[インデックス 13898] ファイルの概要
このコミットは、Go言語の公式ドキュメントの一部である doc/devel/release.html
ファイルに、Go 1.0.3 リリースに関する記述を追加するものです。具体的には、Go 1.0.3 がマイナーなコード修正とドキュメント修正を含むリリースであることを明記しています。
コミット
- コミットハッシュ:
3730ddcbd846fec80a588880999e8cc280ff7450
- 作者: Andrew Gerrand adg@golang.org
- 日付: Fri Sep 21 14:50:38 2012 -0500
GitHub上でのコミットページへのリンク
https://github.com/golang/go/commit/3730ddcbd846fec80a588880999e8cc280ff7450
元コミット内容
doc: document go1.0.3
R=rsc, r
CC=gobot, golang-dev
https://golang.org/cl/6532049
変更の背景
この変更の背景には、Go言語のリリースサイクルとドキュメントの正確性の維持があります。Go 1.0.3 は、Go 1.0 のリリースシリーズにおけるマイナーなパッチリリースであり、主にバグ修正や小規模な改善に焦点を当てていました。このようなマイナーリリースであっても、ユーザーがどのバージョンでどのような変更があったかを把握できるように、公式のリリースドキュメントにその情報を追加することが重要です。
特に、Go 1.0 はGo言語にとって最初の安定版リリースであり、その後のバージョンアップにおいても互換性を維持するという強いコミットメントがありました。そのため、各マイナーリリースで行われた修正内容を明確にすることで、ユーザーが安心してバージョンアップを行えるように情報提供を行う必要がありました。このコミットは、その情報提供の一環として、Go 1.0.3 の存在と内容を公式ドキュメントに反映させるために行われました。
前提知識の解説
- Go言語のバージョン管理: Go言語はセマンティックバージョニングに似たアプローチを採用しており、Go 1 は長期的な互換性を保証する最初のメジャーリリースでした。Go 1.x.y の形式でバージョンが管理され、
x
はマイナーバージョン、y
はパッチバージョンを示します。パッチバージョン(例: 1.0.3 の3
)は通常、バグ修正やセキュリティアップデートなど、後方互換性を損なわない小規模な変更に用いられます。 doc/devel/release.html
: このファイルは、Go言語の開発者向けドキュメントの一部であり、Goの各リリースに関する情報がまとめられています。これには、主要な変更点、新機能、互換性の情報などが含まれます。ユーザーや開発者が特定のGoバージョンの詳細を調べる際に参照される重要なドキュメントです。- Go 1 互換性ガイドライン: Go 1 のリリースでは、「Go 1 でコンパイルされたコードは、Go 1.1、1.2 などのアップデートやバグ修正が発行されても、ごく一部の例外を除いて、そのバージョンの寿命を通じてコンパイルおよび実行され続けるべきである」という互換性ガイドラインが確立されました。これは、Goエコシステムの安定性と信頼性を高める上で非常に重要な原則です。Go 1.0.3 のようなマイナーリリースは、この互換性ガイドラインに厳密に従って行われます。
技術的詳細
このコミットは、doc/devel/release.html
ファイルに新しいHTMLの段落(<p>
タグ)を追加するものです。追加される内容は、Go 1.0.3 のリリース日と、そのリリースが「マイナーなコード修正とドキュメント修正を含む」という簡潔な説明です。
具体的には、既存のGo 1.0.2に関する記述の直後に、Go 1.0.3に関する記述が挿入されています。これにより、リリース履歴が時系列順に整理され、読者がGoの各バージョンの概要を容易に把握できるようになります。
HTMLの構造としては、<p>
タグで囲まれたテキストが追加されるだけであり、既存のドキュメントのレイアウトやスタイルに大きな影響を与えるものではありません。これは、ドキュメントの更新として一般的な手法です。
コアとなるコードの変更箇所
--- a/doc/devel/release.html
+++ b/doc/devel/release.html
@@ -53,6 +53,10 @@ of maps using struct or array keys:
It also includes many minor code and documentation fixes.
</p>
+<p>
+go1.0.3 (released 2012/09/21) includes minor code and documentation fixes.
+</p>
+\
<p>
See the <a href="http://code.google.com/p/go/source/list?name=release-branch.go1">go1 release branch history</a> for the complete list of changes.
</p>
コアとなるコードの解説
上記の差分は、doc/devel/release.html
ファイルに対して行われた変更を示しています。
@@ -53,6 +53,10 @@
: これは、変更がファイルの53行目から始まり、元のファイルでは6行が、変更後では10行が影響を受けることを示しています。+<p>
: 新しい段落の開始タグが追加されています。+go1.0.3 (released 2012/09/21) includes minor code and documentation fixes.
: この行が追加された主要なコンテンツです。Go 1.0.3 が2012年9月21日にリリースされ、マイナーなコード修正とドキュメント修正が含まれていることを説明しています。+</p>
: 新しい段落の終了タグが追加されています。
この変更により、Go 1.0.2 の説明の後に、Go 1.0.3 の説明が追加され、Goのリリース履歴がより完全なものになりました。これは、ユーザーが特定のGoバージョンのリリース内容を素早く確認できるようにするための、シンプルかつ効果的なドキュメント更新です。
関連リンク
- Go 1 release branch history: http://code.google.com/p/go/source/list?name=release-branch.go1 (コミットメッセージおよび変更されたファイル内に記載されているリンク)
参考にした情報源リンク
- Go 1.0.3 was a minor patch release within the Go 1 series. As such, detailed, separate release notes for this specific version are not readily available. Minor revisions like Go 1.0.3 typically focused on critical bug fixes and small, non-breaking improvements rather than introducing new features.
- The broader Go 1 Release Notes provide an overview of the Go 1 compatibility guidelines and the philosophy behind its releases, stating that "Code that compiles in Go 1 should, with few exceptions, continue to compile and run throughout the lifetime of that version, even as we issue updates and bug fixes such as Go version 1.1, 1.2, and so on."
- A Reddit discussion from September 2012, around the time of its release, indicates that Go 1.0.3 was a minor update, with some users noting improvements like better ARM support.