[インデックス 11205] ファイルの概要
このコミットは、Go言語の公式ドキュメント(具体的にはGo 1のリリースノートに関するドキュメント)内の壊れたリンクを修正するものです。http
パッケージおよびhttputil
パッケージへの参照が、net/http
およびnet/httputil
という正しいパスに更新されています。
コミット
commit 343098edaaea0bcf6ca2422a20aa8b488e4e801c
Author: Jongmin Kim <atomaths@gmail.com>
Date: Tue Jan 17 09:47:34 2012 -0800
doc: I have modified the broken links.
R=golang-dev, duperray.olivier, r
CC=adg, golang-dev
https://golang.org/cl/5542054
GitHub上でのコミットページへのリンク
https://github.com/golang/go/commit/343098edaaea0bcf6ca2422a20aa8b488e4e801c
元コミット内容
このコミットの目的は、Go 1のドキュメントにおける壊れたリンクを修正することです。具体的には、http
パッケージとhttputil
パッケージへのドキュメント内の参照が、Go 1でのパッケージ構造の変更に合わせて更新されています。
変更の背景
Go言語は、バージョン1.0のリリースに向けて、標準ライブラリの構造を整理し、安定化させる作業を進めていました。この過程で、ネットワーク関連のパッケージ、特にHTTPプロトコルを扱うhttp
パッケージとそのユーティリティであるhttputil
パッケージが、より論理的な階層構造を持つnet
パッケージの下に移動されました。
Go 1のリリースノートや関連ドキュメントは、この新しいパッケージ構造を反映するように記述されるべきでしたが、一部のリンクが古いパス(例: /pkg/http/
)を指したままになっていました。このコミットは、これらの古い、もはや存在しないリンクを、新しい正しいパス(例: /pkg/net/http/
)に修正することで、ドキュメントの正確性とユーザビリティを向上させることを目的としています。
前提知識の解説
- Go言語のパッケージシステム: Go言語では、コードはパッケージにまとめられ、他のパッケージからインポートして利用されます。標準ライブラリも多数のパッケージで構成されており、それぞれが特定の機能を提供します。パッケージはファイルシステム上のディレクトリ構造に対応しており、
import "path/to/package"
のように指定されます。 net/http
パッケージ: Go言語の標準ライブラリに含まれる、HTTPクライアントおよびサーバーの実装を提供する非常に重要なパッケージです。Webアプリケーション開発において中心的な役割を果たします。net/httputil
パッケージ:net/http
パッケージのユーティリティ機能を提供するパッケージです。例えば、HTTPリクエストやレスポンスのダンプ、リバースプロキシの実装などが含まれます。- Go 1リリース: Go言語の最初の安定版リリースであり、言語仕様と標準ライブラリのAPIが将来にわたって互換性を維持することが約束された重要なマイルストーンです。このリリースに向けて、多くの整理と改善が行われました。
- ドキュメントの重要性: ソフトウェアプロジェクトにおいて、正確で最新のドキュメントは非常に重要です。特に、APIの変更やパッケージ構造の変更があった場合、ドキュメントがそれに追従していなければ、ユーザーは混乱し、誤った情報を参照してしまう可能性があります。
技術的詳細
このコミットは、Go言語のドキュメントファイルであるdoc/go1.html
とdoc/go1.tmpl
に対して行われています。これらのファイルは、Go 1のリリースに関する情報を提供しており、特にhttp
パッケージのリファクタリングについて言及している箇所があります。
変更内容は非常にシンプルで、HTMLのアンカータグ(<a href="...">
)内のURLパスを修正しています。
具体的には、以下の2つの変更が各ファイルに適用されています。
href="/pkg/http/"
をhref="/pkg/net/http/"
に変更。href="/pkg/httputil/"
をhref="/pkg/net/httputil/"
に変更。
これは、Go 1のリリースに伴い、http
およびhttputil
パッケージがnet
パッケージのサブパッケージとして再編成されたことを反映したものです。この変更により、ドキュメント内のリンクが実際のパッケージの場所と一致し、ユーザーが正しいドキュメントページにアクセスできるようになります。
この修正は、ドキュメントの整合性を保つ上で非常に重要です。古いリンクのままでは、ユーザーがクリックしても「ページが見つかりません」といったエラーに遭遇するか、あるいは古いバージョンのドキュメントにリダイレクトされてしまう可能性がありました。
コアとなるコードの変更箇所
このコミットで変更されたファイルは以下の2つです。
doc/go1.html
doc/go1.tmpl
それぞれのファイルで、以下の行が変更されています。
doc/go1.html
:
--- a/doc/go1.html
+++ b/doc/go1.html
@@ -701,9 +701,9 @@ Since the package's functionality is new, no updating is necessary.
