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[インデックス 12332] ファイルの概要

このコミットは、Go言語の公式ドキュメントの一部である doc/code.html ファイルにおけるHTMLの構文エラーを修正するものです。具体的には、不適切な終了タグ(</h3>の代わりに</h2>、余分な</code>)を修正し、ドキュメントのHTMLがW3C標準に準拠するように改善しています。

コミット

commit 4d7d3f532896e70489bae7c9dc54ca88ccef91bc
Author: Sanjay Menakuru <balasanjay@gmail.com>
Date:   Fri Mar 2 11:29:09 2012 -0500

    doc: fix some HTML errors in code.html
    
    R=golang-dev, rsc
    CC=adg, golang-dev
    https://golang.org/cl/5720050

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/4d7d3f532896e70489bae7c9dc54ca88ccef91bc

元コミット内容

doc: fix some HTML errors in code.html

R=golang-dev, rsc
CC=adg, golang-dev
https://golang.org/cl/5720050

変更の背景

このコミットの背景は非常にシンプルで直接的です。Go言語の公式ドキュメントである doc/code.html ファイル内に、HTMLの構文エラーが存在していました。これらのエラーは、ウェブブラウザでの表示に問題を引き起こしたり、HTMLバリデーターで警告やエラーとして検出されたりする可能性があります。ドキュメントの品質と正確性を保つため、そして将来的なメンテナンス性を向上させるために、これらの軽微なHTMLエラーを修正する必要がありました。特に、HTMLのセマンティクスと構造の正確性は、アクセシビリティや検索エンジン最適化(SEO)の観点からも重要です。

前提知識の解説

このコミットの変更内容を理解するためには、以下の基本的なHTMLの知識が必要です。

  • HTML (HyperText Markup Language): ウェブページの構造を定義するためのマークアップ言語です。要素は開始タグと終了タグで囲まれ、コンテンツを含みます。
  • タグ (Tags): HTML要素の開始と終了を示すマークアップです。例えば、<p>は段落の開始タグ、</p>は段落の終了タグです。
  • 要素 (Elements): 開始タグ、コンテンツ、終了タグから構成されます。例えば、<p>これは段落です。</p>全体が段落要素です。
  • <h2> タグ: HTMLのセクション見出しを表すタグの一つで、<h1>に次ぐ第2レベルの見出しを示します。対応する終了タグは</h2>です。
  • <h3> タグ: <h2>に次ぐ第3レベルの見出しを示します。対応する終了タグは</h3>です。
  • <li> タグ: リストアイテム(list item)を表すタグで、順序なしリスト(<ul>)または順序付きリスト(<ol>)の子要素として使用されます。
  • <code> タグ: インラインのコードスニペットを表すタグです。通常、等幅フォントで表示されます。対応する終了タグは</code>です。
  • HTMLの構文規則: HTMLは厳密な構文規則を持っています。特に、開始タグと終了タグは正しくペアになっていなければなりません。誤ったタグのネストや、対応しない終了タグは構文エラーとなります。

このコミットは、これらの基本的なHTML要素の誤った使用(特に終了タグの不一致)を修正しています。

技術的詳細

このコミットで行われた技術的な変更は、doc/code.html ファイル内の3箇所におけるHTMLの構文エラーの修正です。

  1. <li> 要素内の <code> タグの修正:

    • 変更前: <li><code>bin</code> contains executable commands.</code>
    • 変更後: <li><code>bin</code> contains executable commands.</li>
    • 詳細: 元のコードでは、<li>要素の内部で<code>タグが使用されていますが、<code>の終了タグが</code>と記述されており、その後に<li>の終了タグがありませんでした。これは、<code>タグが正しく閉じられていないか、あるいは<li>タグの終了タグが欠落しているかのいずれかを示唆していました。修正後のコードでは、<code>タグが正しく閉じられ、<li>タグも適切に閉じられています。これにより、リストアイテムの構造が正しくなり、HTMLのセマンティクスが保たれます。
  2. <h2> 見出しタグの修正 (1回目):

    • 変更前: <h2>Building and installing</h3>
    • 変更後: <h2>Building and installing</h2>
    • 詳細: 開始タグが<h2>であるにもかかわらず、終了タグが</h3>となっていました。これは、見出しレベルの不一致であり、HTMLの構文エラーです。ブラウザはこのようなエラーをある程度許容して表示しようとしますが、厳密なHTMLバリデーションではエラーとなります。修正により、開始タグと終了タグが<h2>で一致し、正しいHTML構造が確立されました。
  3. <h2> 見出しタグの修正 (2回目):

