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[インデックス 11466] ファイルの概要

このコミットは、Go言語の標準ライブラリの一部である src/pkg/go/scanner/scanner.go ファイルに対する変更です。このファイルは、Goソースコードを字句解析(スキャン)するための scanner パッケージの実装を含んでいます。

コミット

このコミットは、pkg/go/scanner パッケージ内の典型的な使用例の出力(コメント内のコードスニペット)を修正するものです。具体的には、token.NewFileSet() で作成された fset 変数を使用する際のインデントが修正されています。

  • コミットハッシュ: 74e8a1308a5b67b2482b46f32de05c87220793fc
  • 作者: Olivier Duperray (duperray.olivier@gmail.com)
  • コミット日時: 2012年1月30日 月曜日 09:58:25 -0800

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/74e8a1308a5b67b2482b46f32de05c87220793fc

元コミット内容

pkg/go/scanner: Fix Typical use output

R=golang-dev, gri
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/5595045

変更の背景

このコミットの背景は、go/scanner パッケージのドキュメントコメント内に記述されている典型的な使用例のコードスニペットの整形(インデント)が不適切であったため、それを修正することにあります。Go言語のコードベースでは、コメント内のコード例であっても、実際のコードと同様に適切なフォーマットと可読性が求められます。この修正は、ドキュメントの品質と、そのドキュメントを参照する開発者への利便性を向上させるためのものです。

具体的には、token.NewFileSet() の後に続く file := fset.AddFile(...) の行が、前の行と同じインデントレベルになっておらず、視覚的に混乱を招く可能性がありました。このような小さな整形の問題でも、大規模なプロジェクトでは一貫性が重要視され、コードの理解を妨げないように修正されます。

前提知識の解説

このコミットを理解するためには、Go言語の標準ライブラリにおける以下のパッケージと概念について理解しておく必要があります。

  1. go/scanner パッケージ:

    • Go言語のソースコードを字句解析(lexical analysis)するためのパッケージです。字句解析とは、ソースコードをトークン(キーワード、識別子、演算子、リテラルなど)のストリームに分解するプロセスを指します。
    • scanner.Scanner 型は、Goソースコードをスキャンするための主要な構造体です。
    • Init メソッドでスキャン対象のファイルとソースコードを初期化し、Scan メソッドを繰り返し呼び出すことで、次のトークンとその位置、リテラル値を取得します。
  2. go/token パッケージ:

    • Go言語のソースコードのトークン(token.Token 型)と、ソースコード内の位置情報(token.Pos 型)を扱うためのパッケージです。
    • token.FileSet: 複数のソースファイルをまとめて管理するための構造体です。コンパイラやツールが複数のファイルにまたがる位置情報を正確に追跡するために使用されます。各ファイルは FileSet に追加され、それぞれがベースオフセットとサイズを持ちます。
    • token.File: FileSet に追加された個々のソースファイルを表す構造体です。ファイル名、ベースオフセット、サイズなどの情報を含みます。
    • token.Pos: ソースコード内の特定の位置を表す型です。これは FileSet 内の絶対オフセットとして表現されます。
  3. 字句解析(Lexical Analysis):

    • コンパイラの最初のフェーズであり、ソースコードの文字列を、プログラミング言語の文法的に意味のある最小単位であるトークンに変換するプロセスです。例えば、var x = 10; というコードは、var (キーワード), x (識別子), = (演算子), 10 (整数リテラル), ; (区切り文字) といったトークンに分解されます。

技術的詳細

src/pkg/go/scanner/scanner.go ファイルの冒頭には、scanner パッケージの典型的な使用方法を示すコメントブロックがあります。このコメントは、scanner.Scanner を初期化し、token.FileSet を使用してファイルの位置情報を管理し、ループでトークンをスキャンする一連のステップを説明しています。

変更前のコメントは以下のようになっていました。

// Typical use:
//
//	var s scanner.Scanner
//	fset := token.NewFileSet()  // position information is relative to fset
//      file := fset.AddFile(filename, fset.Base(), len(src))  // register file
//	s.Init(file, src, nil /* no error handler */, 0)
//	for {
//		pos, tok, lit := s.Scan()
//		...

