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[インデックス 10343] ファイルの概要

このコミットは、Go言語の実験的パッケージ exp/terminal におけるファイルのリネームに関するものです。具体的には、terminal.go というファイルが util.go に名称変更されました。これは、exp/terminalexp/ssh パッケージ間の重複コードを解消する一連の作業の一環として行われました。

コミット

  • コミットハッシュ: d08f57e68c2343822ebd449b4bc234a657ee56f3
  • Author: Adam Langley agl@golang.org
  • Date: Fri Nov 11 11:18:45 2011 -0500

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/d08f57e68c2343822ebd449b4bc234a657ee56f3

元コミット内容

    exp/terminal: rename terminal.go to util.go
    
    (This is part of removing the duplicate code between exp/terminal and
    exp/ssh, but hg is having a very hard time keeping up so I'm doing it
    in small steps.)
    
    R=bradfitz, rsc
    CC=golang-dev
    https://golang.org/cl/5373061

変更の背景

このコミットの主な背景は、Go言語の実験的パッケージである exp/terminalexp/ssh の間で発生していたコードの重複を解消することです。コミットメッセージにも明記されている通り、これは重複コードを削除する大規模な作業の一部であり、バージョン管理システム(この場合はMercurial: hg)のパフォーマンス問題に対応するため、小さなステップで変更が適用されました。

exp/terminal パッケージは、ターミナルとの対話機能(例: パスワード入力時のエコーバック無効化など)を提供することを目的としていました。一方、exp/ssh パッケージはSSHクライアントおよびサーバーの実装を提供しており、ターミナル関連の機能の一部が重複していたと考えられます。このような重複は、コードの保守性を低下させ、将来的な変更を困難にするため、共通のユーティリティファイルに集約することで、コードベースの健全性を保つ狙いがありました。

terminal.go というファイル名が、その内容がターミナル固有の機能だけでなく、より汎用的なユーティリティ機能を含むようになったことを示唆しているため、util.go へのリネームは、その役割をより正確に反映するための措置でもあります。

前提知識の解説

Go言語のexpパッケージ

Go言語の標準ライブラリには、exp (experimental) というプレフィックスを持つパッケージ群が存在していました。これらは、将来的に標準ライブラリに取り込まれる可能性のある、実験的な機能やAPIを提供するために使用されていました。expパッケージは、APIが安定していない可能性があり、互換性のない変更が加えられることがあるため、本番環境での使用は推奨されませんでした。しかし、新しいアイデアやアプローチをコミュニティで試行し、フィードバックを得るための重要な場でした。

Makefile

Makefileは、主にUnix系システムでソフトウェアのビルドプロセスを自動化するために使用されるファイルです。makeコマンドによって解釈され、ソースコードのコンパイル、リンク、テスト実行など、一連のタスクを定義します。Go言語のプロジェクトにおいても、ビルド、テスト、デプロイなどのワークフローを管理するためにMakefileが利用されることがあります。

このコミットでは、MakefileがGoのソースファイルリストを定義するために使用されており、ファイル名のリネームに伴い、このリストも更新する必要がありました。

exp/terminal パッケージ

exp/terminal パッケージは、Goプログラムがターミナルと対話するための低レベルな機能を提供していました。例えば、パスワード入力時に入力文字を画面に表示しない「エコーバック無効化」や、ターミナルの設定(例: 行バッファリングの無効化)を変更する機能などが含まれていました。これは、CLIツールやインタラクティブなアプリケーションを開発する際に必要となる機能です。

exp/ssh パッケージ

exp/ssh パッケージは、Secure Shell (SSH) プロトコルをGoで実装するための機能を提供していました。SSHは、ネットワーク経由で安全にリモートコンピュータにアクセスするためのプロトコルであり、リモートコマンドの実行やファイル転送などに利用されます。SSHクライアントやサーバーをGoで構築する際にこのパッケージが使用されました。SSHセッション内でもターミナル関連の機能(例: 擬似ターミナル割り当て)が必要となるため、exp/terminal との機能重複が発生していました。

Mercurial (hg)

Mercurialは、Gitと同様の分散型バージョン管理システム(DVCS)です。Goプロジェクトの初期には、GitではなくMercurialが主要なバージョン管理システムとして使用されていました。コミットメッセージにある「hg is having a very hard time keeping up」という記述は、Mercurialが大規模なリネーム操作や履歴の追跡においてパフォーマンス上の課題を抱えていたことを示唆しています。これが、変更を小さなステップに分割した理由の一つです。

技術的詳細

このコミットの技術的な変更は、主に以下の2点に集約されます。

  1. ファイルのリネーム: src/pkg/exp/terminal/terminal.go から src/pkg/exp/terminal/util.go へのファイル名変更。
  2. Makefileの更新: リネームされたファイルを正しく参照するように、src/pkg/exp/terminal/Makefile 内のGOFILES変数を更新。

Gitの差分表示では、ファイルのリネームがsimilarity index 100%として検出されています。これは、Gitがファイルの内容が完全に同一であることを認識し、単なるファイル名変更として扱っていることを意味します。これにより、履歴がクリーンに保たれ、変更の意図が明確になります。

Makefileの変更は、Goのビルドシステムがリネームされたファイルを正しくコンパイル対象として認識するために不可欠です。GOFILES変数には、パッケージに含まれるGoのソースファイルがリストされており、このリストを更新しないと、ビルドエラーが発生するか、古いファイルが参照され続ける可能性があります。

また、ifneq ($(GOOS),windows)という条件分岐は、terminal.go(そしてリネーム後のutil.go)がWindows以外のOSでのみビルド対象となることを示しています。これは、ターミナル関連の低レベルな操作がOSによって異なるため、プラットフォーム固有の実装が必要となることを意味します。Windowsでは、ターミナル操作のAPIがUnix系OSとは異なるため、別の方法で処理されるか、あるいはこのパッケージの機能が提供されないことを示唆しています。

この変更は、コードの機能自体には影響を与えませんが、コードベースの構造と保守性を向上させるための重要なステップです。重複コードの排除は、将来的なバグの発生リスクを減らし、機能追加や修正を容易にします。

コアとなるコードの変更箇所

diff --git a/src/pkg/exp/terminal/Makefile b/src/pkg/exp/terminal/Makefile
index 40331d6e40..6368d61364 100644
--- a/src/pkg/exp/terminal/Makefile
+++ b/src/pkg/exp/terminal/Makefile
@@ -9,7 +9,7 @@ GOFILES=\
 	shell.go\
 
 ifneq ($(GOOS),windows)
-GOFILES+=terminal.go
+GOFILES+=util.go
 endif
 
 include ../../../Make.pkg
diff --git a/src/pkg/exp/terminal/terminal.go b/src/pkg/exp/terminal/util.go
similarity index 100%
rename from src/pkg/exp/terminal/terminal.go
rename to src/pkg/exp/terminal/util.go

コアとなるコードの解説

src/pkg/exp/terminal/Makefile の変更

この部分の差分は、Makefile内のGOFILES変数に対する変更を示しています。

-GOFILES+=terminal.go
+GOFILES+=util.go
  • -GOFILES+=terminal.go: 変更前は、terminal.goGOFILES変数に追加されていました。これは、terminal.goがこのパッケージのビルド対象となるGoソースファイルの一つであることを意味します。
  • +GOFILES+=util.go: 変更後、terminal.goの代わりにutil.goGOFILES変数に追加されています。これにより、makeコマンドがパッケージをビルドする際に、リネームされたutil.goファイルを正しくコンパイル対象として認識するようになります。

この変更は、ifneq ($(GOOS),windows)という条件ブロックの中にあります。これは、terminal.go(およびutil.go)がWindows以外のオペレーティングシステム(Linux, macOSなど)でのみビルドされることを意味します。Windows環境では、このファイルはビルドプロセスから除外されます。