<h3 id="http">The http package</h3>
<p>
-In Go 1 the <a href="/pkg/http/"><code>http</code></a> package is refactored,
+In Go 1 the <a href="/pkg/net/http/"><code>http</code></a> package is refactored,
putting some of the utilities into a
-<a href="/pkg/httputil/"><code>httputil</code></a> subdirectory.
+<a href="/pkg/net/httputil/"><code>httputil</code></a> subdirectory.
These pieces are only rarely needed by HTTP clients.
The affected items are:
</p>
doc/go1.tmpl
:
--- a/doc/go1.tmpl
+++ b/doc/go1.tmpl
@@ -605,9 +605,9 @@ Since the package's functionality is new, no updating is necessary.
<h3 id="http">The http package</h3>
<p>
-In Go 1 the <a href="/pkg/http/"><code>http</code></a> package is refactored,
+In Go 1 the <a href="/pkg/net/http/"><code>http</code></a> package is refactored,
putting some of the utilities into a
-<a href="/pkg/httputil/"><code>httputil</code></a> subdirectory.
+<a href="/pkg/net/httputil/"><code>httputil</code></a> subdirectory.
These pieces are only rarely needed by HTTP clients.
The affected items are:
</p>
コアとなるコードの解説
変更されたコードはHTMLドキュメントの一部であり、Go言語のソースコードそのものではありません。これらの変更は、Go 1のリリースノートの一部として、http
パッケージのリファクタリングについて説明しているセクションにあります。
具体的には、http
パッケージがリファクタリングされ、一部のユーティリティがhttputil
サブディレクトリに配置されたことを説明する段落において、それぞれのパッケージへのリンクが修正されています。
In Go 1 the <a href="/pkg/http/"><code>http</code></a> package is refactored,
- これは、Go 1で
http
パッケージがリファクタリングされたことを示す文です。元のリンク/pkg/http/
は、Go 1以前のパッケージパスを指していました。
- これは、Go 1で
putting some of the utilities into a <a href="/pkg/httputil/"><code>httputil</code></a> subdirectory.
- これは、一部のユーティリティが
httputil
サブディレクトリに移動されたことを示す文です。元のリンク/pkg/httputil/
も同様に古いパスを指していました。
- これは、一部のユーティリティが
これらのリンクがそれぞれ/pkg/net/http/
と/pkg/net/httputil/
に修正されたことで、ユーザーはGoの公式ドキュメントサイト上で、Go 1以降の正しいパッケージドキュメントに直接アクセスできるようになります。これは、ユーザー体験の向上と、ドキュメントの正確性の維持に貢献します。
関連リンク
- Go言語公式サイト: https://go.dev/
- Go 1リリースノート (公式): https://go.dev/doc/go1 (このコミットで修正されたドキュメントの最終形)
- Goパッケージドキュメント: https://pkg.go.dev/
net/http
パッケージドキュメント: https://pkg.go.dev/net/httpnet/httputil
パッケージドキュメント: https://pkg.go.dev/net/httputil
参考にした情報源リンク
- Go言語の公式ドキュメントおよびパッケージドキュメント
- Go 1リリースに関する情報(Goブログ、メーリングリストアーカイブなど)
- Gitコミット履歴と差分表示
- Go Code Review (Gerrit) の変更リスト: https://golang.org/cl/5542054 (コミットメッセージに記載されているリンク)
- Go言語のパッケージ構造に関する一般的な知識
- HTMLのアンカータグとURLパスに関する知識
[インデックス 11205] ファイルの概要
このコミットは、Go言語の公式ドキュメント(具体的にはGo 1のリリースノートに関するドキュメント)内の壊れたリンクを修正するものです。http
パッケージおよびhttputil
パッケージへの参照が、net/http
およびnet/httputil
という正しいパスに更新されています。
コミット
commit 343098edaaea0bcf6ca2422a20aa8b488e4e801c
Author: Jongmin Kim <atomaths@gmail.com>
Date: Tue Jan 17 09:47:34 2012 -0800
doc: I have modified the broken links.
