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[インデックス 13780] ファイルの概要

このコミットは、Go言語の標準ライブラリ crypto/rand パッケージ内のテストファイル rand_test.go におけるタイポ(誤字)を修正するものです。具体的には、TestReadEmpty 関数内のエラーメッセージの記述が修正されています。

コミット

commit 122d2873a8634ba338d4ca63fc487e16fecb8f71
Author: Adam Langley <agl@golang.org>
Date:   Sun Sep 9 20:11:58 2012 -0400

    crypto/rand: typo fix from a69e30463bf4
    
    R=golang-dev
    CC=golang-dev
    https://golang.org/cl/6497106

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/122d2873a8634ba338d4ca63fc487e16fecb8f71

元コミット内容

このコミットは、crypto/rand/rand_test.go ファイルの変更を含んでいます。

--- a/src/pkg/crypto/rand/rand_test.go
+++ b/src/pkg/crypto/rand/rand_test.go
@@ -38,6 +38,6 @@ func TestReadEmpty(t *testing.T) {
 	}\n n, err = Reader.Read(nil)\n if n != 0 || err != nil {\n-\t\tt.Fatalf(\"Read(make(nil) = %d, %v\", n, err)\n+\t\tt.Fatalf(\"Read(nil) = %d, %v\", n, err)\n \t}\n }\n

変更の背景

このコミットは、a69e30463bf4 という別のコミットで導入されたタイポを修正するために行われました。元のコミット a69e30463bf4 の詳細については、現在のツールでは情報を取得できませんでしたが、このコミットメッセージから、そのコミットが何らかの形で crypto/rand パッケージのテストコードに影響を与え、誤ったエラーメッセージの記述が含まれてしまったことが推測されます。この修正は、エラーメッセージの正確性を保つための品質改善の一環です。

前提知識の解説

crypto/rand パッケージ

crypto/rand パッケージは、Go言語において暗号学的に安全な乱数を生成するための機能を提供します。これは、セキュリティが重要なアプリケーション(鍵生成、セッションID生成など)で利用されるべき乱数源です。 このパッケージの主要なインターフェースは io.Reader を実装した Reader 変数です。

Reader.Read(p []byte) (n int, err error)

crypto/rand パッケージの Readerio.Reader インターフェースを満たしており、その Read メソッドは、指定されたバイトスライス p に暗号学的に安全な乱数を読み込みます。

  • n は読み込まれたバイト数を示します。
  • err はエラーが発生した場合に非nilとなります。

t.Fatalf(format string, args ...interface{})

Go言語の標準テストパッケージ testing に含まれる *testing.T 型のメソッドです。 t.Fatalf は、テストが失敗したことを報告し、テストの実行を停止します。引数は fmt.Printf と同様のフォーマット文字列と引数を取ります。これは、テスト中に予期しない状態が発生した場合に、その場でテストを終了させ、エラーメッセージを出力するために使用されます。

技術的詳細

このコミットの技術的な詳細は、crypto/rand パッケージのテストコード rand_test.go 内の TestReadEmpty 関数における t.Fatalf の呼び出しにあります。

元のコードでは、Reader.Read(nil) を呼び出した際のエラーメッセージが Read(make(nil) = %d, %v となっていました。 ここで make(nil) という記述は、nil スライスを make 関数で作成しようとしているかのような誤解を招く表現です。実際には Reader.Read(nil) は、nil のバイトスライスを Read メソッドに渡しているだけであり、make 関数とは関係ありません。

修正後のコードでは、この部分が Read(nil) = %d, %v と変更されています。これにより、エラーメッセージがより正確になり、nil スライスを Read メソッドに渡した結果であることを明確に示しています。これは、コードの機能には影響を与えず、単にテスト出力の可読性と正確性を向上させるための修正です。

コアとなるコードの変更箇所

--- a/src/pkg/crypto/rand/rand_test.go
+++ b/src/pkg/crypto/rand/rand_test.go
@@ -38,6 +38,6 @@ func TestReadEmpty(t *testing.T) {
 	}\n n, err = Reader.Read(nil)\n if n != 0 || err != nil {\n-\t\tt.Fatalf(\"Read(make(nil) = %d, %v\", n, err)\n+\t\tt.Fatalf(\"Read(nil) = %d, %v\", n, err)\n \t}\n }\n

コアとなるコードの解説

変更は src/pkg/crypto/rand/rand_test.go ファイルの39行目で行われています。

  • 変更前: t.Fatalf("Read(make(nil) = %d, %v", n, err)
  • 変更後: t.Fatalf("Read(nil) = %d, %v", n, err)

この変更は、Reader.Read(nil) を呼び出した際のテスト失敗メッセージを修正しています。make(nil) という記述は、nil スライスを make で作成したかのような誤解を与えるため、単に nil を渡したことを示す Read(nil) に修正されました。これにより、テストの出力がより正確で分かりやすくなりました。機能的な変更は一切なく、純粋にメッセージのタイポ修正です。

関連リンク

参考にした情報源リンク