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[インデックス 14368] ファイルの概要

コミット

このコミットは、Go言語のruntime/pprofパッケージ内のコメントにおけるタイプミスを修正するものです。

  • コミットハッシュ: 5e57954f8c57233f1217b14c1f479a8571f8d10d
  • 作者: Ian Lance Taylor (iant@golang.org)
  • 日付: 2012年11月8日 木曜日 23:48:13 -0800
  • コミットメッセージ: runtime/pprof: fix typo in comment
  • 変更ファイル: src/pkg/runtime/pprof/pprof.go
  • 変更内容: 1行の挿入、1行の削除

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/5e57954f8c57233f1217b14c1f479a8571f8d10d

元コミット内容

runtime/pprof: fix typo in comment

R=golang-dev, bradfitz
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/6810102

変更の背景

このコミットは、Go言語の標準ライブラリであるruntime/pprofパッケージ内の既存のコメントに存在する単純なスペルミス(タイプミス)を修正するために行われました。コードの機能や動作に直接的な影響を与えるものではありませんが、コメントの正確性と可読性を向上させ、将来のコード読者が誤解する可能性を排除することを目的としています。ソフトウェア開発において、コメントの正確性はコードの理解と保守性を高める上で非常に重要です。

前提知識の解説

Go言語のruntime/pprofパッケージ

runtime/pprofは、Goプログラムの実行時プロファイリングデータ(パフォーマンスに関する情報)を収集するための標準パッケージです。このパッケージを使用することで、開発者はアプリケーションのCPU使用率、メモリ割り当て、ゴルーチンの状態、同期プリミティブでのブロッキング時間などを詳細に分析し、パフォーマンスのボトルネックを特定して最適化を行うことができます。

pprofが提供する主なプロファイルの種類には以下のようなものがあります。

  • cpu: プログラムがCPU時間をどこで消費しているかを示します。
  • heap: メモリの割り当て状況を示し、メモリリークや非効率なメモリ使用を特定するのに役立ちます。
  • goroutine: すべてのゴルーチンのスタックトレースを提供し、ゴルーチンのリークやデッドロックの検出に役立ちます。
  • threadcreate: 新しいOSスレッドの作成につながったスタックトレースを示します。
  • block: 同期プリミティブ(ミューテックス、チャネルなど)でのブロッキング操作につながったスタックトレースを示し、並行処理の競合問題を特定するのに役立ちます。

コメントの重要性

ソースコード内のコメントは、コードの意図、設計上の決定、特定のアルゴリズムの動作、または非自明な部分を説明するために不可欠です。正確で明確なコメントは、コードの可読性を大幅に向上させ、他の開発者(または将来の自分自身)がコードベースを理解し、保守するのを助けます。タイプミスや文法的な誤りを含むコメントは、その意図を曖昧にしたり、誤った情報を提供したりする可能性があり、結果としてコードの理解を妨げることがあります。

技術的詳細

このコミットで修正されたタイプミスは、src/pkg/runtime/pprof/pprof.goファイル内のコメント行に存在していました。具体的には、以下のコメント文中の単語が修正されました。

  • 変更前: // These predefine profiles maintain themselves and panic on an explicit
  • 変更後: // These predefined profiles maintain themselves and panic on an explicit

ここで問題となっていたのは、「predefine」という単語です。predefineは動詞(「〜を事前に定義する」)ですが、この文脈では「事前に定義されたプロファイル」という意味で、名詞profilesを修飾する形容詞として使用されるべきでした。形容詞としては、動詞predefineの過去分詞形であるpredefined(「事前に定義された」)が正しい形です。

この修正により、コメントの文法が正しくなり、より自然で正確な英語表現になりました。コメントの意図は、pprofパッケージ内で事前に定義されている特定のプロファイル(CPUプロファイルを除く)が、明示的なAddRemoveメソッド呼び出しなしに自身で管理され、それらの呼び出しに対してパニックを起こすことを説明しています。

コアとなるコードの変更箇所

--- a/src/pkg/runtime/pprof/pprof.go
+++ b/src/pkg/runtime/pprof/pprof.go
@@ -38,7 +38,7 @@ import (
 //	threadcreate - stack traces that led to the creation of new OS threads
 //	block        - stack traces that led to blocking on synchronization primitives
 //
-// These predefine profiles maintain themselves and panic on an explicit
+// These predefined profiles maintain themselves and panic on an explicit
 // Add or Remove method call.
 //
 // The CPU profile is not available as a Profile.  It has a special API,

コアとなるコードの解説

上記の差分が示すように、変更はsrc/pkg/runtime/pprof/pprof.goファイルの39行目(変更前)にあります。

  • 変更前の行: // These predefine profiles maintain themselves and panic on an explicit
  • 変更後の行: // These predefined profiles maintain themselves and panic on an explicit

この変更は、predefineという動詞をpredefinedという形容詞(過去分詞)に修正しています。これにより、profilesという名詞を適切に修飾し、「これらの事前に定義されたプロファイルは、自身で管理され、明示的なAddまたはRemoveメソッド呼び出しに対してパニックを起こす」というコメントの意図が文法的に正しく、かつ明確に伝わるようになりました。これは、コードの機能には影響を与えない、純粋なコメントの品質向上を目的とした修正です。

関連リンク

参考にした情報源リンク

  • Go言語公式ドキュメント: runtime/pprofパッケージ (一般的な情報源として)