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[インデックス 12648] ファイルの概要

このコミットは、Goプロジェクトのドキュメントファイル doc/reference.html における小さな修正です。具体的には、HTMLのアンカータグ(<a>)の href 属性に欠けていた引用符を追加することで、リンクの記述を修正しています。これは、HTMLの構文規則に準拠し、リンクが正しく機能することを保証するための、典型的なバグ修正です。

コミット

  • コミットハッシュ: ed77d6f04da6f7475ad117716c3827c0150ede15
  • 作者: Stefan Nilsson snilsson@nada.kth.se
  • コミット日時: 2012年3月15日 木曜日 14:06:15 -0400
  • 変更ファイル: doc/reference.html (1ファイル)
  • 変更内容: 1行の追加、1行の削除

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/ed77d6f04da6f7475ad117716c3827c0150ede15

元コミット内容

doc: add missing quotation mark

R=golang-dev, bradfitz
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/5833047

変更の背景

この変更の背景は非常にシンプルで、doc/reference.html ファイル内の既存のHTMLリンクに構文エラーがあったためです。具体的には、<a> タグの href 属性の値が引用符で囲まれていませんでした。

HTMLの属性値は、通常、二重引用符(")または一重引用符(')で囲む必要があります。引用符が欠けている場合、ブラウザは属性値を正しく解析できない可能性があり、結果としてリンクが機能しない、または意図しない表示になることがあります。このコミットは、このような軽微ながらも重要な構文エラーを修正し、ドキュメントの正確性とユーザビリティを確保することを目的としています。

前提知識の解説

HTML (HyperText Markup Language)

HTMLは、ウェブページを構造化するための標準マークアップ言語です。ウェブブラウザはHTMLを解釈し、コンテンツを視覚的に表示します。

  • <a> タグ: アンカータグと呼ばれ、ハイパーリンクを作成するために使用されます。これにより、ユーザーはクリック可能なテキストや画像を通じて別のウェブページやリソースに移動できます。
  • href 属性: <a> タグの最も重要な属性の一つで、リンク先のURLを指定します。この属性の値は、ユーザーがリンクをクリックしたときにブラウザがどこに移動すべきかを示します。

HTML属性の引用符

HTMLの属性値は、通常、引用符で囲むことが推奨されます。

  • 引用符の必要性: 属性値にスペースや特殊文字が含まれる場合、引用符は必須です。引用符がない場合、ブラウザは最初のスペースまでを属性値と解釈し、それ以降の文字を別の属性や無効な構文として扱ってしまう可能性があります。
  • ベストプラクティス: 属性値が単一の単語で構成され、特殊文字を含まない場合でも、引用符で囲むことは良い習慣とされています。これにより、コードの可読性が向上し、将来的な変更や異なるブラウザでの互換性の問題を防ぐことができます。このコミットのケースでは、href=/doc/#articles のように、パスにスラッシュやハッシュ記号が含まれており、厳密には引用符がなくても一部のブラウザでは解釈されることがありますが、標準的なHTMLの記述としては引用符で囲むべきです。

GoプロジェクトのドキュメントとGerrit

Goプロジェクトは、そのソースコードだけでなく、広範なドキュメントも非常に重視しています。doc/reference.html のようなファイルは、Go言語の機能や使い方に関する公式な情報源の一部です。

また、GoプロジェクトはコードレビューにGerritを使用しています。Gerritは、Gitリポジトリ上でコード変更をレビューするためのウェブベースのツールです。コミットメッセージにある https://golang.org/cl/5833047 は、この変更がGerrit上でレビューされた際のチェンジリスト(Change-ID)へのリンクを示しています。R=CC= は、それぞれレビュー担当者(Reviewer)とカーボンコピー(Carbon Copy)の指定です。

技術的詳細

このコミットの技術的詳細は、HTMLの構文規則、特に属性値の正しい記述方法に集約されます。

変更前のコードは以下のようになっていました。

<p>
See the <a href=/doc/#articles\">documentation page</a> for more articles.
</p>

ここで問題となるのは、href=/doc/#articles\" の部分です。href 属性の値 /doc/#articles が引用符で開始されていません。しかし、値の末尾には誤って二重引用符 \" が含まれています。これは、おそらく本来 href=\"/doc/#articles\" となるべきところが、入力ミスやコピー&ペーストの際に引用符の開始部分が欠落し、終了部分がエスケープされた形で残ってしまったものと推測されます。

HTML5の仕様では、属性値は引用符なしで記述することも可能ですが、その場合は値が特定の文字セット(英数字、ハイフン、アンダースコアなど)のみで構成され、スペースや特定の特殊文字を含まない場合に限られます。今回のケースでは、値にスラッシュ(/)やハッシュ記号(#)が含まれており、また末尾に誤った引用符が存在するため、引用符で囲むのが正しい記述方法です。

この修正により、href 属性は href=\"/doc/#articles\" となり、値全体が正しく二重引用符で囲まれることで、HTMLの構文として完全に有効になります。これにより、ブラウザはリンク先を正確に解析し、ユーザーが期待通りに「documentation page」へのリンクをクリックできるようになります。

コアとなるコードの変更箇所

--- a/doc/reference.html
+++ b/doc/reference.html
@@ -69,7 +69,7 @@ Using GDB to debug Go programs.
 </ul>
 
 <p>
-See the <a href=/doc/#articles\">documentation page</a> for more articles.
+See the <a href=\"/doc/#articles\">documentation page</a> for more articles.
 </p>
 
 </div>

コアとなるコードの解説

このdiffは、doc/reference.html ファイル内の1行の変更を示しています。

  • - See the <a href=/doc/#articles\">documentation page</a> for more articles.
    • これは変更前の行です。href 属性の値が \" で終わっていますが、開始の引用符がありません。
  • + See the <a href=\"/doc/#articles\">documentation page</a> for more articles.
    • これは変更後の行です。href 属性の値が \" で始まり、\" で終わるように修正されています。これにより、href 属性の値 /doc/#articles が正しく二重引用符で囲まれ、有効なHTML構文となりました。

この修正は、HTMLの基本的な構文規則に従うことで、ウェブページのリンクが正しく機能することを保証します。

関連リンク

参考にした情報源リンク

  • HTML <a> タグと href 属性に関する一般的な情報 (例: MDN Web Docs)
  • HTML属性の引用符に関する一般的な情報 (例: W3C HTML Standard)
  • GoプロジェクトのGerritに関する情報 (Go公式ドキュメントなど)