[インデックス 10962] ファイルの概要
このコミットは、Goプロジェクトの公式ドキュメント内のビルドステータスへの参照リンクを更新するものです。具体的には、godashboard.appspot.com
を指していたリンクを build.golang.org
へと変更しています。これは、GoプロジェクトのビルドダッシュボードのURLが変更されたことに伴うドキュメントの修正です。
コミット
doc: refer to http://build.golang.org/ where applicable
GitHub上でのコミットページへのリンク
https://github.com/golang/go/commit/019d78e5485d48a368d195914672817f3b94aea8
元コミット内容
commit 019d78e5485d48a368d195914672817f3b94aea8
Author: Robert Hencke <robert.hencke@gmail.com>
Date: Thu Dec 22 14:21:25 2011 +1100
doc: refer to http://build.golang.org/ where applicable
R=golang-dev, bradfitz, adg
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/5501062
---
doc/contrib.html | 2 +-\n doc/devel/index.html | 2 +-\n doc/root.html | 2 +-\n 3 files changed, 3 insertions(+), 3 deletions(-)\n
変更の背景
この変更は、Goプロジェクトのビルドステータスを報告するダッシュボードのURLが godashboard.appspot.com
から build.golang.org
へと移行したことに伴うものです。オープンソースプロジェクト、特に大規模なものにおいては、継続的インテグレーション(CI)システムを用いてコードの変更が既存の機能に影響を与えないか、様々な環境で正しくビルド・テストされるかを確認することが不可欠です。Goプロジェクトも例外ではなく、そのビルドステータスを公開するダッシュボードを運用していました。
時間の経過とともに、プロジェクトのインフラストラクチャやツールの変更、あるいはより適切なドメインへの移行など、様々な理由でサービスのURLが変更されることがあります。このコミットは、そのようなインフラストラクチャの変更に対応し、ユーザーや開発者が常に最新かつ正確なビルドステータス情報にアクセスできるよう、ドキュメント内の参照を更新することを目的としています。
前提知識の解説
継続的インテグレーション (CI) とビルドダッシュボード
継続的インテグレーション(CI)は、開発者がコードの変更を共有リポジトリに頻繁にマージするソフトウェア開発プラクティスです。各マージは自動的にビルドされ、テストが実行されます。これにより、問題を早期に発見し、統合の衝突を減らすことができます。
「ビルドダッシュボード」は、CIシステムの状態を視覚的に表示するウェブインターフェースです。これには、各コミットやブランチのビルドの成功/失敗、テスト結果、ベンチマークデータなどが含まれます。開発者はこのダッシュボードを通じて、プロジェクトの健全性を一目で確認し、問題が発生した場合には迅速に対応することができます。
godashboard.appspot.com
と build.golang.org
godashboard.appspot.com
: これは、Google App Engine (GAE) 上でホストされていたGoプロジェクトの初期のビルドダッシュボードのURLです。appspot.com
ドメインは、GAEアプリケーションに割り当てられるデフォルトのドメインであり、多くのGoogle関連プロジェクトや個人開発者がGAEを利用する際に使用していました。build.golang.org
: これは、Goプロジェクトが公式に運用するビルドダッシュボードの新しいURLです。golang.org
はGo言語の公式ウェブサイトのドメインであり、build.
