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[インデックス 12799] ファイルの概要

このコミットは、Go言語の公式ドキュメントであるdoc/go1.htmlに対する軽微な修正を目的としています。具体的には、net/httpパッケージのリファクタリングに関する記述において、httputilサブディレクトリへのリンクパスの修正と、重複する項目名の削除が行われています。

コミット

このコミットは、Go 1リリースに関するドキュメントdoc/go1.html内の記述を修正し、正確性を向上させるものです。net/httpパッケージからhttputilサブパッケージへのリンクが誤っていた点を修正し、またリスト内の重複エントリを削除しています。これは、Go 1のリリースノートや移行ガイドとしてのdoc/go1.htmlの品質を保つための、細かながらも重要な改善です。

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/c80a32b581770248becf79950b7c77f415eed0d4

元コミット内容

commit c80a32b581770248becf79950b7c77f415eed0d4
Author: Shenghou Ma <minux.ma@gmail.com>
Date:   Fri Mar 30 14:06:12 2012 +0800

    doc/go1: minor fixes
            Fixes #3427.
            Part of issue 3424.
    
    R=golang-dev, bradfitz, r
    CC=golang-dev
    https://golang.org/cl/5959045

変更の背景

このコミットの背景には、Go 1のリリースに向けたドキュメントの正確性向上という目的があります。コミットメッセージに「Fixes #3427. Part of issue 3424.」とあることから、GoプロジェクトのIssueトラッカーで報告された問題に対応していることがわかります。

  • Issue 3427: このIssueは、doc/go1.html内のnet/httputilへのリンクが誤っていることを指摘しています。Go 1ではnet/httpパッケージの一部ユーティリティがnet/http/httputilというサブディレクトリに移動されたため、ドキュメント内のリンクもそれに合わせて更新する必要がありました。
  • Issue 3424: このIssueは、Go 1のドキュメント全般に関する様々な修正や改善をまとめた親Issueであると考えられます。今回のコミットは、その大きな改善作業の一部として行われたものです。

これらのIssueに対応することで、Go 1の公式ドキュメントがユーザーにとってより正確で分かりやすいものになるよう、品質改善が図られました。

前提知識の解説

Go 1リリース

Go 1は、Go言語にとって非常に重要なマイルストーンとなるリリースです。2012年3月28日にリリースされ、Go言語の仕様が安定し、後方互換性が保証されるようになりました。これにより、Go言語を使った開発がより安心して行えるようになり、エコシステムの成長が加速しました。doc/go1.htmlは、このGo 1リリースにおける変更点や、Go 1への移行に関する情報を提供する公式ドキュメントです。

net/httpパッケージ

net/httpパッケージは、Go言語におけるHTTPクライアントおよびサーバーの実装を提供する標準ライブラリです。Webアプリケーション開発において中心的な役割を担い、HTTPリクエストの送信、HTTPサーバーの構築、ルーティング、ミドルウェアの処理など、多岐にわたる機能を提供します。

net/httputilパッケージ

Go 1のリファクタリングにより、net/httpパッケージの一部のユーティリティ関数や型がnet/http/httputilという新しいサブパッケージに移動されました。これらのユーティリティは、HTTPクライアントが「まれにしか必要としない」と判断された機能群であり、例えばHTTPリクエストやレスポンスのダンプ(内容表示)機能などが含まれます。この分離により、net/httpパッケージのコア部分がよりシンプルになり、関心の分離が図られました。

HTMLドキュメントとリンクパス

Webドキュメントにおいて、ハイパーリンクは他のリソースへの参照を提供します。リンクのパスは、参照先の場所を正確に指定するために重要です。絶対パス(例: /pkg/net/http/httputil/)は、Webサイトのルートからの完全なパスを示し、相対パス(例: ../httputil/)は現在のドキュメントからの相対的な位置を示します。このコミットでは、絶対パスの修正が行われています。

技術的詳細

このコミットは、doc/go1.htmlという単一のHTMLファイルに対して行われた修正です。修正内容は以下の2点です。

  1. httputilパッケージへのリンクパスの修正:

    • 変更前: <a href="/pkg/net/httputil/"><code>httputil</code></a>
    • 変更後: <a href="/pkg/net/http/httputil/"><code>httputil</code></a>
    • これは、Go 1でのパッケージ構造の変更(net/httputilからnet/http/httputilへの移動)を反映したものです。これにより、ドキュメント内のリンクが正しいGoのパッケージドキュメントページを指すようになります。
  2. 重複するリスト項目の削除:

    • 変更前:
      <li>ClientConn</li>
      <li>DumpRequest</li>
      <li>DumpRequest</li>
      <li>DumpRequestOut</li>
      
    • 変更後:
      <li>ClientConn</li>
      <li>DumpRequest</li>
      <li>DumpRequestOut</li>
      
    • DumpRequestという項目がリスト内で重複して記載されていたため、そのうちの1つが削除されました。これは単純なタイポまたはコピーペーストミスによるもので、ドキュメントの正確性と簡潔性を向上させます。

これらの変更は、Go 1の公式ドキュメントの品質を維持し、ユーザーが正確な情報を得られるようにするための、細かながらも重要なメンテナンス作業です。

コアとなるコードの変更箇所

diff --git a/doc/go1.html b/doc/go1.html
index 73d562acd3..fce9001994 100644
--- a/doc/go1.html
+++ b/doc/go1.html
@@ -1253,7 +1253,7 @@ Since the package's functionality is new, no updating is necessary.
 <p>
 In Go 1 the <a href="/pkg/net/http/"><code>http</code></a> package is refactored,
 putting some of the utilities into a
-<a href="/pkg/net/httputil/"><code>httputil</code></a> subdirectory.
+<a href="/pkg/net/http/httputil/"><code>httputil</code></a> subdirectory.
 These pieces are only rarely needed by HTTP clients.
 The affected items are:
 </p>
@@ -1261,7 +1261,6 @@ The affected items are:
 <ul>
 <li>ClientConn</li>
 <li>DumpRequest</li>
-<li>DumpRequest</li>
 <li>DumpRequestOut</li>
 <li>DumpResponse</li>
 <li>NewChunkedReader</li>

コアとなるコードの解説

上記のdiffは、doc/go1.htmlファイルに対する具体的な変更を示しています。

  1. 行1256の変更:

    • -<a href="/pkg/net/httputil/"><code>httputil</code></a> subdirectory.
    • +<a href="/pkg/net/http/httputil/"><code>httputil</code></a> subdirectory.
    • この変更は、httputilパッケージへのハイパーリンクのhref属性を修正しています。Go 1でのパッケージ構造の変更により、httputilnet/httpパッケージのサブディレクトリとして位置づけられました。したがって、正しいドキュメントページへのリンクは/pkg/net/http/httputil/となります。この修正により、ユーザーがドキュメント内のリンクをクリックした際に、正しいGoの標準ライブラリドキュメントページに遷移できるようになります。
  2. 行1264の変更:

    • -<li>DumpRequest</li>
    • この行は削除されています。変更前のHTMLでは、DumpRequestというリスト項目が2回連続で記述されていました。これは明らかに誤りであり、重複するエントリを削除することで、リストの正確性と可読性が向上しています。

これらの変更は、Go 1のドキュメントが提供する情報が常に最新かつ正確であることを保証するための、細部にわたる注意深い作業の一例です。

関連リンク

参考にした情報源リンク