R=golang-dev, duperray.olivier, r
CC=adg, golang-dev
https://golang.org/cl/5542054
GitHub上でのコミットページへのリンク
https://github.com/golang/go/commit/343098edaaea0bcf6ca2422a20aa8b488e4e801c
元コミット内容
このコミットの目的は、Go 1のドキュメントにおける壊れたリンクを修正することです。具体的には、http
パッケージとhttputil
パッケージへのドキュメント内の参照が、Go 1でのパッケージ構造の変更に合わせて更新されています。
変更の背景
Go言語は、バージョン1.0のリリースに向けて、標準ライブラリの構造を整理し、安定化させる作業を進めていました。この過程で、ネットワーク関連のパッケージ、特にHTTPプロトコルを扱うhttp
パッケージとそのユーティリティであるhttputil
パッケージが、より論理的な階層構造を持つnet
パッケージの下に移動されました。
Go 1のリリースノートや関連ドキュメントは、この新しいパッケージ構造を反映するように記述されるべきでしたが、一部のリンクが古いパス(例: /pkg/http/
)を指したままになっていました。このコミットは、これらの古い、もはや存在しないリンクを、新しい正しいパス(例: /pkg/net/http/
)に修正することで、ドキュメントの正確性とユーザビリティを向上させることを目的としています。
前提知識の解説
- Go言語のパッケージシステム: Go言語では、コードはパッケージにまとめられ、他のパッケージからインポートして利用されます。標準ライブラリも多数のパッケージで構成されており、それぞれが特定の機能を提供します。パッケージはファイルシステム上のディレクトリ構造に対応しており、
import "path/to/package"
のように指定されます。 net/http
パッケージ: Go言語の標準ライブラリに含まれる、HTTPクライアントおよびサーバーの実装を提供する非常に重要なパッケージです。Webアプリケーション開発において中心的な役割を果たします。net/httputil
パッケージ:net/http
パッケージのユーティリティ機能を提供するパッケージです。例えば、HTTPリクエストやレスポンスのダンプ、リバースプロキシの実装などが含まれます。- Go 1リリース: Go言語の最初の安定版リリースであり、言語仕様と標準ライブラリのAPIが将来にわたって互換性を維持することが約束された重要なマイルストーンです。このリリースに向けて、多くの整理と改善が行われました。
- ドキュメントの重要性: ソフトウェアプロジェクトにおいて、正確で最新のドキュメントは非常に重要です。特に、APIの変更やパッケージ構造の変更があった場合、ドキュメントがそれに追従していなければ、ユーザーは混乱し、誤った情報を参照してしまう可能性があります。
技術的詳細
このコミットは、Go言語のドキュメントファイルであるdoc/go1.html
とdoc/go1.tmpl
に対して行われています。これらのファイルは、Go 1のリリースに関する情報を提供しており、特にhttp
パッケージのリファクタリングについて言及している箇所があります。
変更内容は非常にシンプルで、HTMLのアンカータグ(<a href="...">
)内のURLパスを修正しています。
具体的には、以下の2つの変更が各ファイルに適用されています。
href="/pkg/http/"
をhref="/pkg/net/http/"
に変更。href="/pkg/httputil/"
をhref="/pkg/net/httputil/"
に変更。
これは、Go 1のリリースに伴い、http
およびhttputil
パッケージがnet
パッケージのサブパッケージとして再編成されたことを反映したものです。この変更により、ドキュメント内のリンクが実際のパッケージの場所と一致し、ユーザーが正しいドキュメントページにアクセスできるようになります。
この修正は、ドキュメントの整合性を保つ上で非常に重要です。古いリンクのままでは、ユーザーがクリックしても「ページが見つかりません」といったエラーに遭遇するか、あるいは古いバージョンのドキュメントにリダイレクトされてしまう可能性がありました。
コアとなるコードの変更箇所
このコミットで変更されたファイルは以下の2つです。
doc/go1.html
doc/go1.tmpl
それぞれのファイルで、以下の行が変更されています。
doc/go1.html
:
--- a/doc/go1.html
+++ b/doc/go1.html
@@ -701,9 +701,9 @@ Since the package's functionality is new, no updating is necessary.