ここで注目すべきは、file := fset.AddFile(...) の行のインデントが、前の行 fset := token.NewFileSet() と異なり、スペース4つ分(タブ1つ分)ずれている点です。Go言語の慣習では、コードブロック内のインデントはタブ(またはスペース4つ)で統一されることが一般的です。この不一致は、コメント内のコード例の可読性を損ねるものでした。

このコミットは、このインデントの不一致を修正し、コメント内のコード例がGoの標準的なフォーマットに従うようにすることで、ドキュメントの品質と一貫性を向上させています。これは機能的な変更ではなく、純粋にドキュメンテーションの整形に関する修正です。

コアとなるコードの変更箇所

変更は src/pkg/go/scanner/scanner.go ファイルの1箇所のみです。

--- a/src/pkg/go/scanner/scanner.go
+++ b/src/pkg/go/scanner/scanner.go
@@ -8,7 +8,7 @@
 //
 //
 //	var s scanner.Scanner
 //	fset := token.NewFileSet()  // position information is relative to fset
-//      file := fset.AddFile(filename, fset.Base(), len(src))  // register file
+//	file := fset.AddFile(filename, fset.Base(), len(src))  // register file
 //	s.Init(file, src, nil /* no error handler */, 0)
 //	for {
 //		pos, tok, lit := s.Scan()

具体的には、8行目のコメント内のコードスニペットのインデントが、スペースからタブに修正されています。

  • - file := fset.AddFile(filename, fset.Base(), len(src)) // register file (変更前)
  • + file := fset.AddFile(filename, fset.Base(), len(src)) // register file (変更後)

コアとなるコードの解説

この変更は、Go言語のソースコードにおけるコメント内のコード例の整形に関するものです。機能的な変更は一切なく、プログラムの動作に影響を与えるものではありません。

変更の目的は、コメント内のコードスニペットの可読性を向上させ、Go言語のコーディングスタイルガイドライン(Go Fmtによって強制されるようなインデントルール)に準拠させることです。Goでは、タブによるインデントが推奨されており、この修正はその慣習に従ったものです。

このような小さな整形修正は、コードベース全体の品質と保守性を維持するために重要です。特に、標準ライブラリのような広く利用されるコードでは、ドキュメントの正確性と可読性が非常に重視されます。不適切なインデントは、コード例をコピー&ペーストして使用する開発者にとって、余計な修正作業を発生させたり、誤解を招いたりする可能性があります。この修正は、そのような潜在的な問題を未然に防ぐためのものです。

関連リンク

  • Gerrit Change-ID: https://golang.org/cl/5595045
    • これはGoプロジェクトがコードレビューに利用しているGerritシステムにおける変更のリンクです。このリンクから、このコミットに至るまでのレビュープロセスや議論の詳細を確認できます。

参考にした情報源リンク

このコミットは、Go言語の標準ライブラリの一部である src/pkg/go/scanner/scanner.go ファイルに対する変更です。このファイルは、Goソースコードを字句解析(スキャン)するための scanner パッケージの実装を含んでいます。

コミット

このコミットは、pkg/go/scanner パッケージ内の典型的な使用例の出力(コメント内のコードスニペット)を修正するものです。具体的には、token.NewFileSet() で作成された fset 変数を使用する際のインデントが修正されています。

  • コミットハッシュ: 74e8a1308a5b67b2482b46f32de05c87220793fc
  • 作者: Olivier Duperray (duperray.olivier@gmail.com)
  • コミット日時: 2012年1月30日 月曜日 09:58:25 -0800

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/74e8a1308a5b67b2482b46f32de05c87220793fc

元コミット内容

pkg/go/scanner: Fix Typical use output

R=golang-dev, gri
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/5595045

変更の背景

このコミットの背景は、go/scanner パッケージのドキュメントコメント内に記述されている典型的な使用例のコードスニペットの整形(インデント)が不適切であったため、それを修正することにあります。Go言語のコードベースでは、コメント内のコード例であっても、実際のコードと同様に適切なフォーマットと可読性が求められます。この修正は、ドキュメントの品質と、そのドキュメントを参照する開発者への利便性を向上させるためのものです。

具体的には、token.NewFileSet() の後に続く file := fset.AddFile(...) の行が、前の行と同じインデントレベルになっておらず、視覚的に混乱を招く可能性がありました。このような小さな整形の問題でも、大規模なプロジェクトでは一貫性が重要視され、コードの理解を妨げないように修正されます。

前提知識の解説

このコミットを理解するためには、Go言語の標準ライブラリにおける以下のパッケージと概念について理解しておく必要があります。

  1. go/scanner パッケージ:

    • Go言語のソースコードを字句解析(lexical analysis)するためのパッケージです。字句解析とは、ソースコードをトークン(キーワード、識別子、演算子、リテラルなど)のストリームに分解するプロセスを指します。
    • scanner.Scanner 型は、Goソースコードをスキャンするための主要な構造体です。
    • Init メソッドでスキャン対象のファイルとソースコードを初期化し、Scan メソッドを繰り返し呼び出すことで、次のトークンとその位置、リテラル値を取得します。
  2. go/token パッケージ:

