Keyboard shortcuts

Press or to navigate between chapters

Press S or / to search in the book

Press ? to show this help

Press Esc to hide this help

[インデックス 12968] ファイルの概要

このコミットは、Go言語の標準ライブラリであるtimeパッケージ内のtime.goファイルに対するドキュメント修正です。具体的には、Duration型のString()メソッドに関するコメントの誤りを訂正しています。

コミット

commit 555ca36c1d03c0cafa65dcc71a5b7a757e92c602
Author: David Symonds <dsymonds@golang.org>
Date:   Thu Apr 26 11:28:35 2012 +1000

    time: doc fix.
    
    R=golang-dev, r
    CC=golang-dev
    https://golang.org/cl/6127050

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/555ca36c1d03c0cafa65dcc71a5b7a757e92c602

元コミット内容

time: doc fix.

このコミットは、Go言語のtimeパッケージにおけるドキュメントの修正を目的としています。

変更の背景

src/pkg/time/time.goファイル内のコメントにおいて、Duration型の文字列表現を返すメソッドが誤ってDurationと記述されていました。Go言語の慣習では、型のデフォルトの文字列表現を返すメソッドはString()という名前で定義されます。このコメントの誤りは、コードを読んだ開発者がメソッドの実際の名前と機能について混乱する可能性がありました。このコミットは、この誤解を招く記述を修正し、ドキュメントの正確性を向上させることを目的としています。

前提知識の解説

Go言語のtimeパッケージ

Go言語のtimeパッケージは、時間に関する機能を提供する標準ライブラリです。時刻の表現、期間(Duration)、タイムゾーンの扱い、時刻のフォーマットとパースなど、幅広い機能が含まれています。Duration型は、時間の長さを表すために使用され、ナノ秒単位で内部的に表現されます。

String()メソッドの慣習

Go言語では、任意の型に対してString() stringというシグネチャを持つメソッドを定義することで、その型のデフォルトの文字列表現を提供することができます。これはfmtパッケージ(例: fmt.Println)や、文字列変換を期待する他のコンテキストで自動的に呼び出されます。この慣習は、型のデバッグ出力やログ出力、ユーザーインターフェースでの表示において、人間が読みやすい形式を提供するために広く利用されています。fmt.Stringerインターフェースを実装することに相当します。

ドキュメンテーションコメント

Go言語では、エクスポートされた(大文字で始まる)関数、メソッド、型、変数、定数には、その直前にコメントを記述することでドキュメンテーションを提供します。これらのコメントはgo docコマンドによって抽出され、公式ドキュメントとして利用されます。したがって、ドキュメンテーションコメントの正確性は、ライブラリの利用者が正しく理解するために非常に重要です。

技術的詳細

このコミットは、src/pkg/time/time.goファイル内のDuration型に関連するコメントを修正しています。具体的には、Duration型のString()メソッドのドキュメンテーションコメントが、誤ってDurationというメソッド名を参照していました。Go言語の慣習に従い、このメソッドはString()という名前であるべきであり、実際にそのように実装されています。この修正は、コメントの記述を実際のメソッド名に合わせることで、ドキュメントとコードの一貫性を保ち、開発者の誤解を防ぐためのものです。

コアとなるコードの変更箇所

変更はsrc/pkg/time/time.goファイルの一箇所のみです。

--- a/src/pkg/time/time.go
+++ b/src/pkg/time/time.go
@@ -403,7 +403,7 @@ const (
 	Hour                 = 60 * Minute
 )
 
-// Duration returns a string representing the duration in the form "72h3m0.5s".
+// String returns a string representing the duration in the form "72h3m0.5s".
 // Leading zero units are omitted.  As a special case, durations less than one
 // second format use a smaller unit (milli-, micro-, or nanoseconds) to ensure
 // that the leading digit is non-zero.  The zero duration formats as 0,

コアとなるコードの解説

変更された行は、Duration型のString()メソッドのドキュメンテーションコメントです。

  • 変更前: // Duration returns a string representing the duration in the form "72h3m0.5s".
    • このコメントは、メソッドがDurationという名前であるかのように記述されていました。しかし、Goの慣習と実際のコード実装では、このメソッドはString()という名前です。
  • 変更後: // String returns a string representing the duration in the form "72h3m0.5s".
    • コメントがStringに修正され、実際のメソッド名と一致するようになりました。これにより、ドキュメントの正確性が向上し、time.Duration型の文字列変換に関する誤解が解消されます。

この修正は機能的な変更を伴わず、純粋にドキュメンテーションの品質を向上させるためのものです。

関連リンク

参考にした情報源リンク

  • Go言語の公式ドキュメント
  • Go言語のソースコード
  • Go言語のString()メソッドに関する一般的な慣習