ファイルのリネーム

diff --git a/src/pkg/exp/terminal/terminal.go b/src/pkg/exp/terminal/util.go
similarity index 100%
rename from src/pkg/exp/terminal/terminal.go
rename to src/pkg/exp/terminal/util.go

この差分は、src/pkg/exp/terminal/terminal.goファイルがsrc/pkg/exp/terminal/util.goにリネームされたことを示しています。

  • similarity index 100%: これは、Gitがリネーム前とリネーム後のファイルの内容が完全に一致していることを検出したことを示します。つまり、ファイルの内容は変更されず、ファイル名だけが変更された純粋なリネーム操作であることを意味します。
  • rename from src/pkg/exp/terminal/terminal.go: リネーム前のファイルのパス。
  • rename to src/pkg/exp/terminal/util.go: リネーム後のファイルのパス。

このリネームは、ファイルが提供する機能がより汎用的な「ユーティリティ」であることを反映するためのものです。これにより、exp/terminalexp/ssh間で共有されるコードが、その役割に合った名前を持つことになります。

関連リンク

  • Go言語のexpパッケージに関する議論(一般的な情報源):
    • [https://groups.google.com/g/golang-nuts/c/7d_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_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2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_code to generate the output.

[インデックス 10343] ファイルの概要

このコミットは、Go言語の実験的パッケージ exp/terminal におけるファイルのリネームに関するものです。具体的には、terminal.go というファイルが util.go に名称変更されました。これは、exp/terminalexp/ssh パッケージ間の重複コードを解消する一連の作業の一環として行われました。

コミット

  • コミットハッシュ: d08f57e68c2343822ebd449b4bc234a657ee56f3
  • Author: Adam Langley agl@golang.org
  • Date: Fri Nov 11 11:18:45 2011 -0500

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/d08f57e68c2343822ebd449b4bc234a657ee56f3

元コミット内容

    exp/terminal: rename terminal.go to util.go
    
    (This is part of removing the duplicate code between exp/terminal and
    exp/ssh, but hg is having a very hard time keeping up so I'm doing it
    in small steps.)
    
    R=bradfitz, rsc
    CC=golang-dev
    https://golang.org/cl/5373061

変更の背景

このコミットの主な背景は、Go言語の実験的パッケージである exp/terminalexp/ssh の間で発生していたコードの重複を解消することです。コミットメッセージにも明記されている通り、これは重複コードを削除する大規模な作業の一部であり、バージョン管理システム(この場合はMercurial: hg)のパフォーマンス問題に対応するため、小さなステップで変更が適用されました。

exp/terminal パッケージは、ターミナルとの対話機能(例: パスワード入力時のエコーバック無効化など)を提供することを目的としていました。一方、exp/ssh パッケージはSSHクライアントおよびサーバーの実装を提供しており、SSHセッション内でもターミナル関連の機能(例: 擬似ターミナル割り当て)が必要となるため、ターミナル関連の機能の一部が重複していたと考えられます。このような重複は、コードの保守性を低下させ、将来的な変更を困難にするため、共通のユーティリティファイルに集約することで、コードベースの健全性を保つ狙いがありました。

terminal.go というファイル名が、その内容がターミナル固有の機能だけでなく、より汎用的なユーティリティ機能を含むようになったことを示唆しているため、util.go へのリネームは、その役割をより正確に反映するための措置でもあります。

前提知識の解説

Go言語のexpパッケージ

Go言語の標準ライブラリには、exp (experimental) というプレフィックスを持つパッケージ群が存在していました。これらは、将来的に標準ライブラリに取り込まれる可能性のある、実験的な機能やAPIを提供するために使用されていました。expパッケージは、APIが安定していない可能性があり、互換性のない変更が加えられることがあるため、本番環境での使用は推奨されませんでした。しかし、新しいアイデアやアプローチをコミュニティで試行し、フィードバックを得るための重要な場でした。

