理やコミュニティ対応を担当していました。
前提知識の解説
Mercurialとタグ管理
Mercurial(hg)は分散バージョン管理システムで、Goプロジェクトが初期に使用していました。.hgtags
ファイルは、Mercurialでリリースタグを管理するための特別なファイルです。
- タグの形式:
ハッシュ値 タグ名
の形式で記録 - タグの役割: 特定のコミットに人間が読みやすい名前を付与
- リリース管理: 各リリースバージョンを特定のコミットと関連付け
Go言語のリリース体系(pre-1.0時代)
2011年当時のGo言語は以下のリリース体系を採用していました:
- 週次リリース:
weekly.YYYY-MM-DD
形式 - 安定版リリース:
release.rXX
形式 - パッチリリース:
release.rXX.Y
形式
Andrew Gerrandの役割
Andrew Gerrandは、Google社でGo言語の開発チームに所属し、リリース管理やコミュニティ対応を担当していました。特に以下の役割を果たしていました:
- リリースプロセスの管理
- コミュニティとの連携
- ドキュメンテーションの整備
- 技術的な意思決定への参加
技術的詳細
.hgtagsファイルの構造
.hgtags
ファイルは、Mercurialリポジトリのルートディレクトリに配置される特別なファイルです:
# 形式: <40桁のハッシュ値> <タグ名>
82704f04ef0a8d6dcc437c9e4a9740abbb813485 release.r58.2
タグ作成プロセス
- コミットの特定: リリースに含めるコミットを決定
- タグの作成:
hg tag release.r58.2
コマンドを実行 - レビュープロセス: golang-devメーリングリストでレビュー
- コミット:
.hgtags
ファイルの変更をコミット
リリース管理システム
当時のGoプロジェクトでは、以下のシステムでリリースを管理していました:
- Codereview: https://golang.org/cl/5299041 でコードレビュー
- メーリングリスト: golang-devでの議論
- 自動化: goinstallツールがタグを認識してバージョン管理
コアとなるコードの変更箇所
このコミットでは、.hgtags
ファイルに1行が追加されました:
+ 82704f04ef0a8d6dcc437c9e4a9740abbb813485 release.r58.2
この変更により、コミット82704f04ef0a8d6dcc437c9e4a9740abbb813485
がrelease.r58.2
タグと関連付けられます。
コアとなるコードの解説
タグエントリの構造
82704f04ef0a8d6dcc437c9e4a9740abbb813485 release.r58.2
-
ハッシュ値:
82704f04ef0a8d6dcc437c9e4a9740abbb813485
- 40桁のSHA-1ハッシュ
- このコミット自身を指している(自己参照)
- Mercurialの標準的なコミット識別子
-
タグ名:
release.r58.2
- r58シリーズの第2パッチリリース
- セマンティックバージョニングの前身的な命名規則
release.
プレフィックスで安定版リリースを示す
goinstallとの連携
当時のgoinstall
ツールは、以下のルールでタグを検索していました:
- 現在のGoバージョンに対応する
go.
プレフィックス付きタグを検索 release.r58.2
の場合、go.r58.2
タグを検索- 見つからない場合は、最新の互換性のあるタグを使用