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[インデックス 13672] ファイルの概要

このコミットは、Go言語の標準ライブラリの一部である src/pkg/time/time.go ファイルに対する変更です。time.go は、Goプログラムで日付と時刻を扱うための time パッケージの実装を含んでいます。このパッケージは、現在時刻の取得、日付と時刻のフォーマット、時間間隔の計算、タイマーやティックの実装など、時間に関連する幅広い機能を提供します。

具体的には、このコミットは Time 型の YearDay() メソッドに関するコメントの修正を行っています。YearDay() メソッドは、指定された Time オブジェクトがその年の何日目であるかを返す関数です。

コミット

commit 6fd2febaeffd9f8d2188adfbb6f00f9241e201f4
Author: Rob Pike <r@golang.org>
Date:   Wed Aug 22 21:30:18 2012 -0700

    time: fix spacing in comment.
    No semantic change.
    
    R=golang-dev, bradfitz
    CC=golang-dev
    https://golang.org/cl/6475050

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/6fd2febaeffd9f8d2188adfbb6f00f9241e201f4

元コミット内容

time: fix spacing in comment.
No semantic change.

R=golang-dev, bradfitz
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/6475050

変更の背景

このコミットの背景は、コードのセマンティクス(意味論)には一切影響を与えない、純粋なコメントの書式修正です。コミットメッセージに「No semantic change.」と明記されている通り、time パッケージの動作や YearDay() メソッドの機能に変化はありません。

このような変更は、主にコードベース全体の可読性、一貫性、および保守性を向上させるために行われます。Go言語のプロジェクトでは、コードのスタイルやコメントの書式に関する厳格なガイドライン(gofmtgolint など)が推奨されており、開発者はこれらの規約に従ってコードを整形することが求められます。このコミットは、おそらく既存のコメントの書式がGoの推奨スタイルとわずかに異なっていたため、それを修正し、より一貫性のある記述にする目的で行われたと考えられます。

前提知識の解説

Go言語の time パッケージ

Go言語の time パッケージは、日付と時刻を扱うための基本的な機能を提供します。このパッケージは、time.Time 型を中心に構成されており、特定の時点を表します。time.Time オブジェクトは、年、月、日、時、分、秒、ナノ秒、およびタイムゾーン情報を含んでいます。

time パッケージの主な機能には以下のようなものがあります。

  • 現在時刻の取得: time.Now() 関数で現在のローカル時刻を取得できます。
  • 時刻の生成: time.Date() 関数や time.Parse() 関数を使って特定の時刻オブジェクトを生成できます。
  • 時刻の比較: Before(), After(), Equal() メソッドで時刻の前後関係や等価性を比較できます。
  • 時間間隔の計算: Sub() メソッドで2つの時刻間の差を time.Duration 型で取得したり、Add() メソッドで時刻に時間間隔を加算したりできます。
  • 時刻のフォーマット: Format() メソッドを使って、時刻を任意の文字列形式に変換できます。
  • タイマーとティック: time.NewTimer()time.NewTicker() を使って、一定時間後にイベントを発生させたり、定期的にイベントを発生させたりできます。

YearDay() メソッド

YearDay() メソッドは、time.Time 型のレシーバーに対して呼び出されるメソッドで、その時刻が属する年の何日目であるかを返します。戻り値は int 型で、1から始まる通し番号です。

  • 非閏年(平年)の場合: 1月1日を1日目として、1から365までの範囲の値を返します。
  • 閏年(うるう年)の場合: 1月1日を1日目として、1から366までの範囲の値を返します。閏年には2月29日が存在するため、1日多くなります。

このメソッドは、例えば特定の日の年間での相対的な位置を計算したり、年間を通じたイベントの発生頻度を分析したりする際に役立ちます。

技術的詳細

このコミットは、Go言語のソースコードにおけるコメントの書式に関する非常に細かい修正です。具体的には、src/pkg/time/time.go ファイル内の YearDay() 関数のドキュメンテーションコメントにおいて、数値の範囲を示す [1, 365] の部分のスペースが [1,365] に変更されています。

Go言語では、gofmt というツールがコードの自動整形を担っており、Goコミュニティ全体で一貫したコードスタイルが維持されています。また、golint のようなツールは、コードのスタイルや慣習に関する潜在的な問題を指摘します。このようなツールやコミュニティの慣習により、コメントの書式についても一定のルールが存在します。

この変更は、数値の範囲を示す際にカンマの後にスペースを入れないという、特定の書式規則に合わせたものと考えられます。これは、コードのセマンティクスには全く影響を与えず、コンパイル結果や実行時の動作に変化はありません。しかし、大規模なプロジェクトにおいて、このような細かい書式の統一は、コードベース全体の品質を向上させ、新しい開発者がコードを読みやすく、理解しやすくするために重要です。

Goの標準ライブラリは、Go言語のベストプラクティスを示す模範的なコードベースとして機能するため、このような細かいコメントの修正も、コード品質へのこだわりを示すものと言えます。

コアとなるコードの変更箇所

--- a/src/pkg/time/time.go
+++ b/src/pkg/time/time.go
@@ -412,7 +412,7 @@ func (t Time) Nanosecond() int {
 	return int(t.nsec)
 }
 
-// YearDay returns the day of the year specified by t, in the range [1, 365] for non-leap years,
+// YearDay returns the day of the year specified by t, in the range [1,365] for non-leap years,
 // and [1,366] in leap years.
 func (t Time) YearDay() int {
 	_, _, _, yday := t.date(false)

コアとなるコードの解説

変更された行は、Time 型の YearDay() メソッドのドキュメンテーションコメントです。

元のコメント: // YearDay returns the day of the year specified by t, in the range [1, 365] for non-leap years,

変更後のコメント: // YearDay returns the day of the year specified by t, in the range [1,365] for non-leap years,

この変更は、[1, 365] という数値範囲の表記において、カンマの後のスペースが削除され [1,365] となった点のみです。

YearDay() メソッドは、time.Time オブジェクトが表す日付が、その年の何日目にあたるかを整数で返します。コメントは、このメソッドの戻り値の範囲を説明しています。

  • [1, 365] (変更前) または [1,365] (変更後): 平年(非閏年)の場合の戻り値の範囲を示します。1月1日が1日目、12月31日が365日目となります。
  • [1,366]: 閏年の場合の戻り値の範囲を示します。閏年には2月29日が存在するため、1年が366日となります。

このコメントは、YearDay() メソッドの動作を正確に記述しており、開発者がこのメソッドを使用する際に期待される戻り値の範囲を明確に理解できるようにしています。今回の変更は、この説明の書式を微調整したものであり、機能的な影響は一切ありません。

関連リンク

参考にした情報源リンク

  • Go言語 time パッケージ公式ドキュメント: https://pkg.go.dev/time
  • Go言語のコミットメッセージの慣習に関する一般的な知識
  • Go言語のコードスタイルに関する一般的な知識 (gofmt, golintなど)