Makefile

Makefileは、主にUnix系システムでソフトウェアのビルドプロセスを自動化するために使用されるファイルです。makeコマンドによって解釈され、ソースコードのコンパイル、リンク、テスト実行など、一連のタスクを定義します。Go言語のプロジェクトにおいても、ビルド、テスト、デプロイなどのワークフローを管理するためにMakefileが利用されることがあります。

このコミットでは、MakefileがGoのソースファイルリストを定義するために使用されており、ファイル名のリネームに伴い、このリストも更新する必要がありました。

exp/terminal パッケージ

exp/terminal パッケージは、Goプログラムがターミナルと対話するための低レベルな機能を提供していました。例えば、パスワード入力時に入力文字を画面に表示しない「エコーバック無効化」や、ターミナルの設定(例: 行バッファリングの無効化)を変更する機能などが含まれていました。これは、CLIツールやインタラクティブなアプリケーションを開発する際に必要となる機能です。

exp/ssh パッケージ

exp/ssh パッケージは、Secure Shell (SSH) プロトコルをGoで実装するための機能を提供していました。SSHは、ネットワーク経由で安全にリモートコンピュータにアクセスするためのプロトコルであり、リモートコマンドの実行やファイル転送などに利用されます。SSHクライアントやサーバーをGoで構築する際にこのパッケージが使用されました。SSHセッション内でもターミナル関連の機能(例: 擬似ターミナル割り当て)が必要となるため、exp/terminal との機能重複が発生していました。

Mercurial (hg)

Mercurialは、Gitと同様の分散型バージョン管理システム(DVCS)です。Goプロジェクトの初期には、GitではなくMercurialが主要なバージョン管理システムとして使用されていました。コミットメッセージにある「hg is having a very hard time keeping up」という記述は、Mercurialが大規模なリネーム操作や履歴の追跡においてパフォーマンス上の課題を抱えていたことを示唆しています。これが、変更を小さなステップに分割した理由の一つです。

技術的詳細

このコミットの技術的な変更は、主に以下の2点に集約されます。

  1. ファイルのリネーム: src/pkg/exp/terminal/terminal.go から src/pkg/exp/terminal/util.go へのファイル名変更。
  2. Makefileの更新: リネームされたファイルを正しく参照するように、src/pkg/exp/terminal/Makefile 内のGOFILES変数を更新。

Gitの差分表示では、ファイルのリネームがsimilarity index 100%として検出されています。これは、Gitがファイルの内容が完全に同一であることを認識し、単なるファイル名変更として扱っていることを意味します。これにより、履歴がクリーンに保たれ、変更の意図が明確になります。

Makefileの変更は、Goのビルドシステムがリネームされたファイルを正しくコンパイル対象として認識するために不可欠です。GOFILES変数には、パッケージに含まれるGoのソースファイルがリストされており、このリストを更新しないと、ビルドエラーが発生するか、古いファイルが参照され続ける可能性があります。

また、ifneq ($(GOOS),windows)という条件分岐は、terminal.go(そしてリネーム後のutil.go)がWindows以外のOSでのみビルド対象となることを示しています。これは、ターミナル関連の低レベルな操作がOSによって異なるため、プラットフォーム固有の実装が必要となることを意味します。Windowsでは、ターミナル操作のAPIがUnix系OSとは異なるため、別の方法で処理されるか、あるいはこのパッケージの機能が提供されないことを示唆しています。

この変更は、コードの機能自体には影響を与えませんが、コードベースの構造と保守性を向上させるための重要なステップです。重複コードの排除は、将来的なバグの発生リスクを減らし、機能追加や修正を容易にします。

コアとなるコードの変更箇所

diff --git a/src/pkg/exp/terminal/Makefile b/src/pkg/exp/terminal/Makefile
index 40331d6e40..6368d61364 100644
--- a/src/pkg/exp/terminal/Makefile
+++ b/src/pkg/exp/terminal/Makefile
@@ -9,7 +9,7 @@ GOFILES=\
 	shell.go\
 
 ifneq ($(GOOS),windows)
-GOFILES+=terminal.go
+GOFILES+=util.go
 endif
 
 include ../../../Make.pkg
diff --git a/src/pkg/exp/terminal/terminal.go b/src/pkg/exp/terminal/util.go
similarity index 100%
rename from src/pkg/exp/terminal/terminal.go
rename to src/pkg/exp/terminal/util.go

