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[インデックス 11915] ファイルの概要

このコミットは、Go言語の公式ドキュメントサイトにおいて、Google App Engineに関するドキュメントへのリンクを追加するものです。具体的には、Goの学習ページ(doc/docs.html)とリファレンスページ(doc/reference.html)に、App Engine Goランタイムの「Getting Started」ガイドと公式ドキュメントへの参照が追加されています。これにより、Go言語のユーザーがGoogle App Engine上でGoアプリケーションを開発する際の導入が容易になることを目的としています。

コミット

commit dd91d83d2427e5a076aa92342b70dda63dd1cbb6
Author: Andrew Gerrand <adg@golang.org>
Date:   Wed Feb 15 12:58:40 2012 +1100

    doc: add App Engine docs to 'learn' and 'reference' pages
    
    R=golang-dev, dsymonds
    CC=golang-dev
    https://golang.org/cl/5672048

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/dd91d83d2427e5a076aa92342b70dda63dd1cbb6

元コミット内容

doc: add App Engine docs to 'learn' and 'reference' pages

変更の背景

このコミットは、2012年2月15日に行われています。当時のGoogle App Engineは、JavaやPythonといった言語をサポートしていましたが、Go言語のサポートは比較的新しいものでした。実際、Go 1の安定版がリリースされたのは2012年3月であり、それに合わせてGoランタイム用の実験的なApp Engine SDKもリリースされています。

このコミットの背景には、Go言語がGoogle App Engineの公式サポート対象となる動きがあったことが考えられます。Go言語の普及と、GoogleのクラウドプラットフォームであるApp Engineとの連携を強化するため、公式ドキュメントにApp Engine関連の情報を追加する必要が生じたと推測されます。これにより、Go開発者がApp Engine上でアプリケーションを構築する際の障壁を低減し、Goエコシステムの拡大を促進する狙いがあったと考えられます。

前提知識の解説

Go言語 (Golang)

Goは、Googleによって開発されたオープンソースのプログラミング言語です。静的型付け、コンパイル型言語でありながら、動的型付け言語のような記述の簡潔さも持ち合わせています。並行処理を強力にサポートするgoroutineとchannel、高速なコンパイル、シンプルな構文などが特徴で、Webサービス、ネットワークプログラミング、CLIツール、システムプログラミングなど幅広い分野で利用されています。

Google App Engine (GAE)

Google App Engineは、Googleが提供するPlatform as a Service (PaaS) です。開発者はインフラストラクチャの管理を気にすることなく、アプリケーションのデプロイとスケーリングを行うことができます。GAEは、トラフィックの増加に応じて自動的にリソースをスケーリングする機能や、データストア、キャッシュ、タスクキューなどの様々なサービスを提供します。Go言語は、Java、Python、PHP、Node.js、Rubyなどと並んで、App Engineでサポートされるランタイムの一つです。

ドキュメンテーションの重要性

ソフトウェア開発において、ドキュメンテーションは非常に重要です。特にプログラミング言語やプラットフォームの場合、ユーザーがその技術を習得し、効果的に利用するためには、包括的で分かりやすいドキュメントが不可欠です。公式ドキュメントは、言語の仕様、APIリファレンス、チュートリアル、FAQなど、多岐にわたる情報を提供し、開発者の学習と問題解決を支援します。

技術的詳細

このコミットは、Go言語の公式ウェブサイトのHTMLファイルを直接編集しています。具体的には、以下の2つのファイルが変更されています。

  1. doc/docs.html: これはGo言語の「Learn」(学習)セクションに相当するページで、Goの基本的な使い方やチュートリアルへのリンクがまとめられています。
  2. doc/reference.html: これはGo言語の「Reference」(リファレンス)セクションに相当するページで、言語仕様やツールに関する詳細な情報へのリンクがまとめられています。

変更内容は、HTMLの<h3>タグと<p>タグを用いて、Google App Engineに関する新しいセクションを追加し、関連する外部ドキュメントへのハイパーリンクを埋め込むことです。

  • <h3>タグはセクションの見出しを定義します。id属性が付与されており、ページ内リンクのターゲットとして機能する可能性があります。
  • <p>タグは段落を定義し、説明文とハイパーリンクを含みます。
  • <a>タグはハイパーリンクを作成し、href属性でリンク先のURLを指定します。http://code.google.com/appengine/docs/go/gettingstarted/ はApp Engine Goの入門ガイド、http://code.google.com/appengine/docs/go/ はApp Engine Goランタイムの公式ドキュメントへのリンクです。