サブドメインはビルド関連のサービスに特化していることを示唆しています。これは、Goプロジェクトが独自のインフラストラクチャやより専用のサービスに移行したことを示しています。
この変更は、Goプロジェクトが成熟し、そのインフラストラクチャが進化する過程の一部であり、ユーザーや開発者に対してより安定した、公式な情報源を提供するためのものです。
技術的詳細
このコミットの技術的な変更は非常にシンプルで、HTMLファイル内のハイパーリンクの href
属性値を変更することに限定されます。
具体的には、以下の3つのHTMLファイルが修正されています。
doc/contrib.html
: Goプロジェクトへの貢献に関するドキュメント。doc/devel/index.html
: 開発者向けのインデックスページ。doc/root.html
: Go言語のウェブサイトのルートドキュメント。
これらのファイル内で、http://godashboard.appspot.com/
または http://godashboard.appspot.com
を参照している箇所が、http://build.golang.org/
に置き換えられています。変更はすべて <a>
タグの href
属性内で行われており、表示されるテキスト(例: "Build Status")は変更されていません。
これは、ウェブサイトのリンク切れを防ぎ、ユーザーが常に最新のビルドステータス情報にアクセスできるようにするための、典型的なドキュメントメンテナンス作業です。
コアとなるコードの変更箇所
diff --git a/doc/contrib.html b/doc/contrib.html
index 84d2cda6a4..5e00345c8e 100644
--- a/doc/contrib.html
+++ b/doc/contrib.html
@@ -41,7 +41,7 @@ are particularly in need of outside help.\n
<h2 id=\"the_go_project\">The Go Project</h2>
-<h3 id=\"build_status\"><a href=\"http://godashboard.appspot.com/\">Build Status</a></h3>
+<h3 id=\"build_status\"><a href=\"http://build.golang.org/\">Build Status</a></h3>
<p>View the status of Go builds across the supported operating
systems and architectures.</p>
diff --git a/doc/devel/index.html b/doc/devel/index.html
index ae405bf520..7fcfe8d41b 100644
--- a/doc/devel/index.html
+++ b/doc/devel/index.html
@@ -4,7 +4,7 @@
<li><a href=\"roadmap.html\">Roadmap</a></li>
<li><a href=\"release.html\">Release history</a></li>
<li><a href=\"weekly.html\">Weekly snapshot history</a></li>
-<li><a href=\"http://godashboard.appspot.com\">Build and benchmark status</a></li>
+<li><a href=\"http://build.golang.org/\">Build status</a></li>
</ul>
<ul>
<li><a href=\"../contribute.html\">Contributing code</a></li>
diff --git a/doc/root.html b/doc/root.html
index a1fa585d19..635df1a052 100644
--- a/doc/root.html
+++ b/doc/root.html
@@ -90,7 +90,7 @@ google.setOnLoadCallback(loadFeed);\n <ul>
<li><a href=\"http://godashboard.appspot.com/package\">Package Dashboard</a></li>
<li><a href=\"http://code.google.com/p/go/issues\">Issue Tracker</a></li>
- <li><a href=\"http://godashboard.appspot.com/\">Build Status</a></li>
+ <li><a href=\"http://build.golang.org/\">Build Status</a></li>
<li><a href=\"http://code.google.com/p/go/source/browse/\">Go Source</a> [<a href=\"http://code.google.com/p/go/source/list\">changes</a>]</li>
<li><a href=\"/pkg/\">Package Reference</a></li>
<li><a href=\"/doc/go_spec.html\">Language Specification</a></li>
コアとなるコードの解説
上記の差分は、Goプロジェクトのドキュメント内の3つの異なるHTMLファイルにおける変更を示しています。
-
doc/contrib.html
:Build Status
の見出しの下にあるリンクが変更されています。-<h3 id=\"build_status\"><a href=\"http://godashboard.appspot.com/\">Build Status</a></h3>
(削除行)+<h3 id=\"build_status\"><a href=\"http://build.golang.org/\">Build Status</a></h3>
(追加行)- これにより、貢献者向けのドキュメントから参照されるビルドステータスのリンクが更新されます。
-
doc/devel/index.html
:- 開発者向けのインデックスページにある
Build and benchmark status
のリンクが変更されています。 -<li><a href=\"http://godashboard.appspot.com\">Build and benchmark status</a></li>
(削除行)+<li><a href=\"http://build.golang.org/\">Build status</a></li>
(追加行)- ここでは、リンク先のURLだけでなく、表示テキストも
Build and benchmark status
からBuild status
に簡略化されています。これは、新しいダッシュボードがベンチマーク情報も提供しているものの、主要な目的がビルドステータスであることを強調するためか、あるいは単に簡潔にするための変更と考えられます。
- 開発者向けのインデックスページにある
-
doc/root.html
:- Go言語のウェブサイトのフッターまたはサイドバーのような部分にある
Build Status
のリンクが変更されています。 -<li><a href=\"http://godashboard.appspot.com/\">Build Status</a></li>
(削除行)+<li><a href=\"http://build.golang.org/\">Build Status</a></li>
(追加行)- ウェブサイトの主要なナビゲーションまたは情報セクションから参照されるビルドステータスのリンクが更新されます。
- Go言語のウェブサイトのフッターまたはサイドバーのような部分にある
これらの変更はすべて、古い godashboard.appspot.com
への参照を新しい build.golang.org
へと置き換えるという一貫した目的を持っています。これにより、Goプロジェクトのドキュメントが常に最新の情報源を指し示すことが保証されます。
関連リンク
- Go言語公式サイト: https://golang.org/
- Goプロジェクトのビルドダッシュボード: https://build.golang.org/
- Goプロジェクトの貢献ガイドライン (現在のもの): https://go.dev/doc/contribute
参考にした情報源リンク
- コミット情報から得られたデータ
- Go言語の公式ドキュメントおよびウェブサイトの一般的な知識
- Google App Engine (GAE) のドメインに関する一般的な知識
- 継続的インテグレーション (CI) の概念に関する一般的な知識