<h3 id="http">The http package</h3>
<p>
-In Go 1 the <a href="/pkg/http/"><code>http</code></a> package is refactored,
+In Go 1 the <a href="/pkg/net/http/"><code>http</code></a> package is refactored,
putting some of the utilities into a
-<a href="/pkg/httputil/"><code>httputil</code></a> subdirectory.
+<a href="/pkg/net/httputil/"><code>httputil</code></a> subdirectory.
These pieces are only rarely needed by HTTP clients.
The affected items are:
</p>
doc/go1.tmpl
:
--- a/doc/go1.tmpl
+++ b/doc/go1.tmpl
@@ -605,9 +605,9 @@ Since the package's functionality is new, no updating is necessary.
<h3 id="http">The http package</h3>
<p>
-In Go 1 the <a href="/pkg/http/"><code>http</code></a> package is refactored,
+In Go 1 the <a href="/pkg/net/http/"><code>http</code></a> package is refactored,
putting some of the utilities into a
-<a href="/pkg/httputil/"><code>httputil</code></a> subdirectory.
+<a href="/pkg/net/httputil/"><code>httputil</code></a> subdirectory.
These pieces are only rarely needed by HTTP clients.
The affected items are:
</p>
コアとなるコードの解説
変更されたコードはHTMLドキュメントの一部であり、Go言語のソースコードそのものではありません。これらの変更は、Go 1のリリースノートの一部として、http
パッケージのリファクタリングについて説明しているセクションにあります。
具体的には、http
パッケージがリファクタリングされ、一部のユーティリティがhttputil
サブディレクトリに配置されたことを説明する段落において、それぞれのパッケージへのリンクが修正されています。
In Go 1 the <a href="/pkg/http/"><code>http</code></a> package is refactored,
- これは、Go 1で
http
パッケージがリファクタリングされたことを示す文です。元のリンク/pkg/http/
は、Go 1以前のパッケージパスを指していました。
- これは、Go 1で
putting some of the utilities into a <a href="/pkg/httputil/"><code>httputil</code></a> subdirectory.
- これは、一部のユーティリティが
httputil
サブディレクトリに移動されたことを示す文です。元のリンク/pkg/httputil/
も同様に古いパスを指していました。
- これは、一部のユーティリティが
これらのリンクがそれぞれ/pkg/net/http/
と/pkg/net/httputil/
に修正されたことで、ユーザーはGoの公式ドキュメントサイト上で、Go 1以降の正しいパッケージドキュメントに直接アクセスできるようになります。これは、ユーザー体験の向上と、ドキュメントの正確性の維持に貢献します。
関連リンク
- Go言語公式サイト: https://go.dev/
- Go 1リリースノート (公式): https://go.dev/doc/go1 (このコミットで修正されたドキュメントの最終形)
- Goパッケージドキュメント: https://pkg.go.dev/
net/http
パッケージドキュメント: https://pkg.go.dev/net/httpnet/httputil
パッケージドキュメント: https://pkg.go.dev/net/httputil
参考にした情報源リンク
- Go言語の公式ドキュメントおよびパッケージドキュメント
- Go 1リリースに関する情報(Goブログ、メーリングリストアーカイブなど)
- Gitコミット履歴と差分表示
- Go Code Review (Gerrit) の変更リスト: https://golang.org/cl/5542054 (コミットメッセージに記載されているリンク)
- Go言語のパッケージ構造に関する一般的な知識
- HTMLのアンカータグとURLパスに関する知識
- Web検索: "Go 1 release net/http package refactoring"