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[インデックス 11500] ファイルの概要

このコミットは、Goプロジェクトの貢献者リストに新しい個人、Damian Gryski氏を追加するものです。具体的には、AUTHORSファイルとCONTRIBUTORSファイルに彼の名前とメールアドレスが追記されています。これは、彼がGoプロジェクトへの貢献を開始するにあたり、個人貢献者ライセンス契約(CLA)を締結したことを示しています。

コミット

commit 4b2dfd6c2cf9caade6702cede4a9424f4d308fc8
Author: Russ Cox <rsc@golang.org>
Date:   Tue Jan 31 00:30:44 2012 -0500

    A+C: Damian Gryski (individual CLA)
    
    R=golang-dev
    CC=golang-dev
    https://golang.org/cl/5600055

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/4b2dfd6c2cf9caade6702cede4a9424f4d308fc8

元コミット内容

A+C: Damian Gryski (individual CLA)

R=golang-dev
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/5600055

このコミットメッセージは非常に簡潔で、「A+C: Damian Gryski (individual CLA)」は「AUTHORSとCONTRIBUTORSファイルにDamian Gryski氏を追加(個人CLAを締結済み)」という意味です。R=golang-devCC=golang-devは、この変更がgolang-devメーリングリストでレビューされたことを示唆しています。https://golang.org/cl/5600055は、Goプロジェクトのコードレビューシステム(Gerrit)における変更リスト(Change-List)へのリンクです。

変更の背景

オープンソースプロジェクト、特にGoogleが主導するGoのような大規模プロジェクトでは、知的財産権の管理と貢献者の権利保護のために、貢献者ライセンス契約(CLA: Contributor License Agreement)の締結を求めることが一般的です。CLAは、貢献者が自身のコードをプロジェクトに提供する際に、プロジェクトがそのコードをどのように利用できるか(ライセンス供与、再ライセンス供与など)を明確にする法的な合意文書です。

このコミットの背景には、Damian Gryski氏がGoプロジェクトにコードを貢献する準備が整い、その前提として個人CLAを締結したという事実があります。CLAが締結されると、その貢献者の名前がプロジェクトの公式な貢献者リスト(AUTHORSCONTRIBUTORSファイルなど)に追加されます。これにより、プロジェクトの透明性が保たれ、誰がプロジェクトに貢献しているかが明確になります。

前提知識の解説

貢献者ライセンス契約 (CLA: Contributor License Agreement)

CLAは、個人または企業がオープンソースプロジェクトにコードやドキュメントなどの貢献を行う際に、プロジェクトの所有者(または管理団体)と貢献者の間で締結される法的な契約です。主な目的は以下の通りです。

  1. 知的財産権の明確化: 貢献されたコードの著作権が誰に帰属し、プロジェクトがそのコードをどのように利用できるかを明確にします。これにより、将来的なライセンス問題や著作権侵害のリスクを軽減します。
  2. プロジェクトのライセンスの一貫性: 貢献されたコードがプロジェクト全体のライセンス(例: Apache License, MIT License)と互換性を持つことを保証します。
  3. 訴訟リスクの軽減: 貢献されたコードに起因する法的な問題が発生した場合に、プロジェクトとそのユーザーを保護します。

Googleが主導する多くのオープンソースプロジェクト(Go、Kubernetes、TensorFlowなど)では、CLAの締結が必須となっています。これにより、Googleはプロジェクトのコードベース全体に対する明確なライセンス権限を確保し、プロジェクトの長期的な健全性を維持しています。

AUTHORSファイルとCONTRIBUTORSファイル

多くのオープンソースプロジェクトでは、プロジェクトに貢献した人々の名前を記録するために、特定のファイルを使用します。

  • AUTHORSファイル: 主にプロジェクトの主要な作者や、著作権表示に含めるべき人々をリストアップするために使用されます。法的な意味合いが強い場合があります。
  • CONTRIBUTORSファイル: プロジェクトに何らかの形で貢献したすべての人々(コード、ドキュメント、バグ報告、テストなど)をリストアップするために使用されます。より広範な貢献者を含みます。

Goプロジェクトでは、これら2つのファイルが貢献者の記録と管理のために利用されています。新しい貢献者がCLAを締結すると、通常、これらのファイルにその名前が追加されます。

技術的詳細

このコミットは、Gitの差分(diff)として表現されており、AUTHORSファイルとCONTRIBUTORSファイルへの変更を示しています。

  • index 6ffa22e8f9..d9a2d28bf9 100644: これはAUTHORSファイルの変更前のGitオブジェクトハッシュ(6ffa22e8f9)と変更後のハッシュ(d9a2d28bf9)、そしてファイルモード(100644は通常のファイルを示します)を示しています。
  • --- a/AUTHORS: 変更前のAUTHORSファイルを示します。
  • +++ b/AUTHORS: 変更後のAUTHORSファイルを示します。
  • @@ -46,6 +46,7 @@: これは「hunk header」と呼ばれ、変更がファイルのどこで行われたかを示します。この場合、元のファイルの46行目から6行が、新しいファイルの46行目から7行に変更されたことを意味します。行数の増加は、行が追加されたことを示します。
  • +Damian Gryski <dgryski@gmail.com>: 行頭の+は、この行が追加されたことを示します。Damian Gryski氏の名前とメールアドレスが追加されています。

同様の変更がCONTRIBUTORSファイルにも適用されています。これは、新しい貢献者がプロジェクトに正式に迎え入れられた標準的な手順です。

コアとなるコードの変更箇所

このコミットによって変更されたファイルは以下の2つです。

  1. /home/orange/Project/comemo/AUTHORS
  2. /home/orange/Project/comemo/CONTRIBUTORS

それぞれのファイルに対して、以下の行が追加されています。

--- a/AUTHORS
+++ b/AUTHORS
@@ -46,6 +46,7 @@ Christopher Wedgwood <cw@f00f.org>
 Clement Skau <clementskau@gmail.com>
 Conrad Meyer <cemeyer@cs.washington.edu>
 Corey Thomasson <cthom.lists@gmail.com>
+Damian Gryski <dgryski@gmail.com>
 Dan Sinclair <dan.sinclair@gmail.com>
 Daniel Fleischman <danielfleischman@gmail.com>
 Daniel Theophanes <kardianos@gmail.com>
--- a/CONTRIBUTORS
+++ b/CONTRIBUTORS
@@ -82,6 +82,7 @@ Christopher Wedgwood <cw@f00f.org>
 Clement Skau <clementskau@gmail.com>
 Conrad Meyer <cemeyer@cs.washington.edu>
 Corey Thomasson <cthom.lists@gmail.com>
+Damian Gryski <dgryski@gmail.com>
 Dan Sinclair <dan.sinclair@gmail.com>
 Daniel Fleischman <danielfleischman@gmail.com>
 Daniel Nadasi <dnadasi@google.com>

コアとなるコードの解説

変更自体は非常にシンプルで、両ファイルにDamian Gryski <dgryski@gmail.com>という一行が追加されているだけです。しかし、このシンプルな変更は、Goプロジェクトにおける貢献者管理の重要な側面を反映しています。

  • AUTHORSファイルへの追加: Damian Gryski氏がGoプロジェクトの正式な作者の一員として認識されたことを意味します。これは、彼がプロジェクトに実質的なコード貢献を行う権利と責任を持つことを示唆しています。
  • CONTRIBUTORSファイルへの追加: Damian Gryski氏がGoプロジェクトに貢献するコミュニティの一員として認められたことを意味します。これは、彼がコードだけでなく、ドキュメント、バグ報告、レビューなど、様々な形でプロジェクトに関与する可能性があることを示します。

これらのファイルへの追加は、単なる名前のリストアップ以上の意味を持ちます。それは、法的な合意(CLA)が完了し、プロジェクトのガバナンスと知的財産管理の枠組みの中で、新しい貢献者が正式に迎え入れられたことの証です。これにより、Goプロジェクトは、誰がどのような貢献をしているかを明確に管理し、プロジェクトの健全性と持続可能性を確保しています。

関連リンク

参考にした情報源リンク

  • Gitのdiffフォーマットに関するドキュメント
  • オープンソースプロジェクトにおけるCLAの役割に関する一般的な情報源
  • Goプロジェクトの公式ドキュメント(貢献ガイドラインなど)
  • Gerrit (Goプロジェクトが使用するコードレビューシステム) に関する一般的な情報
  • GitHubのコミット表示機能