これらの変更は、静的なHTMLファイルを直接編集することで、ウェブサイトのコンテンツを更新する一般的な手法です。ウェブサイトのビルドプロセスによっては、これらのHTMLファイルが最終的な公開サイトに反映される前に、何らかのテンプレートエンジンや静的サイトジェネレータによって処理される可能性もありますが、このコミット自体は純粋なHTMLの追加です。

コアとなるコードの変更箇所

--- a/doc/docs.html
+++ b/doc/docs.html
@@ -51,6 +51,12 @@ the language specification, both of which should be read first.
 How to write a new package and how to test code.
 </p>
 
+<h3 id="appengine"><a href="http://code.google.com/appengine/docs/go/gettingstarted/">Getting Started with Go on App Engine</a></h3>
+<p>
+How to develop and deploy a simple Go project with
+<a href="http://code.google.com/appengine/">Google App Engine</a>.
+</p>
+
 <h3 id="go_faq"><a href="go_faq.html">Frequently Asked Questions (FAQ)</a></h3>
 <p>
 Answers to common questions about Go.
--- a/doc/reference.html
+++ b/doc/reference.html
@@ -22,6 +22,12 @@ The built-in documentation for the Go tools.
 The official Go Language specification. 
 </p>
 
+<h3 id="appengine"><a href="http://code.google.com/appengine/docs/go/">App Engine Go Runtime Documentation</a></h3>
+<p>
+The documentation for
+<a href="http://code.google.com/appengine/">Google App Engine</a>'s Go runtime.
+</p>
+
 <h3 id="release"><a href="devel/release.html">Release History</a></h3>
 <p>A summary of the changes between Go releases.</p>
 

コアとなるコードの解説

doc/docs.html への変更

このファイルでは、既存の「How to write a new package and how to test code.」の段落の後に、新しいセクションが追加されています。

<h3 id="appengine"><a href="http://code.google.com/appengine/docs/go/gettingstarted/">Getting Started with Go on App Engine</a></h3>
<p>
How to develop and deploy a simple Go project with
<a href="http://code.google.com/appengine/">Google App Engine</a>.
</p>
  • <h3 id="appengine">: 「Getting Started with Go on App Engine」という見出しが追加されています。id="appengine"は、このセクションへの直接リンク(アンカーリンク)を可能にします。
  • <a href="http://code.google.com/appengine/docs/go/gettingstarted/">: この見出し自体が、Google App EngineのGo言語向け入門ガイドへのリンクになっています。
  • <p>タグ内のテキストは、このセクションが「Google App EngineでシンプルなGoプロジェクトを開発しデプロイする方法」について説明していることを示しています。
  • <a href="http://code.google.com/appengine/">: 段落内には、Google App Engineのトップページへのリンクも含まれています。

この追加により、Go言語の学習者がApp Engineでの開発に興味を持った際に、すぐに公式の入門ガイドにアクセスできるようになります。

doc/reference.html への変更

このファイルでは、既存の「The official Go Language specification.」の段落の後に、新しいセクションが追加されています。

<h3 id="appengine"><a href="http://code.google.com/appengine/docs/go/">App Engine Go Runtime Documentation</a></h3>
<p>
The documentation for
<a href="http://code.google.com/appengine/">Google App Engine</a>'s Go runtime.
</p>
  • <h3 id="appengine">: 「App Engine Go Runtime Documentation」という見出しが追加されています。ここでもid="appengine"が使用されています。
  • <a href="http://code.google.com/appengine/docs/go/">: この見出し自体が、Google App EngineのGoランタイムに関する公式ドキュメントへのリンクになっています。
  • <p>タグ内のテキストは、このセクションが「Google App EngineのGoランタイムのドキュメント」であることを示しています。
  • <a href="http://code.google.com/appengine/">: こちらもGoogle App Engineのトップページへのリンクが含まれています。

この変更により、Go言語のリファレンスを探している開発者が、App EngineのGoランタイムに関する詳細なドキュメントに容易にアクセスできるようになります。

両ファイルにおける変更は、Go言語の公式ドキュメントサイトのナビゲーションとコンテンツを改善し、Google App Engineとの連携を明確にすることで、Go開発者の利便性を高めるものです。

関連リンク

参考にした情報源リンク