[インデックス 10289] ファイルの概要
このコミットは、Go言語プロジェクトのリポジトリにおいて、weekly.2011-11-08
という週次リリース(またはスナップショット)のタグ付けを行ったものです。具体的には、Mercurialバージョン管理システムで使用される.hgtags
ファイルに新しいタグエントリを追加することで、特定のコミットハッシュに日付付きの週次リリース名を関連付けています。
コミット
- コミットハッシュ:
816f12285cabe978738bae5070b09290c447150f
- Author: Andrew Gerrand adg@golang.org
- Date: Wed Nov 9 10:29:16 2011 +1100
- 元コミットメッセージ:
tag weekly.2011-11-08 R=r CC=golang-dev https://golang.org/cl/5364050
GitHub上でのコミットページへのリンク
https://github.com/golang/go/commit/816f12285cabe978738bae5070b09290c447150f
元コミット内容
このコミットの目的は、Go言語のソースコードリポジトリに weekly.2011-11-08
というタグを付与することです。これは、2011年11月8日時点のコードベースを週次リリースとしてマークするための操作です。
変更の背景
2011年当時、Go言語プロジェクトはMercurialをバージョン管理システムとして使用しており、定期的に「週次リリース(weekly releases)」または「週次スナップショット(weekly snapshots)」と呼ばれる開発版のリリースを行っていました。これらの週次リリースは、weekly.YYYY-MM-DD
という形式で識別され、開発の進捗を追跡し、ユーザーが最新の変更を試せるようにするために重要な役割を果たしていました。
このコミットは、2011年11月8日時点の特定のコミット(f4397ad6e87c7ce5feac9b01686f1ebd6cbaac4e
)に対して、weekly.2011-11-08
というタグを付与し、さらにそのタグを「weekly」というエイリアスでも参照できるようにするためのものです。これにより、開発者やユーザーは特定の時点のGo言語のコードベースを容易に参照・取得できるようになります。
Goプロジェクトは後に(2014年12月頃)MercurialからGitへ移行しましたが、このコミットはMercurial時代の運用を反映しています。
前提知識の解説
Mercurialと.hgtags
Mercurialは、Gitと同様に分散型バージョン管理システム(DVCS)の一つです。Mercurialでは、リポジトリ内の特定のコミット(リビジョン)に意味のある名前を付けるために「タグ(tag)」を使用します。タグは、特定のリリースバージョンや重要な開発マイルストーンを示すためによく用いられます。
.hgtags
ファイルは、Mercurialリポジトリにおいて、タグ情報を管理するために使用される特殊なファイルです。このファイルは、リポジトリのルートディレクトリに存在し、各行が「コミットハッシュ タグ名」の形式で構成されます。Mercurialは、このファイルを読み込むことで、どのコミットにどのタグが付けられているかを認識します。.hgtags
ファイル自体もリポジトリの一部としてバージョン管理されるため、タグの履歴も追跡可能です。
Go言語の週次リリース(2011年当時)
2011年頃のGo言語プロジェクトでは、安定版リリース(例: r58)とは別に、開発の進捗を反映した「週次リリース」が提供されていました。これらは、weekly.YYYY-MM-DD
という命名規則で識別され、最新の開発状況を試したいユーザーや、バグ修正や新機能の早期アクセスを求める開発者にとって重要なものでした。これらの週次リリースは、特定のコミットにタグを付与することで管理されていました。
技術的詳細
このコミットは、Mercurialのタグ付けメカニズムを直接操作するものです。Mercurialでは、hg tag <tagname>
コマンドを実行すると、現在のリビジョンにタグが付けられ、その情報が.hgtags
ファイルに追記されます。このコミットは、その結果として.hgtags
ファイルが変更されたことを示しています。
具体的には、以下の2行が.hgtags
ファイルに追加されています。
f4397ad6e87c7ce5feac9b01686f1ebd6cbaac4e weekly.2011-11-08
これは、コミットハッシュf4397ad6e87c7ce5feac9b01686f1ebd6cbaac4e
にweekly.2011-11-08
というタグを関連付けています。このコミットハッシュは、2011年11月8日時点のGo言語のコードベースの特定の状態を指します。f4397ad6e87c7ce5feac9b01686f1ebd6cbaac4e weekly
これは、同じコミットハッシュf4397ad6e87c7ce5feac9b01686f1ebd6cbaac4e
にweekly
というタグを関連付けています。これは、最新の週次リリースを指すエイリアスとして機能します。これにより、ユーザーは常に最新の週次リリースをweekly
という簡潔な名前で参照できるようになります。
この変更により、Mercurialリポジトリの履歴において、特定のコミットが正式に週次リリースとしてマークされ、その時点のコードベースが識別可能になります。
コアとなるコードの変更箇所
diff --git a/.hgtags b/.hgtags
index 330742ea5b..3112497496 100644
--- a/.hgtags
+++ b/.hgtags
@@ -92,3 +92,5 @@ acaddf1cea75c059d19b20dbef35b20fb3f38954 release.r58.2
7c1f789e6efd153951e85e3f28722fc69efc2af2 weekly.2011-10-26
e69e528f2afc25a8334cfb9359fa4fcdf2a934b6 weekly.2011-11-01
780c85032b174c9d4b42adf75d82bc85af7d78d1 weekly.2011-11-02
+f4397ad6e87c7ce5feac9b01686f1ebd6cbaac4e weekly.2011-11-08
+f4397ad6e87c7ce5feac9b01686f1ebd6cbaac4e weekly
コアとなるコードの解説
上記の差分は、.hgtags
ファイルに2行が追加されたことを示しています。
-
+f4397ad6e87c7ce5feac9b01686f1ebd6cbaac4e weekly.2011-11-08
この行は、f4397ad6e87c7ce5feac9b01686f1ebd6cbaac4e
というMercurialのコミットハッシュ(またはリビジョンID)に、weekly.2011-11-08
というタグを割り当てています。これは、2011年11月8日の週次リリースがこの特定のコードの状態に対応することを示します。 -
+f4397ad6e87c7ce5feac9b01686f1ebd6cbaac4e weekly
この行は、同じコミットハッシュf4397ad6e87c7ce5feac9b01686f1ebd6cbaac4e
に、weekly
というタグを割り当てています。これは、最新の週次リリースを指す汎用的なタグとして機能します。これにより、開発者は常に最新の週次リリースをweekly
という短い名前で参照でき、具体的な日付を知らなくても最新版を取得できるようになります。
これらの行が追加されることで、Mercurialリポジトリのタグ情報が更新され、新しい週次リリースが正式に記録されます。
関連リンク
- GitHub上のコミットページ: https://github.com/golang/go/commit/816f12285cabe978738bae5070b09290c447150f
- Go言語のコードレビューシステム(Gerrit)の変更リスト: https://golang.org/cl/5364050 (このリンクは古い可能性があり、現在のGerritシステムでは異なるURL構造になっている可能性があります。)
参考にした情報源リンク
- Go言語の週次リリースとMercurialからGitへの移行に関する情報: