[インデックス 11124] ファイルの概要

このコミットは、Go言語の公式ドキュメント内のコードスニペットファイルにおける軽微なコメントのタイポ（誤字）を修正するものです。具体的には、doc/progs/defer.go と doc/progs/defer2.go の2つのファイルで、ドキュメントの正確性と可読性を向上させるための修正が行われています。

コミット

commit cd54e44b50a97945f74d7d018a9b136e7278ddaa
Author: Shenghou Ma <minux.ma@gmail.com>
Date:   Thu Jan 12 07:55:23 2012 -0800

    doc: trivial comment typo fix
    
    R=golang-dev, r
    CC=golang-dev
    https://golang.org/cl/5529080

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/cd54e44b50a97945f74d7d018a9b136e7278ddaa

元コミット内容

doc: trivial comment typo fix

このコミットメッセージは、「ドキュメント：些細なコメントのタイポ修正」という意味です。これは、コードの機能には影響を与えず、主にドキュメントやコメントの記述ミスを修正するものであることを示しています。

変更の背景

この変更の背景は、Go言語のドキュメントに含まれるコードスニペットのコメントに存在する単純な誤字を修正することにあります。ドキュメントの品質を維持し、読者が正確な情報を得られるようにするためには、このような軽微な誤字であっても修正することが重要です。特に、公式ドキュメントは多くの開発者によって参照されるため、誤字脱字がないことは信頼性向上に繋がります。

前提知識の解説

タイポ (Typo): タイポグラフィカルエラーの略で、文字の打ち間違いや誤字のことです。プログラミングにおいては、コード内のコメントや文字列リテラル、変数名などに発生することがあります。
Go言語のドキュメント: Go言語は、その設計思想として「シンプルさ」と「可読性」を重視しており、公式ドキュメントも非常に充実しています。コード内のコメントも、Goのドキュメンテーションツール（go docなど）によって自動的にドキュメントとして生成されるため、コメントの正確性は非常に重要です。
defer, panic, recover: Go言語におけるエラーハンドリングとプログラムフロー制御の重要なメカニズムです。
- defer: 関数がリターンする直前に実行される関数をスケジュールします。リソースの解放（ファイルのクローズ、ロックの解除など）によく使用されます。
- panic: プログラムの通常の実行フローを中断し、パニック状態に入ります。通常、回復不可能なエラーやプログラマーの論理的誤りを示すために使用されます。
- recover: panicによって引き起こされたパニック状態から回復するために使用されます。deferされた関数内でのみ有効です。これらの概念は、doc/progs/defer.go および doc/progs/defer2.go というファイル名が示唆するように、これらのドキュメントファイルで解説されている主要なトピックです。

技術的詳細

このコミットは、Go言語のソースコードリポジトリ内のドキュメントディレクトリ（doc/progs/）にある2つのファイル、defer.go と defer2.go に対して行われました。変更内容は、コメント内の特定の単語のスペルミスを修正することです。

具体的には、以下の2種類のタイポが修正されました。

"an Recover" から "and Recover" への修正:
- 元のコメント: // This file contains the code snippets included in "Defer, Panic, an Recover."
- 修正後: // This file contains the code snippets included in "Defer, Panic, and Recover."
- これは、英語の接続詞「and」が「an」と誤って記述されていたものを修正したものです。文法的な誤りを訂正し、より自然な英語表現にしています。
"Intial version." から "Initial version." への修正:
- 元のコメント: // Intial version.
- 修正後: // Initial version.
- これは、「Initial」（最初の、初期の）という単語が「Intial」と誤って記述されていたものを修正したものです。単純なスペルミスを訂正し、単語の正確性を確保しています。

これらの変更は、コードの実行ロジックや機能には一切影響を与えません。純粋にドキュメントのコメント部分のみの修正であり、Go言語のドキュメントの品質と正確性を向上させるためのものです。

コアとなるコードの変更箇所

diff --git a/doc/progs/defer.go b/doc/progs/defer.go
index 098cdf26b1..2e11020abf 100644
--- a/doc/progs/defer.go
+++ b/doc/progs/defer.go
@@ -2,7 +2,7 @@
 // Use of this source code is governed by a BSD-style
 // license that can be found in the LICENSE file.
 
-// This file contains the code snippets included in "Defer, Panic, an Recover."
+// This file contains the code snippets included in "Defer, Panic, and Recover."
 
 package main
 
@@ -36,7 +36,7 @@ func c() (i int) {
 
 // STOP OMIT
 
-// Intial version.
+// Initial version.
 func CopyFile(dstName, srcName string) (written int64, err error) {
 	src, err := os.Open(srcName)
 	if err != nil {
diff --git a/doc/progs/defer2.go b/doc/progs/defer2.go
index 341a1410f3..cad66b0702 100644
--- a/doc/progs/defer2.go
+++ b/doc/progs/defer2.go
@@ -2,7 +2,7 @@
 // Use of this source code is governed by a BSD-style
 // license that can be found in the LICENSE file.
 
-// This file contains the code snippets included in "Defer, Panic, an Recover."
+// This file contains the code snippets included in "Defer, Panic, and Recover."
 
 package main

コアとなるコードの解説

上記のdiff出力は、doc/progs/defer.go と doc/progs/defer2.go の両ファイルにおける変更を示しています。

doc/progs/defer.go の変更点:
- 1行目のコメント: - // This file contains the code snippets included in "Defer, Panic, an Recover." が + // This file contains the code snippets included in "Defer, Panic, and Recover." に変更されています。これにより、「an Recover」という誤った表現が「and Recover」という正しい表現に修正され、文法的な正確性が向上しました。
- 39行目のコメント: - // Intial version. が + // Initial version. に変更されています。これにより、「Intial」というスペルミスが「Initial」という正しいスペルに修正され、単語の正確性が向上しました。
doc/progs/defer2.go の変更点:
- 1行目のコメント: - // This file contains the code snippets included in "Defer, Panic, an Recover." が + // This file contains the code snippets included in "Defer, Panic, and Recover." に変更されています。defer.go と同様に、文法的な誤りが修正されています。

これらの変更は、Go言語のドキュメントの品質を向上させるための、非常にシンプルかつ直接的な修正です。

参考にした情報源リンク

Go言語のソースコードリポジトリ (GitHub): https://github.com/golang/go
Go Code Review Comments (Goのコードレビューガイドライン): https://go.dev/doc/effective_go#commentary (コメントの重要性について)
Go言語の defer ステートメントに関する公式ドキュメント: https://go.dev/ref/spec#Defer_statements
Go言語の panic および recover 関数に関する公式ドキュメント: https://go.dev/ref/spec#Handling_panics

comemo