[インデックス 11965] ファイルの概要
このコミットは、misc/dashboard/app/build/ui.html
ファイルに対する変更です。このファイルは、Goプロジェクトのダッシュボードアプリケーションのユーザーインターフェースの一部を構成しているHTMLファイルであると推測されます。
コミット
commit e8edf84d81e70b054bf6e69de1f00e2d035a11f7
Author: David Symonds <dsymonds@golang.org>
Date: Thu Feb 16 17:14:26 2012 +1100
dashboard: tidy up 'top' link.
The previous link worked, but was unnecessary and had a trailing "}".
R=golang-dev, bradfitz
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/5674068
GitHub上でのコミットページへのリンク
https://github.com/golang/go/commit/e8edf84d81e70b054bf6e69de1f00e2d035a11f7
元コミット内容
このコミットは、Goプロジェクトのダッシュボードアプリケーションにおける「top」リンクの整理(tidy up)を目的としています。以前のリンクは機能していたものの、不要な部分があり、末尾に余分な「}」が含まれていたとのことです。
具体的には、以下の2つの変更が含まれています。
- CSSスタイルシート内の
font-size
プロパティのインデント修正。 - ページネーション部分にある「top」リンクの
href
属性の修正。
変更の背景
コミットメッセージによると、既存の「top」リンクは機能していたものの、その実装が最適ではなかったことが背景にあります。具体的には、「unnecessary(不要)」な部分と「trailing "}"(末尾の余分な"}")」が存在していたため、これを修正し、コードをより簡潔で正確なものにすることが目的です。これは、コードの品質向上、保守性の改善、および潜在的なバグの排除を目的とした一般的なリファクタリングの一環と考えられます。
前提知識の解説
このコミットを理解するためには、以下の前提知識が必要です。
- HTML (HyperText Markup Language): ウェブページの構造を定義するためのマークアップ言語です。このコミットでは、
<a>
タグ(アンカータグ)や<div>
タグが使用されています。 - CSS (Cascading Style Sheets): ウェブページの見た目(スタイル)を定義するためのスタイルシート言語です。このコミットでは、
font-size
プロパティが変更されています。 - Go言語のテンプレートエンジン:
{{if .HasPrev}}
や{{.Prev}}
のような構文は、Go言語の標準ライブラリに含まれるhtml/template
パッケージ、または類似のテンプレートエンジンが使用されていることを示唆しています。これにより、サーバーサイドで動的にHTMLコンテンツを生成しています。.HasPrev
: テンプレートコンテキスト内のブール値で、前のページが存在するかどうかを示します。.Prev
: テンプレートコンテキスト内の値で、前のページのURLまたはページ番号を示します。.Next
: テンプレートコンテキスト内の値で、次のページのURLまたはページ番号を示します。
- ウェブアプリケーションのページネーション: 多数のコンテンツを複数のページに分割して表示するUIパターンです。「prev」(前へ)、「next」(次へ)、「top」(先頭へ)といったリンクは、このページネーション機能の一部です。
- Gitの差分表示 (diff): 変更前後のコードを比較して表示する形式です。
--- a/...
は変更前のファイル、+++ b/...
は変更後のファイルを示し、-
で始まる行は削除された行、+
で始まる行は追加された行を示します。
技術的詳細
このコミットは、主にHTMLとCSSの修正に焦点を当てています。
-
CSSのインデント修正:
- font-size: 9pt; + font-size: 9pt;
これは、
misc/dashboard/app/build/ui.html
内の<style>
タグ、または外部CSSファイルがインラインで埋め込まれている部分のCSSルールfont-size: 9pt;
のインデントをタブ(\t
)からスペース( -
「top」リンクの
href
属性修正:- <a {{if .HasPrev}}href="?page=0}"{{else}}class="inactive"{{end}}>top</a> + <a {{if .HasPrev}}href="."{{else}}class="inactive"{{end}}>top</a>
これは、ページネーションの「top」リンクの動作を変更しています。
- 変更前:
href="?page=0}"
- この
href
は、クエリパラメータpage=0
を付けて現在のURLにリダイレクトしようとしています。しかし、末尾に余分な}
が含まれており、これはHTMLの構文エラーまたは意図しない動作を引き起こす可能性があります。コミットメッセージにある「trailing "}"」がこれに該当します。
- この
- 変更後:
href="."
href="."
は、現在のディレクトリ(または現在のURLのパス部分)を指します。ウェブブラウザのコンテキストでは、これは通常、現在のページのルートURL(クエリパラメータやフラグメントなし)にリダイレクトすることを意味します。例えば、example.com/path/to/page?param=value
というURLで.
をクリックすると、example.com/path/to/page
に移動します。これは、ページネーションの文脈で「先頭ページに戻る」という意図に合致しています。
- 変更前:
この修正により、リンクの動作がより正確になり、不要なクエリパラメータや構文エラーが解消されます。
コアとなるコードの変更箇所
変更はmisc/dashboard/app/build/ui.html
ファイルに集中しています。
-
CSSスタイルのインデント修正:
.build .hash { font-family: monospace; - font-size: 9pt; + font-size: 9pt; }
行番号31付近のCSS定義です。
-
「top」リンクの
href
属性修正:<div class="paginate"> <a {{if .HasPrev}}href="?page={{.Prev}}"{{else}}class="inactive"{{end}}>prev</a> <a {{if .Next}}href="?page={{.Next}}"{{else}}class="inactive"{{end}}>next</a> - <a {{if .HasPrev}}href="?page=0}"{{else}}class="inactive"{{end}}>top</a> + <a {{if .HasPrev}}href="."{{else}}class="inactive"{{end}}>top</a> </div>
行番号128付近のHTML構造です。
コアとなるコードの解説
-
CSSインデント:
font-size: 9pt;
の行は、.build .hash
というCSSセレクタに適用されるスタイルの一部です。このセレクタは、ビルドハッシュを表示する要素のフォントサイズを9ptに設定しています。変更は機能に影響せず、コードの整形のみです。 -
「top」リンク: この部分は、Goのテンプレート構文を使用してページネーションリンクを動的に生成しています。
{{if .HasPrev}} ... {{else}} ... {{end}}
は、.HasPrev
が真(true)の場合に最初のブロックを実行し、偽(false)の場合にinactive
クラスを持つリンクを生成します。 変更された行は、.HasPrev
が真の場合の「top」リンクのhref
属性です。- 変更前は
href="?page=0}"
となっており、これはおそらく「最初のページ」を意味する?page=0
に、誤って閉じ波括弧}
が付加されてしまったものです。 - 変更後は
href="."
となり、これは現在のパスのルート(クエリパラメータなし)を指すため、ページネーションの文脈で「先頭ページに戻る」という意図をより正確かつ簡潔に表現しています。これにより、不要なクエリパラメータや構文エラーが解消され、リンクの動作がクリーンになります。
- 変更前は
関連リンク
参考にした情報源リンク
- Go CL (Change List) リンク:
https://golang.org/cl/5674068
- 注: このリンクは直接アクセスして内容を解析することができませんでした。通常、GoプロジェクトのCLリンクは、Gerritなどのコードレビューシステム上の変更の詳細を示します。