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[インデックス 13080] ファイルの概要

このコミットは、Go言語の標準ライブラリであるlogパッケージ内のコメントにおけるタイポ(誤字)を修正するものです。具体的には、ログ出力のフォーマット例を示すコメント内の日付表記が誤っていたのを訂正しています。

コミット

  • コミットハッシュ: c816d8c59f442928b67fb0ba9a2f136f1950f2bd
  • 作者: Benny Siegert bsiegert@gmail.com
  • コミット日時: 2012年5月16日 22:56:18 +1000
  • 変更ファイル: src/pkg/log/log.go (1ファイル)
  • 変更行数: 1行追加、1行削除

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/c816d8c59f442928b67fb0ba9a2f136f1950f2bd

元コミット内容

log: fix typo in comment

R=golang-dev, dsymonds
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/6195096

変更の背景

この変更は、Go言語の標準ライブラリlogパッケージのソースコード内のコメントに存在する単純なタイポを修正することを目的としています。logパッケージは、プログラムのログ出力機能を提供するものであり、その使い方や出力フォーマットに関する説明は、開発者がこのパッケージを正しく理解し、利用するために非常に重要です。

コメント内のタイポは、機能的なバグを引き起こすものではありませんが、ドキュメントの正確性を損ない、読者に誤解を与える可能性があります。特に、ログのタイムスタンプフォーマットの例示における誤りは、開発者が期待する出力形式と実際の出力形式との間に混乱を生じさせる可能性がありました。

この修正は、コードベース全体の品質と可読性を維持するための、継続的な改善活動の一環として行われました。オープンソースプロジェクトでは、このような小さな修正も、コミュニティによる貢献とコードの健全性を保つ上で重要な役割を果たします。

前提知識の解説

Go言語のlogパッケージ

Go言語の標準ライブラリには、基本的なロギング機能を提供するlogパッケージが含まれています。このパッケージは、シンプルなAPIを提供し、プログラムの実行中に情報、警告、エラーなどのメッセージを出力するために使用されます。

logパッケージの主な特徴は以下の通りです。

  • デフォルトロガー: logパッケージは、デフォルトで標準エラー出力(os.Stderr)にログを出力するロガーを提供します。
  • カスタマイズ可能な出力: log.SetOutput関数を使用して、ログの出力先をファイルやネットワーク接続など、任意のio.Writerインターフェースを実装するオブジェクトに変更できます。
  • フラグによるフォーマット制御: log.SetFlags関数を使用することで、ログメッセージに含める情報(日付、時刻、ファイル名、行番号など)やそのフォーマットを制御できます。これらの情報は、ビットフラグの組み合わせで指定されます。

logパッケージのフラグ

logパッケージで利用できる主なフラグは以下の通りです(コミットに関連するものに焦点を当てます)。

  • Ldate: ログメッセージの先頭に日付(例: 2009/01/23)を追加します。
  • Ltime: ログメッセージの先頭に時刻(例: 01:23:23)を追加します。
  • Lmicroseconds: Ltimeが設定されている場合、時刻にマイクロ秒の精度(例: 01:23:23.123123)を追加します。
  • Llongfile: ログを呼び出したソースファイルのフルパスと行番号(例: /a/b/c/d.go:23)を追加します。
  • Lshortfile: ログを呼び出したソースファイルのベース名と行番号(例: d.go:23)を追加します。

これらのフラグはビット演算子|(OR)で組み合わせて使用されます。例えば、日付と時刻とファイル名を含める場合は、log.Ldate | log.Ltime | log.Lshortfileのように指定します。

ログ出力のフォーマット例

logパッケージのコメントでは、これらのフラグを組み合わせた際の出力例が示されています。一般的なフォーマットは以下のようになります。

[日付] [時刻] [ファイル名:行番号]: [メッセージ]

例: 2009/01/23 01:23:23.123123 /a/b/c/d.go:23: message

このコミットは、まさにこの例示フォーマット内の日付部分の誤りを修正するものです。

技術的詳細

このコミットは、src/pkg/log/log.goファイルのコメント内の単一の文字を修正するものです。

修正前: // 2009/0123 01:23:23.123123 /a/b/c/d.go:23: message

修正後: // 2009/01/23 01:23:23.123123 /a/b/c/d.go:23: message

変更点は、日付の0123の部分が01/23となるように、スラッシュ(/)が追加されたことです。これは、一般的な日付の表記(年/月/日)に合わせるための修正であり、より正確なログ出力の例を示すことになります。

この変更は、Goコンパイラによって生成されるバイナリコードや、logパッケージの実際の実行時の動作には一切影響を与えません。これは純粋にドキュメンテーションの改善であり、コードの可読性と正確性を向上させるためのものです。しかし、このような小さな修正であっても、公式ドキュメントやコードコメントの品質を高く保つことは、ライブラリの利用者にとって非常に重要です。特に、Go言語のように厳格なコーディング規約と高品質なドキュメンテーションを重視するプロジェクトにおいては、このような細部への配慮が求められます。

コアとなるコードの変更箇所

--- a/src/pkg/log/log.go
+++ b/src/pkg/log/log.go
@@ -26,7 +26,7 @@ const (
 	// Bits or'ed together to control what's printed. There is no control over the
 	// order they appear (the order listed here) or the format they present (as
 	// described in the comments).  A colon appears after these items:
-	//	2009/0123 01:23:23.123123 /a/b/c/d.go:23: message
+	//	2009/01/23 01:23:23.123123 /a/b/c/d.go:23: message
 	Ldate         = 1 << iota     // the date: 2009/01/23
 	Ltime                         // the time: 01:23:23
 	Lmicroseconds                 // microsecond resolution: 01:23:23.123123.  assumes Ltime.

コアとなるコードの解説

変更された行は、src/pkg/log/log.goファイルの27行目です。

元のコードでは、logパッケージのフラグ(Ldate, Ltime, Lmicrosecondsなど)を組み合わせた際のログ出力の例がコメントとして記述されていました。この例は、Ldateフラグが有効な場合に日付がどのように表示されるかを示すものでした。

修正前: // 2009/0123 01:23:23.123123 /a/b/c/d.go:23: message

この行では、日付の部分が2009/0123となっており、月と日の間にスラッシュが欠落していました。Go言語のlogパッケージのLdateフラグによる実際の出力はYYYY/MM/DD形式(例: 2009/01/23)であるため、コメントの例が実際の動作と一致していませんでした。

修正後: // 2009/01/23 01:23:23.123123 /a/b/c/d.go:23: message

この修正により、日付の例が2009/01/23となり、実際のlog.Ldateフラグによる出力フォーマットと完全に一致するようになりました。これにより、開発者がこのコメントを読んだ際に、ログのタイムスタンプがどのようにフォーマットされるかについて、より正確な情報を得られるようになります。

この変更は、コードの動作には影響を与えず、ドキュメンテーションの正確性を向上させるための純粋な修正です。

関連リンク

参考にした情報源リンク