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[インデックス 12777] ファイルの概要

このコミットは、Goプロジェクトのライセンス表記とgodocのフッターに表示されるライセンステキストを更新するものです。具体的には、著作権表示の年を更新し、godocのフッターにおけるライセンス記述をより簡潔かつ正確に修正しています。また、プライバシーポリシーへのリンクも追加されています。

コミット

commit c748689277e49e65f03f58ad7a2308d4e040d638
Author: Andrew Gerrand <adg@golang.org>
Date:   Tue Mar 27 15:09:13 2012 +1100

    doc: update licensing text one more time

    R=golang-dev, r
    CC=golang-dev
    https://golang.org/cl/5916046

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/c748689277e49e65f03f58ad7a2308d4e040d638

元コミット内容

このコミットは、Goプロジェクトのドキュメント関連の変更であり、ライセンスに関するテキストを再度更新することを目的としています。具体的には、LICENSEファイル内の著作権年を更新し、lib/godoc/godoc.htmlファイル内のライセンス表示を修正しています。

変更の背景

オープンソースプロジェクトにおいて、ライセンス表記は非常に重要です。プロジェクトのコードやドキュメントがどのような条件で利用、配布、改変されるかを明確にするために、正確かつ最新のライセンス情報を提供する必要があります。

このコミットの背景には、以下の点が考えられます。

  1. 著作権年の更新: ソフトウェアプロジェクトでは、通常、毎年または定期的に著作権表示の年を最新のものに更新します。これは、その年までの著作権がプロジェクトに帰属することを明確にするための一般的な慣行です。2009年から2012年への更新は、プロジェクトが継続的に開発されていることを示しています。
  2. ライセンス表記の明確化: godocのフッターに表示されるライセンステキストは、プロジェクトの利用者が最初に目にするライセンス情報の一つです。このテキストを「BSD-style license」から「BSD license」へ変更し、「code samples」から「code」へ簡略化することで、より正確で簡潔な表現に修正し、誤解を避ける意図があったと考えられます。オープンソースライセンスは厳密な法的文書であるため、その参照や説明も正確であることが求められます。
  3. プライバシーポリシーへのリンク追加: ウェブサイトのフッターにプライバシーポリシーへのリンクを追加することは、ユーザーのプライバシー保護に対する配慮を示すとともに、法的要件を満たすためにも重要です。特にGoogleが関与するプロジェクトであるため、Googleのプライバシーポリシーへのリンクを追加することは自然な流れです。

これらの変更は、プロジェクトの法的側面とユーザーへの情報提供の質を向上させるための継続的な取り組みの一環として行われました。

前提知識の解説

このコミットを理解するためには、以下の前提知識が役立ちます。

  1. オープンソースライセンス:

    • BSDライセンス: Berkeley Software Distribution (BSD) ライセンスは、非常に寛容なオープンソースライセンスの一つです。主な特徴は、著作権表示と免責事項を保持すれば、商用利用、改変、再配布が自由にできる点です。Go言語のコードは、このBSDライセンスに基づいて配布されています。
    • Creative Commons Attribution 3.0 License (CC BY 3.0): クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの一種で、コンテンツの利用、配布、改変を許可しますが、元の作者のクレジット(帰属表示)を義務付けます。Goプロジェクトのドキュメントやウェブサイトのコンテンツは、このライセンスに基づいて提供されています。
    • ライセンスの重要性: オープンソースプロジェクトにおいて、ライセンスはソフトウェアの利用条件を明確にし、開発者と利用者の双方を保護する法的枠組みを提供します。
  2. Go言語とgodoc:

    • Go言語: Googleによって開発されたオープンソースのプログラミング言語です。シンプルさ、効率性、並行処理のサポートが特徴です。
    • godoc: Go言語の公式ドキュメンテーションツールです。Goのソースコードからコメントや宣言を解析し、HTML形式でドキュメントを生成します。Goの標準ライブラリのドキュメントや、Goパッケージのドキュメントはすべてgodocによって生成され、ウェブブラウザで閲覧できます。golang.org/pkgなどで公開されているドキュメントは、このgodocによって生成されたものです。このコミットで変更されているlib/godoc/godoc.htmlは、godocが生成するHTMLドキュメントのフッター部分のテンプレートファイルの一部と考えられます。
  3. 著作権表示:

    • ソフトウェアやドキュメントには、通常、著作権者と著作権が発行された年を示す著作権表示(例: Copyright (c) 2012 The Go Authors. All rights reserved.)が含まれます。これは、著作権法に基づく権利を主張するためのものです。

技術的詳細

このコミットは、主に2つのファイルに対する変更を含んでいます。

  1. LICENSE ファイルの変更:

    • このファイルは、Goプロジェクト全体のコードに適用されるライセンス条項を定義しています。
    • 変更内容は、ファイルの先頭にある著作権表示の年を2009から2012に更新することです。
    • これは、プロジェクトの継続的な開発と、その期間にわたる著作権の主張を反映するための定期的な更新です。
  2. lib/godoc/godoc.html ファイルの変更:

    • このファイルは、godocツールが生成するHTMLドキュメントのフッター部分のテンプレートです。
    • 変更は、フッターに表示されるライセンスに関するテキストとリンクの調整です。
    • 具体的には、以下の点が変更されています。
      • the content of this page is licensed under the Creative Commons Attribution 3.0 License,<br>and code samples are licensed under a <a href="/LICENSE">BSD-style license</a>.<br> から the content of this page is licensed under the<br>Creative Commons Attribution 3.0 License,<br>and code is licensed under a <a href="/LICENSE">BSD license</a>.<br> への変更。
        • 「code samples」から「code」への変更: より一般的な「コード」という表現にすることで、サンプルコードだけでなく、プロジェクト全体のコードがBSDライセンスであることを明確にしています。
        • 「BSD-style license」から「BSD license」への変更: 「-style」という曖昧な表現を削除し、直接「BSD license」とすることで、ライセンスの種類をより正確に示しています。
        • <br>タグの配置変更: 表示上のレイアウト調整と思われます。
      • <a href="/doc/tos.html">Terms of Service</a> から <a href="/doc/tos.html">Terms of Service</a> | <a href="http://www.google.com/intl/en/privacy/privacy-policy.html">Privacy Policy</a> への変更。
        • Googleのプライバシーポリシーへの新しいリンクが追加され、既存の「Terms of Service」リンクとパイプ記号 (|) で区切られています。これは、ウェブサイトの標準的なフッターデザインパターンに沿ったものです。

これらの変更は、Goプロジェクトの法的文書とユーザー向け情報の正確性、明確性、および最新性を保つためのメンテナンス作業の一環として行われました。

コアとなるコードの変更箇所

diff --git a/LICENSE b/LICENSE
index 6a66aea5ea..7448756763 100644
--- a/LICENSE
+++ b/LICENSE
@@ -1,4 +1,4 @@
-Copyright (c) 2009 The Go Authors. All rights reserved.
+Copyright (c) 2012 The Go Authors. All rights reserved.
diff --git a/lib/godoc/godoc.html b/lib/godoc/godoc.html
index 5e18193523..fd60329273 100644
--- a/lib/godoc/godoc.html
+++ b/lib/godoc/godoc.html
@@ -53,9 +53,11 @@
 <div id="footer">
 Build version {{html .Version}}.<br>
 Except as <a href="http://code.google.com/policies.html#restrictions">noted</a>,
-the content of this page is licensed under the Creative Commons Attribution 3.0 License,<br>
-and code samples are licensed under a <a href="/LICENSE">BSD-style license</a>.<br>
-<a href="/doc/tos.html">Terms of Service</a>
+the content of this page is licensed under the
+Creative Commons Attribution 3.0 License,
+and code is licensed under a <a href="/LICENSE">BSD license</a>.<br>
+<a href="/doc/tos.html">Terms of Service</a> | 
+<a href="http://www.google.com/intl/en/privacy/privacy-policy.html">Privacy Policy</a>
 </div>
 
 </body>

コアとなるコードの解説

LICENSE ファイルの変更

-Copyright (c) 2009 The Go Authors. All rights reserved.
+Copyright (c) 2012 The Go Authors. All rights reserved.

この変更は、Goプロジェクトの著作権表示の年を2009年から2012年に更新しています。これは、プロジェクトの継続的な開発と、その期間にわたる著作権の主張を反映するための標準的な手続きです。これにより、2012年までのGoプロジェクトの著作物がGo Authorsによって著作権保護されていることが明確になります。

lib/godoc/godoc.html ファイルの変更

-the content of this page is licensed under the Creative Commons Attribution 3.0 License,<br>
-and code samples are licensed under a <a href="/LICENSE">BSD-style license</a>.<br>
-<a href="/doc/tos.html">Terms of Service</a>
+the content of this page is licensed under the
+Creative Commons Attribution 3.0 License,
+and code is licensed under a <a href="/LICENSE">BSD license</a>.<br>
+<a href="/doc/tos.html">Terms of Service</a> | 
+<a href="http://www.google.com/intl/en/privacy/privacy-policy.html">Privacy Policy</a>

この変更は、godocが生成するHTMLドキュメントのフッター部分に表示されるライセンスに関するテキストとリンクを修正しています。

  1. ライセンス記述の明確化:

    • code samplescode に変更されました。これにより、ドキュメント内の「サンプルコード」だけでなく、Goプロジェクト全体の「コード」がBSDライセンスの下にあることがより明確に示されます。
    • BSD-style licenseBSD license に変更されました。「-style」という表現を削除することで、Goのコードが具体的にBSDライセンス(通常は3条項BSDライセンス)であることを直接的に示し、曖昧さを排除しています。
    • <br>タグの配置が調整され、Creative Commons Attribution 3.0 License, の後に改行が挿入されています。これは表示上の整形のためと考えられます。
  2. プライバシーポリシーリンクの追加:

    • 既存の「Terms of Service」リンクの隣に、Googleのプライバシーポリシーへの新しいリンク (<a href="http://www.google.com/intl/en/privacy/privacy-policy.html">Privacy Policy</a>) が追加されました。
    • これらのリンクはパイプ記号 (|) で区切られており、ウェブサイトのフッターでよく見られるナビゲーションパターンに沿っています。これにより、ユーザーはGoの利用規約とプライバシーポリシーの両方に簡単にアクセスできるようになります。

これらの変更は、Goプロジェクトのライセンス情報の正確性を高め、ユーザーへの情報提供を改善することを目的としています。

関連リンク

参考にした情報源リンク

  • コミット情報: /home/orange/Project/comemo/commit_data/12777.txt
  • GitHubコミットページ: https://github.com/golang/go/commit/c748689277e49e65f03f58ad7a2308d4e040d638
  • Go言語のライセンスに関する一般的な知識
  • オープンソースライセンスに関する一般的な知識
  • ウェブサイトのフッターにおけるプライバシーポリシーリンクの慣行に関する一般的な知識
  • godocの機能に関する一般的な知識
  • Google検索 (Go programming language license, godoc licensing text, Creative Commons Attribution 3.0 License, BSD license)