[インデックス 13752] ファイルの概要
このコミットは、Go言語の公式仕様書である doc/go_spec.html
ファイルに対する修正です。このファイルは、Go言語の構文、セマンティクス、および標準ライブラリの動作を詳細に記述した、開発者にとって非常に重要なドキュメントです。HTML形式で提供されており、Webブラウザで閲覧できるように設計されています。
コミット
このコミットは、Go言語の仕様書 doc/go_spec.html
内の誤字(typo)を修正することを目的としています。具体的には、日付の更新と、バックスラッシュエスケープに関する説明文中の単語のスペルミスを訂正しています。
GitHub上でのコミットページへのリンク
https://github.com/golang/go/commit/845f4d6b47895a86d2fba6e4178698612f2a54bc
元コミット内容
commit 845f4d6b47895a86d2fba6e4178698612f2a54bc
Author: Oling Cat <olingcat@gmail.com>
Date: Wed Sep 5 14:53:13 2012 +1000
doc/go_spec: fix a typo
R=nigeltao
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/6499075
変更の背景
この変更は、Go言語の公式仕様書 doc/go_spec.html
に含まれる軽微な誤字を修正するために行われました。仕様書はプログラミング言語の正確な定義を提供するものであり、その内容に誤りがあることは、開発者の誤解を招く可能性があります。そのため、たとえ小さな誤字であっても、正確性を保つために修正されることが重要です。
具体的には、以下の2点が修正されています。
- 仕様書のバージョン日付の更新: コミット日(2012年9月5日)に合わせて、仕様書内の「Version of August 29, 2012」を「Version of September 4, 2012」に更新しています。これは、ドキュメントが最新の状態であることを示すための定期的な更新の一部であると考えられます。
- 説明文中のスペルミス修正: 「Several backslash escapes allow arbitrary values to be encoded as as ASCII text.」という文中の「as as」という重複した単語を「as ASCII text.」に修正しています。これは明らかなタイプミスであり、読解を妨げる可能性があるため、修正されました。
このような修正は、ドキュメントの品質と信頼性を維持するために、継続的に行われる活動の一環です。
前提知識の解説
- Go Programming Language Specification (Go言語仕様): Go言語の公式な定義文書です。言語の構文、型システム、メモリモデル、並行性モデル、組み込み関数、パッケージ構造など、Go言語のあらゆる側面が詳細に記述されています。開発者がGo言語の動作を正確に理解し、標準に準拠したコードを書くための究極のリファレンスとなります。
doc/go_spec.html
は、この仕様書のHTML版です。 - Typo (誤字): テキストにおけるスペルミスや入力ミスを指します。プログラミングの文脈では、コード内の変数名や関数名のスペルミス、コメントやドキュメント内の誤った記述などが該当します。
- Backslash Escapes (バックスラッシュエスケープ): プログラミング言語において、特殊な意味を持つ文字(例: 改行、タブ、引用符)を文字列リテラル内で表現するために使用される記法です。バックスラッシュ (
\
) の後に特定の文字を続けることで、その文字が持つ本来の特殊な意味ではなく、文字そのものとして扱われるようにします。例えば、Go言語では\n
は改行、\t
はタブ、\"
は二重引用符を表します。 - ASCII Text (ASCIIテキスト): American Standard Code for Information Interchange の略で、コンピュータでテキストを表現するための文字コードの一つです。英数字、記号、制御文字など、128種類の文字を定義しています。多くのプログラミング言語やシステムで基本的なテキスト表現として広く利用されています。
- HTML (HyperText Markup Language): Webページを作成するための標準マークアップ言語です。テキスト、画像、リンクなどのコンテンツを構造化し、Webブラウザで表示できるようにします。
doc/go_spec.html
はHTML形式で記述されており、Webブラウザで閲覧可能です。
技術的詳細
このコミットは、doc/go_spec.html
ファイルに対して2つの変更を加えています。
-
仕様書の日付更新:
- 変更前:
<!--{\n \t\"Title\": \"The Go Programming Language Specification\",\n-\t\"Subtitle\": \"Version of August 29, 2012\",\n+\t\"Subtitle\": \"Version of September 4, 2012\",\n \t\"Path\": \"/ref/spec\"\n }-->
- この部分はHTMLコメント内にJSON形式で埋め込まれたメタデータです。
Subtitle
フィールドが仕様書のバージョン日付を示しており、これを2012年8月29日から2012年9月4日に更新しています。これは、コミットが行われた日付(2012年9月5日)に近い日付に更新することで、ドキュメントが最新の状態であることを示しています。
- 変更前:
-
バックスラッシュエスケープの説明文の修正:
- 変更前:
Several backslash escapes allow arbitrary values to be encoded as\n-as ASCII text. There are four ways to represent the integer value
- 変更後:
Several backslash escapes allow arbitrary values to be encoded as\n+ASCII text. There are four ways to represent the integer value
- この修正は、文字列リテラルにおけるバックスラッシュエスケープの機能について説明している段落で行われています。「as ASCII text.」というフレーズが「as as ASCII text.」と誤って重複していたのを修正しています。この重複は、文章の自然な流れを妨げ、読者に混乱を与える可能性がありました。修正により、文法的に正しく、より明確な表現になっています。この文は、Go言語がバックスラッシュエスケープを使用して、任意の整数値をASCIIテキストとして表現できることを説明しています。その後に、
\x
,\u
,\U
といった具体的なエスケープシーケンスの例が続く文脈です。
- 変更前:
これらの変更は、Go言語の仕様書の正確性と可読性を向上させるための、細かながらも重要な改善です。
コアとなるコードの変更箇所
diff --git a/doc/go_spec.html b/doc/go_spec.html
index c1434cfde4..2350fdbad8 100644
--- a/doc/go_spec.html
+++ b/doc/go_spec.html
@@ -1,6 +1,6 @@
<!--{
"Title": "The Go Programming Language Specification",
-\t"Subtitle": "Version of August 29, 2012",
+\t"Subtitle": "Version of September 4, 2012",
"Path": "/ref/spec"
}-->
@@ -383,7 +383,7 @@ a literal <code>a</code>-dieresis, U+00E4, value <code>0xe4</code>.
</p>
<p>
Several backslash escapes allow arbitrary values to be encoded as
-as ASCII text. There are four ways to represent the integer value
+ASCII text. There are four ways to represent the integer value
as a numeric constant: <code>\x</code> followed by exactly two hexadecimal
digits; <code>\u</code> followed by exactly four hexadecimal digits;
<code>\U</code> followed by exactly eight hexadecimal digits, and a
コアとなるコードの解説
上記の diff
出力は、doc/go_spec.html
ファイルに加えられた具体的な変更を示しています。
-
最初の変更ブロック (
@@ -1,6 +1,6 @@
):- \t"Subtitle": "Version of August 29, 2012",
- これは削除された行で、以前の仕様書の日付が「2012年8月29日」であったことを示しています。
+ \t"Subtitle": "Version of September 4, 2012",
- これは追加された行で、仕様書の日付が「2012年9月4日」に更新されたことを示しています。この変更は、ドキュメントの鮮度を保つためのものです。
-
2番目の変更ブロック (
@@ -383,7 +383,7 @@
):- as ASCII text. There are four ways to represent the integer value
- これは削除された行で、「as ASCII text.」の前に「as」が重複して記述されていた誤った表現です。
+ ASCII text. There are four ways to represent the integer value
- これは追加された行で、重複していた「as」が削除され、「ASCII text.」と正しく修正されています。これにより、文章の可読性が向上し、文法的な誤りが解消されました。この文は、バックスラッシュエスケープがどのようにASCIIテキストとして値をエンコードするために使用されるかを説明しています。
これらの変更は、Go言語の仕様書という重要なドキュメントの正確性と品質を維持するために行われた、直接的かつ明確な修正です。
関連リンク
- GitHubコミットページ: https://github.com/golang/go/commit/845f4d6b47895a86d2fba6e4178698612f2a54bc
- Go言語公式ウェブサイト: https://go.dev/
- Go言語仕様書 (最新版): https://go.dev/ref/spec
参考にした情報源リンク
- Go言語仕様書 (最新版): https://go.dev/ref/spec
- ASCII - Wikipedia: https://ja.wikipedia.org/wiki/ASCII
- HTML - Wikipedia: https://ja.wikipedia.org/wiki/HTML
- Go言語の文字列リテラルとエスケープシーケンスに関する一般的な知識