[インデックス 11056] ファイルの概要
このコミットは、Go言語プロジェクトのドキュメントファイル doc/contribute.html
内の、標準的な著作権ヘッダーのモデル例における年号を「2011」から「2012」に更新するものです。これは、新しい年が始まったことに伴う、ドキュメントの軽微なメンテナンス更新であり、Goプロジェクトへの貢献者がコードに含めるべき著作権表示の例を最新の状態に保つことを目的としています。
コミット
- コミットハッシュ:
834830d2bbf5a213e1222c1505e898f2c360b672
- 作者: Peter Mundy go.peter.90@gmail.com
- コミット日時: Mon Jan 9 10:47:28 2012 -0800
- コミットメッセージ:
doc: use 2012 for year in model standard copyright header R=golang-dev, r CC=golang-dev https://golang.org/cl/5531048
GitHub上でのコミットページへのリンク
https://github.com/golang/go/commit/834830d2bbf5a213e1222c1505e898f2c360b672
元コミット内容
doc: use 2012 for year in model standard copyright header
R=golang-dev, r
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/5531048
変更の背景
この変更は、新しい年(2012年)が始まったことに伴い、Goプロジェクトのドキュメントを最新の状態に保つための定期的なメンテナンスの一環として行われました。具体的には、doc/contribute.html
ファイルには、Goプロジェクトに貢献する際にコードに含めるべき標準的な著作権ヘッダーの例が示されています。この例の年号が「2011」のままであったため、これを「2012」に更新することで、ドキュメントの正確性と最新性を確保しました。
オープンソースプロジェクトでは、著作権表示の年号を毎年更新することが一般的です。これは、その年にコードに対して行われた変更や追加が、既存の著作権に加えてその年の著作権によっても保護されることを示すためです。このコミットは、Goプロジェクトがその慣行に従っていることを示しています。
前提知識の解説
著作権ヘッダーとは
著作権ヘッダー(Copyright Header)とは、ソフトウェアのソースコードファイルやドキュメントの冒頭に記述される、そのコンテンツの著作権情報を明示するテキストブロックです。通常、著作権者(個人、組織など)、著作権が宣言された年、および適用されるライセンス情報が含まれます。
目的:
- 著作権の明示: 誰がそのコードの著作権を保有しているかを明確にします。
- ライセンスの適用: コードがどのような条件で利用、配布、改変されるかを定めたライセンス(例: BSDライセンス、MITライセンス、GPLなど)を示すことで、利用者が法的な制約を理解できるようにします。
- 法的保護: 著作権侵害があった場合に、著作権者が自身の権利を主張するための根拠となります。
BSDライセンス
Go言語プロジェクトは、主に「BSD-style license」(BSDスタイルのライセンス)を採用しています。BSDライセンスは、非常に寛容な(パーミッシブな)オープンソースライセンスの一つです。主な特徴は以下の通りです。
- 自由な利用: ソースコードの利用、改変、再配布が非常に自由に認められています。
- 商用利用可能: 商用製品に組み込むことも可能です。
- 派生作品のライセンス: 派生作品のライセンスをオープンソースにする義務はありません(プロプライエタリなソフトウェアに組み込むことも可能)。
- 帰属表示の義務: 通常、オリジナルの著作権表示とライセンス条項を、派生作品に含めることが義務付けられています。
このコミットで変更された著作権ヘッダーの例にも、「Use of this source code is governed by a BSD-style license that can be found in the LICENSE file.」という記述があり、GoプロジェクトがBSDライセンスに基づいていることを示しています。
doc/contribute.html
ファイルの役割
doc/contribute.html
は、Go言語プロジェクトへの貢献方法を説明する公式ドキュメントです。このファイルには、コードのスタイルガイド、テストの実行方法、コミットメッセージの書き方、そして今回変更されたような著作権ヘッダーの記述方法など、貢献者が従うべきガイドラインが詳細に記載されています。このドキュメントは、プロジェクトの品質と一貫性を保つ上で非常に重要な役割を果たします。
技術的詳細
このコミットは、技術的な複雑性を伴うコード変更ではなく、ドキュメントの更新に分類されます。しかし、大規模なオープンソースプロジェクトにおけるドキュメントの正確性と最新性の維持は、プロジェクトの健全性にとって不可欠です。
変更されたファイル doc/contribute.html
はHTML形式のドキュメントであり、ウェブブラウザで閲覧されることを想定しています。このファイル内の <pre>
タグで囲まれた部分は、整形済みテキストとして表示され、Goプロジェクトに貢献する際にコードファイルに含めるべき著作権ヘッダーの具体的な例を示しています。
変更自体は、単に年号の数字を「2011」から「2012」に修正するものであり、HTMLの構造や意味論に影響を与えるものではありません。このような変更は、通常、プロジェクトの開始時や年末年始に、著作権表示の年号を更新する目的で行われます。
Goプロジェクトのような大規模なオープンソースプロジェクトでは、多くの貢献者が関わるため、一貫した著作権表示のガイドラインを設けることが重要です。このコミットは、そのガイドラインの一部である「著作権ヘッダーの例」を最新の状態に保つことで、新規貢献者が正しい形式で著作権表示を行う手助けとなります。
コアとなるコードの変更箇所
diff --git a/doc/contribute.html b/doc/contribute.html
index 2de4aecb89..a5beb54f9b 100644
--- a/doc/contribute.html
+++ b/doc/contribute.html
@@ -523,7 +523,7 @@ This rigmarole needs to be done only for your first submission.
<p>Code that you contribute should use the standard copyright header:</p>
<pre>
-// Copyright 2011 The Go Authors. All rights reserved.
+// Copyright 2012 The Go Authors. All rights reserved.
// Use of this source code is governed by a BSD-style
// license that can be found in the LICENSE file.
</pre>
コアとなるコードの解説
上記の diff
出力は、doc/contribute.html
ファイルに対する変更を示しています。
--- a/doc/contribute.html
は変更前のファイルを示し、+++ b/doc/contribute.html
は変更後のファイルを示します。@@ -523,7 +523,7 @@
は、変更がファイルの523行目から始まり、7行分のコンテキストが示されていることを意味します。- // Copyright 2011 The Go Authors. All rights reserved.
の行は、変更前のファイルから削除された行です。この行は、著作権ヘッダーの例で年号が「2011」となっていました。+ // Copyright 2012 The Go Authors. All rights reserved.
の行は、変更後のファイルに追加された行です。この行では、年号が「2012」に更新されています。
この変更は、Goプロジェクトへの貢献者がコードに含めるべき著作権ヘッダーの例を、最新の年号である2012年に更新したことを明確に示しています。これにより、ドキュメントが常に最新かつ正確な情報を提供するように保たれています。
関連リンク
- Go言語のコードレビューシステム (Gerrit) 上の変更リスト: https://golang.org/cl/5531048
参考にした情報源リンク
- Go言語の公式ドキュメント (一般的なGoの貢献ガイドラインに関する知識)
- オープンソースライセンスに関する一般的な知識 (BSDライセンスなど)
- Gitのdiff形式に関する一般的な知識