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コミット
- コミットハッシュ: ef2ee4526e5e000622dc262a4f60ae6c2d4f5cd2
- Author: Shenghou Ma minux.ma@gmail.com
- Date: Fri Oct 12 18:50:41 2012 +0800
GitHub上でのコミットページへのリンク
https://github.com/golang/go/commit/ef2ee4526e5e000622dc262a4f60ae6c2d4f5cd2
元コミット内容
doc: remove ExpressivenessOfGo.pdf
It has been moved to go.talks/2010/ExpressivenessOfGo-2010.pdf
URL: http://talks.golang.org/2010/ExpressivenessOfGo-2010.pdf
R=r
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/6660046
変更の背景
このコミットの主な目的は、Goプロジェクトのリポジトリからdoc/ExpressivenessOfGo.pdf
というドキュメントファイルを削除することです。このファイルは、Go言語の表現力に関するプレゼンテーション資料であり、元々はGoプロジェクトのドキュメントディレクトリ内に存在していました。
しかし、コミットメッセージに明記されている通り、このPDFファイルはgo.talks/2010/ExpressivenessOfGo-2010.pdf
という新しい場所、具体的にはhttp://talks.golang.org/2010/ExpressivenessOfGo-2010.pdf
に移動されました。この変更は、ドキュメントの整理と、プレゼンテーション資料のような特定の種類のコンテンツを専用のホスティング場所に集約するという方針に基づいていると考えられます。これにより、メインのGoリポジトリはコードと直接関連するドキュメントに集中し、トークやプレゼンテーション資料はtalks.golang.org
のような専門のサイトで管理されるようになります。
前提知識の解説
- Gitとバージョン管理: Gitは分散型バージョン管理システムであり、ファイルの変更履歴を追跡し、複数の開発者間での共同作業を容易にします。このコミットは、Gitのファイル削除機能を利用しています。
- リポジトリの構造: 多くのソフトウェアプロジェクトでは、リポジトリ内にコード、ドキュメント、テストなど、様々な種類のファイルが整理されて配置されます。
doc/
ディレクトリは通常、プロジェクトのドキュメント(仕様書、ガイド、プレゼンテーションなど)を格納するために使用されます。 - PDFファイル: Portable Document Format (PDF) は、Adobeによって開発されたファイル形式で、ソフトウェア、ハードウェア、オペレーティングシステムに関係なく、文書を確実に表示および交換するために使用されます。このコミットでは、バイナリファイルであるPDFが削除されています。
- Go言語プロジェクトの慣習: Go言語の公式プロジェクトでは、
golang.org
ドメイン配下に様々なサブドメインやパスが存在し、それぞれが特定の目的(例:go.dev
は公式ウェブサイト、pkg.go.dev
はパッケージドキュメント、talks.golang.org
はプレゼンテーション資料)を持っています。今回の変更は、この整理されたエコシステムの一部として行われました。 go.talks
:talks.golang.org
は、Go言語に関する公式のプレゼンテーションやトークの資料が公開されているウェブサイトです。Goチームやコミュニティメンバーによる講演資料がここに集約されています。
技術的詳細
このコミットは、Gitにおけるバイナリファイルの削除操作を示しています。
- ファイルの削除:
doc/ExpressivenessOfGo.pdf
がリポジトリから削除されました。Gitでは、ファイルを削除すると、そのファイルの履歴は残りますが、現在の作業ツリーからはファイルがなくなります。 - バイナリファイルの扱い: Gitはテキストファイルの変更を効率的に追跡できますが、PDFのようなバイナリファイルは内容が人間が読める形式ではないため、差分(diff)を生成することができません。Gitはバイナリファイルの変更を「バイナリファイルが変更された」という事実としてのみ記録します。削除の場合、これは「バイナリファイルが
0 bytes
になった」として表現されます。 diff --git a/doc/ExpressivenessOfGo.pdf b/doc/ExpressivenessOfGo.pdf
: この行は、Gitがdoc/ExpressivenessOfGo.pdf
というファイルに対して差分を生成しようとしていることを示しています。a/
は変更前のファイル、b/
は変更後のファイルを表します。deleted file mode 100644
: この行は、ファイルが削除されたことを示しています。100644
はファイルのパーミッション(通常のファイルで読み書き可能)を示します。index f1931d0818..0000000000
: これは、ファイルのGitオブジェクトID(ハッシュ)の変更を示しています。f1931d0818
は削除前のファイルのハッシュであり、0000000000
はファイルが削除されたことを示す特別なハッシュです。Binary files a/doc/ExpressivenessOfGo.pdf and /dev/null differ
: この行は、Gitがこのファイルをバイナリファイルとして扱っており、その内容が変更された(この場合は削除された)ことを示しています。/dev/null
はUnix系システムにおける「何もない」ことを表す特殊なファイルであり、ファイルが削除されたことを視覚的に表現するために使用されます。Bin 859406 -> 0 bytes
: これは、バイナリファイルのサイズが859406バイトから0バイトになったことを示しており、ファイルが削除されたことを明確に表しています。
このコミットは、単なるファイル削除ではなく、Goプロジェクトのドキュメント管理戦略の一環として、特定の種類のコンテンツをより適切な場所に移動させるという方針が反映されています。
コアとなるコードの変更箇所
このコミットでは、コードの変更は一切ありません。唯一の変更は、以下のファイルの削除です。
doc/ExpressivenessOfGo.pdf
コアとなるコードの解説
このコミットは、バイナリファイルの削除であるため、Go言語のソースコードに対する変更は含まれていません。Gitの差分表示では、バイナリファイルの削除は以下のように表現されます。
--- a/doc/ExpressivenessOfGo.pdf
+++ /dev/null
@@ -1 +0,0 @@
-Binary files a/doc/ExpressivenessOfGo.pdf and /dev/null differ
この出力は、doc/ExpressivenessOfGo.pdf
というファイルが(a/
で示される元の状態から)/dev/null
(何もない状態)になったことを示しています。これは、ファイルが完全に削除されたことを意味します。
また、コミットメッセージの差分情報には、以下の行が含まれています。
doc/ExpressivenessOfGo.pdf | Bin 859406 -> 0 bytes
1 file changed, 0 insertions(+), 0 deletions(-)
これは、doc/ExpressivenessOfGo.pdf
というバイナリファイルが、859406バイトから0バイトにサイズが変更されたことを示しています。これは、ファイルが削除された結果です。0 insertions(+), 0 deletions(-)
は、テキスト行の追加や削除がないことを意味し、バイナリファイルの変更には適用されません。
関連リンク
- 移動先のPDFファイル: http://talks.golang.org/2010/ExpressivenessOfGo-2010.pdf
- Go言語のトーク資料サイト: https://talks.golang.org/
- Go言語の公式コードレビューシステム (Gerrit) の変更リスト: https://golang.org/cl/6660046
参考にした情報源リンク
- GitHubコミットページ: https://github.com/golang/go/commit/ef2ee4526e5e000622dc262a4f60ae6c2d4f5cd2
- Gitのドキュメント(バイナリファイルの扱い、ファイル削除に関する情報)
- Go言語の公式ウェブサイトおよび関連プロジェクトの構造に関する一般的な知識