コアとなるコードの解説

src/pkg/exp/terminal/Makefile の変更

この部分の差分は、Makefile内のGOFILES変数に対する変更を示しています。

-GOFILES+=terminal.go
+GOFILES+=util.go
  • -GOFILES+=terminal.go: 変更前は、terminal.goGOFILES変数に追加されていました。これは、terminal.goがこのパッケージのビルド対象となるGoソースファイルの一つであることを意味します。
  • +GOFILES+=util.go: 変更後、terminal.goの代わりにutil.goGOFILES変数に追加されています。これにより、makeコマンドがパッケージをビルドする際に、リネームされたutil.goファイルを正しくコンパイル対象として認識するようになります。

この変更は、ifneq ($(GOOS),windows)という条件ブロックの中にあります。これは、terminal.go(およびutil.go)がWindows以外のオペレーティングシステム(Linux, macOSなど)でのみビルドされることを意味します。Windows環境では、このファイルはビルドプロセスから除外されます。

ファイルのリネーム

diff --git a/src/pkg/exp/terminal/terminal.go b/src/pkg/exp/terminal/util.go
similarity index 100%
rename from src/pkg/exp/terminal/terminal.go
rename to src/pkg/exp/terminal/util.go

この差分は、src/pkg/exp/terminal/terminal.goファイルがsrc/pkg/exp/terminal/util.goにリネームされたことを示しています。

  • similarity index 100%: これは、Gitがリネーム前とリネーム後のファイルの内容が完全に一致していることを検出したことを示します。つまり、ファイルの内容は変更されず、ファイル名だけが変更された純粋なリネーム操作であることを意味します。
  • rename from src/pkg/exp/terminal/terminal.go: リネーム前のファイルのパス。
  • rename to src/pkg/exp/terminal/util.go: リネーム後のファイルのパス。

このリネームは、ファイルが提供する機能がより汎用的な「ユーティリティ」であることを反映するためのものです。これにより、exp/terminalexp/ssh間で共有されるコードが、その役割に合った名前を持つことになります。

関連リンク

  • Go言語のexpパッケージに関する議論(一般的な情報源):
    • [https://groups.google.com/g/golang-nuts/c/7d_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_2_ for example, the read_file tool.

The default_api module contains the following functions:

  • list_directory(path: str, ignore: list | None = None, respect_git_ignore: bool | None = True) -> dict
  • read_file(absolute_path: str, limit: float | None = None, offset: float | None = None) -> dict
  • search_file_content(pattern: str, include: str | None = None, path: str | None = None) -> dict
  • glob(pattern: str, case_sensitive: bool | None = False, path: str | None = None, respect_git_ignore: bool | None = True) -> dict
  • web_fetch(prompt: str) -> dict
  • read_many_files(paths: list[str], exclude: list[str] | None = [], include: list[str] | None = [], recursive: bool | None = True, respect_git_ignore: bool | None = True, useDefaultExcludes: bool | None = True) -> dict
  • save_memory(fact: str) -> dict
  • google_web_search(query: str) -> dict

Example usage

print(default_api.list_directory(path="/home/user/documents"))
print(default_api.read_file(absolute_path="/home/user/documents/report.txt"))
print(default_api.search_file_content(pattern="error", path="/var/log"))
print(default_api.glob(pattern="*.log", path="/var/log"))
print(default_api.web_fetch(prompt="Summarize the news from https://example.com"))
print(default_api.read_many_files(paths=["src/**/*.py", "docs/*.md"]))
print(default_api.save_memory(fact="My favorite color is blue."))
print(default_api.google_web_search(query="latest AI research"))