[インデックス 12675] ファイルの概要
このコミットは、Go言語のインストールガイド (doc/install.html
) から「Go Tutorial」への参照を削除し、「A Tour of Go」への参照のみを残す変更を行っています。これは、Go言語の公式ドキュメントや学習リソースの整理・統合の一環として行われたものと考えられます。
コミット
- コミットハッシュ:
1dd78b7e7bbfecbe2bb7eae3073541c0150bdac9
- Author: Shenghou Ma minux.ma@gmail.com
- Date: Sat Mar 17 18:13:02 2012 +0800
GitHub上でのコミットページへのリンク
https://github.com/golang/go/commit/1dd78b7e7bbfecbe2bb7eae307541c0150bdac9
元コミット内容
doc/install: remove reference to "Go Tutorial"
R=golang-dev, r
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/5841054
変更の背景
この変更の背景には、Go言語の公式学習リソースの標準化と整理があります。コミットが行われた2012年当時、Go言語の学習を始めるための公式な推奨パスとして、「A Tour of Go」が確立されつつありました。一方で、「Go Tutorial」という名称のドキュメントが存在した可能性があり、それが「A Tour of Go」と重複したり、内容が古くなったり、あるいは公式な推奨から外れたりしたため、混乱を避ける目的で参照が削除されたと考えられます。
Go言語の公式ドキュメントは常に進化しており、ユーザーが最新かつ最も推奨される学習パスにアクセスできるよう、不要な、あるいは非推奨となった参照を削除することは、ドキュメントの品質と一貫性を保つ上で重要な作業です。このコミットは、その一環として、インストール後の「次に行うべきこと」の指示を簡潔かつ明確にする意図があったと推測されます。
前提知識の解説
Go言語 (Golang)
Goは、Googleによって開発されたオープンソースのプログラミング言語です。静的型付け、コンパイル型言語でありながら、動的型付け言語のような記述のしやすさを持ち、並行処理に強みがあります。シンプルで効率的な設計が特徴で、Webサーバー、ネットワークサービス、CLIツール、分散システムなど、幅広い分野で利用されています。
A Tour of Go
「A Tour of Go」は、Go言語の公式なインタラクティブチュートリアルです。ウェブブラウザ上でGoのコードを記述・実行しながら、Go言語の基本的な構文、データ型、関数、制御フロー、メソッド、インターフェース、並行処理(GoroutineとChannel)といった主要な概念を学ぶことができます。Go言語の学習を始める上で、最も推奨される入り口の一つとされています。
Go Tutorial (旧称または非推奨の可能性)
コミットメッセージに登場する「Go Tutorial」は、このコミットの時点では「A Tour of Go」とは別の、あるいはそれ以前に存在したGo言語のチュートリアルを指していると考えられます。現在のGo公式ドキュメントには「Go Tutorial」という独立したセクションは存在せず、代わりに「Get started with Go」や「Go by Example」といったチュートリアルが提供されています。このことから、「Go Tutorial」は、このコミットの時点で非推奨になったか、あるいは「A Tour of Go」に統合されたか、あるいは単に名称が変更されたかのいずれかである可能性が高いです。このコミットは、その「Go Tutorial」へのリンクを削除することで、学習パスの混乱を防ぎ、ユーザーを「A Tour of Go」に一本化しようとしたものと解釈できます。
技術的詳細
このコミットは、Go言語の公式ドキュメントの一部である doc/install.html
ファイルに対して行われました。このファイルは、Go言語のインストール手順と、インストール後の次のステップを案内するHTMLドキュメントです。
変更内容は非常にシンプルで、HTMLドキュメント内の特定のリンクを削除することに限定されています。具体的には、What's next
(次に行うこと) セクションにおいて、以前は「A Tour of Go」と「Go Tutorial」の両方へのリンクが提供されていましたが、このコミットによって「Go Tutorial」へのリンクが削除され、「A Tour of Go」へのリンクのみが残されました。
これは、ドキュメントのコンテンツを更新し、ユーザーに提供する情報源を最新かつ最も適切なものに絞り込むための典型的なメンテナンス作業です。HTMLファイルの変更であるため、Go言語のコンパイラやランタイムの動作には影響を与えません。
コアとなるコードの変更箇所
diff --git a/doc/install.html b/doc/install.html
index 909f82fd4a..c8b1cf4cf5 100644
--- a/doc/install.html
+++ b/doc/install.html
@@ -200,8 +200,7 @@ If you see the "hello, world" message then your Go installation is working.
<h2 id="next">What's next</h2>
<p>
-Start by taking <a href="http://code.google.com/p/go-tour/">A Tour of Go</a>
-or reading the <a href="/doc/go_tutorial.html">Go Tutorial</a>.
+Start by taking <a href="http://code.google.com/p/go-tour/">A Tour of Go</a>.
</p>
<p>
コアとなるコードの解説
上記の diff
は、doc/install.html
ファイルの変更を示しています。
-
- Start by taking <a href="http://code.google.com/p/go-tour/">A Tour of Go</a>
or reading the <a href="/doc/go_tutorial.html">Go Tutorial</a>.
この行は、変更前のHTMLコードで、Goのインストール後に「A Tour of Go」を受講するか、「Go Tutorial」を読むことを推奨していました。特に注目すべきは、/doc/go_tutorial.html
という相対パスで「Go Tutorial」へのリンクが張られていた点です。 -
+ Start by taking <a href="http://code.google.com/p/go-tour/">A Tour of Go</a>.
この行は、変更後のHTMLコードで、「Go Tutorial」への参照が完全に削除され、「A Tour of Go」へのリンクのみが残されています。
この変更により、Go言語の新規ユーザーは、インストール後に「A Tour of Go」という単一の、そして最も推奨されるインタラクティブな学習リソースに誘導されることになります。これにより、学習パスの明確化と、古いまたは非推奨のリソースへのアクセスを防ぐ効果があります。
関連リンク
- A Tour of Go: https://tour.golang.org/
- Go言語公式ドキュメント: https://go.dev/doc/
- Go言語の始め方 (Get started with Go): https://go.dev/doc/tutorials/
参考にした情報源リンク
- Google Web Search results for "Go Tutorial golang official site"
- Google Web Search results for "A Tour of Go golang official site"