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[インデックス 11321] ファイルの概要

このコミットは、Go言語の公式リポジトリ内のドキュメント用プログラム doc/progs/slices.go に、標準的な著作権表示を追加するものです。これにより、当該ファイルのライセンス情報が明確化され、Goプロジェクトの他のファイルとの一貫性が保たれます。

コミット

  • コミットハッシュ: 9d47526585d7f15f7a3f22ef85ddc4a31c737e4f
  • 作者: Olivier Duperray duperray.olivier@gmail.com
  • コミット日時: Mon Jan 23 11:19:48 2012 +1100
  • コミットメッセージ:
    doc/progs: Add the usual Copyright notice.
    
    R=golang-dev, adg
    CC=golang-dev
    https://golang.org/cl/5568043
    

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/9d47526585d7f15f7a3f22ef85ddc4a31c737e4f

元コミット内容

doc/progs: Add the usual Copyright notice.

R=golang-dev, adg
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/5568043

変更の背景

オープンソースプロジェクトにおいて、各ソースコードファイルに適切な著作権表示とライセンス情報を明記することは極めて重要です。これは、ソフトウェアの利用、配布、改変に関する法的な条件を明確にし、プロジェクトの知的財産権を保護するためです。

このコミットが行われた2012年1月時点では、Go言語プロジェクトはまだ比較的新しい段階にあり、一部のファイルには標準的な著作権表示が欠けていた可能性があります。doc/progs/slices.go はGo言語のドキュメントの一部として提供されるサンプルコードであり、Goプロジェクトの他のコードと同様に、Go Authorsによって著作権が保持され、BSDスタイルのライセンスの下で提供されるべきです。

この変更は、プロジェクト全体のライセンスの一貫性を確保し、将来的な法的な問題を回避するための、標準的なメンテナンス作業の一環として行われました。

前提知識の解説

Go言語 (Golang)

Goは、Googleによって開発されたオープンソースのプログラミング言語です。静的型付け、コンパイル型言語でありながら、動的言語のような開発のしやすさを目指しています。並行処理のサポートが強力で、ガベージコレクションを備え、高いパフォーマンスと信頼性を持つシステムを構築するために設計されています。このコミットで変更された slices.go は、Go言語の「スライス」というデータ構造の挙動を示すサンプルプログラムです。

BSDライセンス

BSDライセンスは、非常に寛容な(permissive)オープンソースライセンスの一つです。主な特徴は以下の通りです。

  • 著作権表示の保持: 再配布時には、元の著作権表示とライセンス条項を含める必要があります。
  • 無保証: ソフトウェアは「現状有姿」で提供され、いかなる保証もありません。
  • 免責: ソフトウェアの使用によって生じたいかなる損害に対しても、作者は責任を負いません。
  • 商用利用の自由: ソフトウェアを商用目的で利用、改変、再配布することが自由に許可されています。

Go言語プロジェクトは、BSDスタイルのライセンス(具体的には3条項BSDライセンス)を採用しており、これはGo言語のコードが非常に柔軟に利用できることを意味します。このライセンスは、多くのオープンソースプロジェクトで採用されており、特にライブラリやフレームワークに適しています。

ソフトウェアにおける著作権表示は、通常、ファイルの先頭に記述され、そのコードの著作権者が誰であるか、そしてどのようなライセンスの下で提供されているかを示します。一般的な形式は以下の要素を含みます。

  • Copyright キーワード
  • 著作権が確立された年(または年範囲)
  • 著作権者の名前
  • All rights reserved. (すべての権利を保有する、という意味)
  • 適用されるライセンスへの参照(例: 「このソースコードはXライセンスの下で利用可能です」)

このコミットで追加された著作権表示は、Goプロジェクトの標準的な形式に従っています。

Gerrit (コードレビューシステム)

コミットメッセージ内の https://golang.org/cl/5568043 は、Goプロジェクトがコードレビューに利用しているGerritというシステムへのリンクです。GerritはGitリポジトリと連携し、変更がメインのコードベースにマージされる前に、チームメンバーがコードをレビューし、コメントを付け、承認するプロセスを管理します。

  • CL は "Change-List" の略で、Gerritにおける個々の変更セットを指します。
  • R= は "Reviewer" を示し、この変更をレビューするよう依頼された人物やグループ(ここでは golang-dev メーリングリストと adg こと Andrew Gerrand)を指します。
  • CC= は "Carbon Copy" を示し、この変更に関する通知を受け取る人物やグループ(ここでも golang-dev メーリングリスト)を指します。

技術的詳細

このコミットは、doc/progs/slices.go という単一のファイルに対して行われました。このファイルは、Go言語のドキュメントの一部として、スライスの基本的な操作(作成、アクセス、追加など)を示すための短いGoプログラムです。

変更内容は、ファイルの先頭に以下の4行のコメントを追加することです。

// Copyright 2012 The Go Authors. All rights reserved.
// Use of this source code is governed by a BSD-style
// license that can be found in the LICENSE file.
  • // はGo言語における単一行コメントの開始を示します。
  • Copyright 2012 The Go Authors. All rights reserved.:この行は、このコードの著作権が2012年から「The Go Authors」(Go言語の開発者たち)に帰属し、すべての権利が留保されていることを宣言しています。
  • Use of this source code is governed by a BSD-style:この行は、このソースコードの利用がBSDスタイルのライセンスによって管理されていることを示します。
  • license that can be found in the LICENSE file.:この行は、具体的なライセンス条項がプロジェクトのルートディレクトリにある LICENSE というファイルに記載されていることを示しています。これにより、ユーザーはライセンスの詳細を簡単に確認できます。

この変更は、コードの機能には一切影響を与えず、純粋にメタデータとしての著作権およびライセンス情報を提供するためのものです。

コアとなるコードの変更箇所

--- a/doc/progs/slices.go
+++ b/doc/progs/slices.go
@@ -1,3 +1,7 @@
+// Copyright 2012 The Go Authors. All rights reserved.
+// Use of this source code is governed by a BSD-style
+// license that can be found in the LICENSE file.
+
 package main
 
 import (

コアとなるコードの解説

上記の差分は、doc/progs/slices.go ファイルの先頭に4行が追加されたことを示しています。

  • --- a/doc/progs/slices.go は変更前のファイルパスを、+++ b/doc/progs/slices.go は変更後のファイルパスを示します。
  • @@ -1,3 +1,7 @@ は、変更がファイルの1行目から3行目(変更前)が、1行目から7行目(変更後)になったことを示しています。これは、元の3行の前に4行が挿入されたことを意味します。
  • + で始まる行が追加された行です。これらはすべてGo言語のコメント行であり、前述の通り、著作権とライセンスに関する情報を提供しています。

この変更により、slices.go ファイルはGoプロジェクトの標準的な著作権表示を持つようになり、ライセンスの明確性が向上しました。

関連リンク

参考にした情報源リンク