    • 変更前: <h2 id="remote">Remote packages</h3>
    • 変更後: <h2 id="remote">Remote packages</h2>
    • 詳細: 上記と同様に、開始タグ<h2>に対して終了タグが</h3>となっていました。これも同様の構文エラーであり、修正によって<h2></h2>が正しくペアになりました。id="remote"属性は、この見出しに一意の識別子を与え、ページ内リンクなどで参照できるようにするためのものです。この属性は修正の対象ではありません。

これらの修正は、HTMLの基本的な構文規則に従い、ドキュメントの正確性と堅牢性を向上させるためのものです。

コアとなるコードの変更箇所

--- a/doc/code.html
+++ b/doc/code.html
@@ -53,7 +53,7 @@ command executables. It has a prescribed structure of three subdirectories:
 <ul>
 <li><code>src</code> contains Go source files,
 <li><code>pkg</code> contains compiled package objects, and
-<li><code>bin</code> contains executable commands.</code>
+<li><code>bin</code> contains executable commands.</li>
 </ul>
 
 <p>
@@ -204,7 +204,7 @@ Go\'s naming conventions.\n </p>\n \n \n-<h2>Building and installing</h3>
+<h2>Building and installing</h2>
 \n <p>\n The <code>go</code> command comprises several subcommands, the most central being\n @@ -406,7 +406,7 @@ Run <code><a href=\"/cmd/go/#Test_packages\">go help test</a></code> and see the\n </p>\n \n \n-<h2 id=\"remote\">Remote packages</h3>
+<h2 id=\"remote\">Remote packages</h2>
 \n <p>\n An import path can describe how to obtain the package source code using a\n```

## コアとなるコードの解説

上記の差分は、`doc/code.html` ファイルに対する具体的な変更を示しています。

1.  **行 53 の変更**:
    *   `-<li><code>bin</code> contains executable commands.</code>`
    *   `+<li><code>bin</code> contains executable commands.</li>`
    *   この変更は、`<li>`要素の終了タグが欠落していた問題を修正しています。元のコードでは、`<code>`タグの後に余分な`</code>`があり、`<li>`タグが閉じられていませんでした。修正後は、`<code>`タグが正しく閉じられ、その後に`<li>`タグの正しい終了タグ`</li>`が追加されています。これにより、リストアイテムの構造が正しくなり、HTMLのネストが適切になります。

2.  **行 204 の変更**:
    *   `-<h2>Building and installing</h3>`
    *   `+<h2>Building and installing</h2>`
    *   この変更は、`<h2>`見出しの終了タグが誤って`</h3>`となっていた問題を修正しています。HTMLでは、開始タグと終了タグは一致する必要があります。修正により、`<h2>`見出しが正しく`</h2>`で閉じられるようになりました。

3.  **行 406 の変更**:
    *   `-<h2 id="remote">Remote packages</h3>`
    *   `+<h2 id="remote">Remote packages</h2>`
    *   これも行 204 と同様に、`<h2>`見出しの終了タグが誤って`</h3>`となっていた問題を修正しています。`id="remote"`属性は変更されていません。修正により、この見出しも正しく`<h2>`と`</h2>`で閉じられるようになりました。

これらの変更はすべて、HTMLの構文規則に準拠させるためのものであり、ドキュメントの表示品質とバリデーションの通過に貢献します。

## 関連リンク

*   Go言語公式サイト: [https://go.dev/](https://go.dev/)
*   Go言語ドキュメント: [https://go.dev/doc/](https://go.dev/doc/)
*   HTML Living Standard (WHATWG): [https://html.spec.whatwg.org/multipage/](https://html.spec.whatwg.org/multipage/)
*   W3C HTML and CSS Validation Service: [https://validator.w3.org/](https://validator.w3.org/)

## 参考にした情報源リンク

*   このコミットのGitHubページ: [https://github.com/golang/go/commit/4d7d3f532896e70489bae7c9dc54ca88ccef91bc](https://github.com/golang/go/commit/4d7d3f532896e70489bae7c9dc54ca88ccef91bc)
*   Go Gerrit Code Review (元の変更リスト): [https://golang.org/cl/5720050](https://golang.org/cl/5720050)
*   HTMLの基本的な構文に関する一般的なウェブ開発リソース(例: MDN Web Docs, W3Schoolsなど)