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[インデックス 13960] ファイルの概要

このコミットは、Go言語の公式ドキュメントの一部である doc/go1.1.html ファイルにおけるメタデータのJSONフォーマットの修正に関するものです。具体的には、HTMLファイル内に埋め込まれたJSON形式のメタデータブロックにおいて、Pathフィールドの後にカンマが欠落していた点を修正しています。

コミット

commit 3c9eb5b48e1f94b7d16b280afb9411fd309c809d
Author: Francisco Souza <franciscossouza@gmail.com>
Date:   Wed Sep 26 08:49:36 2012 -0700

    doc/go1.1: fix metadata json format
    
    R=golang-dev, bradfitz
    CC=golang-dev
    https://golang.org/cl/6570054

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/3c9eb5b48e1f94b7d16b280afb9411fd309c809d

元コミット内容

doc/go1.1: fix metadata json format

R=golang-dev, bradfitz
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/6570054

変更の背景

この変更は、doc/go1.1.html ファイルの冒頭に記述されているメタデータが、有効なJSON形式として認識されるようにするための修正です。Go言語のドキュメントシステムやウェブサイトのレンダリングメカニズムは、HTMLファイル内に埋め込まれた特定のコメントブロック(<!--{ ... }-->)をJSONとして解析し、ページのタイトル、パス、テンプレート情報などを取得します。このJSONデータが不正な形式であると、ドキュメントの表示や処理に問題が生じる可能性があります。

今回のケースでは、JSONオブジェクトのキーと値のペアの間にカンマが欠落していたため、JSONパーサーがエラーを発生させる可能性がありました。この修正は、このような潜在的な解析エラーを防ぎ、ドキュメントシステムが正しくメタデータを読み取れるようにするために行われました。

前提知識の解説

JSON (JavaScript Object Notation)

JSONは、人間が読み書きしやすく、機械が解析しやすいデータ交換フォーマットです。JavaScriptのオブジェクトリテラルをベースにしており、ウェブアプリケーション間でデータを送受信する際によく用いられます。

JSONの基本的な構造は以下の通りです。

  • オブジェクト: 波括弧 {} で囲まれ、キーと値のペアの集合を表します。キーは文字列で、値は文字列、数値、真偽値、配列、別のオブジェクト、または null のいずれかです。キーと値はコロン : で区切られ、各ペアはカンマ , で区切られます。 例: {"name": "Alice", "age": 30}
  • 配列: 角括弧 [] で囲まれ、順序付けられた値のリストを表します。値はカンマ , で区切られます。 例: ["apple", "banana", "cherry"]

今回のコミットで問題となったのは、JSONオブジェクト内のキーと値のペアの区切り文字であるカンマの欠落です。JSONの仕様では、オブジェクト内の最後のペアを除き、すべてのペアの後にカンマが必要です。

Go言語のドキュメントシステムにおけるメタデータ

Go言語の公式ウェブサイトやドキュメントは、特定の構造を持つHTMLファイルから生成されています。これらのHTMLファイルには、ページのタイトル、URLパス、使用するテンプレートなどの情報が、HTMLコメント内にJSON形式で埋め込まれています。

例:

<!--{
	"Title": "ページのタイトル",
	"Path":  "/ページのパス",
	"Template": true
}-->

このメタデータは、Goのウェブサイトジェネレーターによって読み取られ、ページのレンダリングやナビゲーションの生成に利用されます。JSON形式の厳密な構文に従うことが求められるため、カンマの欠落のような小さな構文エラーでも、ドキュメントの生成プロセスに影響を与える可能性があります。

技術的詳細

このコミットの技術的詳細は、JSON構文の厳密な適用にあります。変更された doc/go1.1.html ファイルの冒頭には、以下のようなJSON形式のメタデータブロックが存在しました。

{
	"Title": "Go 1.1 Release Notes",
	"Path":  "/doc/go1.1"
	"Template": true
}

ここで、"Path": "/doc/go1.1" の行の後にカンマ , が欠落していました。JSONの仕様では、オブジェクト内の各メンバー(キーと値のペア)は、最後のメンバーを除いてカンマで区切る必要があります。このカンマがないと、JSONパーサーは "Path": "/doc/go1.1""Template": true を別々のメンバーとして正しく認識できず、構文エラーを報告します。

この修正は、単に欠落していたカンマを追加することで、このJSONブロックを有効な形式にし、Goのドキュメントシステムがエラーなく解析できるようにすることを目的としています。

コアとなるコードの変更箇所

変更は doc/go1.1.html ファイルの1箇所のみです。

--- a/doc/go1.1.html
+++ b/doc/go1.1.html
@@ -1,6 +1,6 @@
 <!--{
 	"Title": "Go 1.1 Release Notes",
-	"Path":  "/doc/go1.1"
+	"Path":  "/doc/go1.1",
 	"Template": true
 }-->

コアとなるコードの解説

この変更は、doc/go1.1.html ファイルの1行目を修正しています。

元のコード:

	"Path":  "/doc/go1.1"

修正後のコード:

	"Path":  "/doc/go1.1",

具体的には、"Path": "/doc/go1.1" の行の末尾にカンマ , が追加されています。これにより、その次の行にある "Template": true が、前の行のJSONオブジェクトの別のプロパティとして正しく区切られるようになります。この小さな変更によって、HTMLファイル内のJSONメタデータブロック全体が有効なJSON構文に準拠するようになり、Goのドキュメント生成ツールがこのファイルを正しく処理できるようになります。

関連リンク

参考にした情報源リンク

  • JSONの公式ウェブサイト: https://www.json.org/json-ja.html
  • Go言語のGitHubリポジトリ: https://github.com/golang/go
  • Gerrit Code Review (Goプロジェクトのコードレビューシステム): https://go.googlesource.com/go/+/refs/heads/master/ (コミットメッセージ内の https://golang.org/cl/6570054 はGerritの変更リストへのリンクです)
  • Go言語のドキュメント生成に関する情報 (一般的なウェブサイトの構造): https://go.dev/blog/go-website (これは一般的な情報であり、直接このコミットの背景を説明するものではありませんが、Goのウェブサイトがどのように構築されているかの理解に役立ちます。)