    • Go言語のソースコードのトークン(token.Token 型)と、ソースコード内の位置情報(token.Pos 型)を扱うためのパッケージです。
    • token.FileSet: 複数のソースファイルをまとめて管理するための構造体です。コンパイラやツールが複数のファイルにまたがる位置情報を正確に追跡するために使用されます。各ファイルは FileSet に追加され、それぞれがベースオフセットとサイズを持ちます。
    • token.File: FileSet に追加された個々のソースファイルを表す構造体です。ファイル名、ベースオフセット、サイズなどの情報を含みます。
    • token.Pos: ソースコード内の特定の位置を表す型です。これは FileSet 内の絶対オフセットとして表現されます。
  3. 字句解析(Lexical Analysis):

    • コンパイラの最初のフェーズであり、ソースコードの文字列を、プログラミング言語の文法的に意味のある最小単位であるトークンに変換するプロセスです。例えば、var x = 10; というコードは、var (キーワード), x (識別子), = (演算子), 10 (整数リテラル), ; (区切り文字) といったトークンに分解されます。

技術的詳細

src/pkg/go/scanner/scanner.go ファイルの冒頭には、scanner パッケージの典型的な使用方法を示すコメントブロックがあります。このコメントは、scanner.Scanner を初期化し、token.FileSet を使用してファイルの位置情報を管理し、ループでトークンをスキャンする一連のステップを説明しています。

変更前のコメントは以下のようになっていました。

// Typical use:
//
//	var s scanner.Scanner
//	fset := token.NewFileSet()  // position information is relative to fset
//      file := fset.AddFile(filename, fset.Base(), len(src))  // register file
//	s.Init(file, src, nil /* no error handler */, 0)
//	for {
//		pos, tok, lit := s.Scan()
//		...

ここで注目すべきは、file := fset.AddFile(...) の行のインデントが、前の行 fset := token.NewFileSet() と異なり、スペース4つ分(タブ1つ分)ずれている点です。Go言語の慣習では、コードブロック内のインデントはタブ(またはスペース4つ)で統一されることが一般的です。この不一致は、コメント内のコード例の可読性を損ねるものでした。

このコミットは、このインデントの不一致を修正し、コメント内のコード例がGoの標準的なフォーマットに従うようにすることで、ドキュメントの品質と一貫性を向上させています。これは機能的な変更ではなく、純粋にドキュメンテーションの整形に関する修正です。

コアとなるコードの変更箇所

変更は src/pkg/go/scanner/scanner.go ファイルの1箇所のみです。

--- a/src/pkg/go/scanner/scanner.go
+++ b/src/pkg/go/scanner/scanner.go
@@ -8,7 +8,7 @@
 //
 //
 //	var s scanner.Scanner
 //	fset := token.NewFileSet()  // position information is relative to fset
-//      file := fset.AddFile(filename, fset.Base(), len(src))  // register file
+//	file := fset.AddFile(filename, fset.Base(), len(src))  // register file
 //	s.Init(file, src, nil /* no error handler */, 0)
 //	for {
 //		pos, tok, lit := s.Scan()

具体的には、8行目のコメント内のコードスニペットのインデントが、スペースからタブに修正されています。

  • - file := fset.AddFile(filename, fset.Base(), len(src)) // register file (変更前)
  • + file := fset.AddFile(filename, fset.Base(), len(src)) // register file (変更後)

コアとなるコードの解説

この変更は、Go言語のソースコードにおけるコメント内のコード例の整形に関するものです。機能的な変更は一切なく、プログラムの動作に影響を与えるものではありません。

変更の目的は、コメント内のコードスニペットの可読性を向上させ、Go言語のコーディングスタイルガイドライン(Go Fmtによって強制されるようなインデントルール)に準拠させることです。Goでは、タブによるインデントが推奨されており、この修正はその慣習に従ったものです。

このような小さな整形修正は、コードベース全体の品質と保守性を維持するために重要です。特に、標準ライブラリのような広く利用されるコードでは、ドキュメントの正確性と可読性が非常に重視されます。不適切なインデントは、コード例をコピー&ペーストして使用する開発者にとって、余計な修正作業を発生させたり、誤解を招いたりする可能性があります。この修正は、そのような潜在的な問題を未然に防ぐためのものです。

関連リンク

  • Gerrit Change-ID: https://golang.org/cl/5595045
    • これはGoプロジェクトがコードレビューに利用しているGerritシステムにおける変更のリンクです。このリンクから、このコミットに至るまでのレビュープロセスや議論の詳細を確認できます。

参考にした情報源リンク