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[インデックス 14633] ファイルの概要

このコミットは、Go言語の公式ドキュメントサイト(golang.org)のフロントページにあるGo Playgroundの出力から、「Program exited.」というメッセージを非表示にするための変更です。具体的には、CSSのスタイル定義を修正し、特定のHTML要素がレンダリングされないようにしています。これにより、ユーザーエクスペリエンスが向上し、不要な情報が画面に表示されなくなります。

コミット

  • コミットハッシュ: 641d152935233c4d25f84a11c02f5b8fedf91210
  • 作者: Andrew Gerrand adg@golang.org
  • コミット日時: 2012年12月13日 木曜日 15:35:38 +1100
  • コミットメッセージ: go/doc: hide "Program exited." message from front page playground output

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/641d152935233c4d25f84a11c02f5b8fedf91210

元コミット内容

commit 641d152935233c4d25f84a11c02f5b8fedf91210
Author: Andrew Gerrand <adg@golang.org>
Date:   Thu Dec 13 15:35:38 2012 +1100

    go/doc: hide "Program exited." message from front page playground output
    
    R=golang-dev, bradfitz
    CC=golang-dev
    https://golang.org/cl/6934049

変更の背景

Go言語の公式ウェブサイト(golang.org)には、ユーザーがGoコードをブラウザ上で直接記述、実行、共有できる「Go Playground」という機能が組み込まれています。このPlaygroundでコードが実行を完了すると、通常は「Program exited.」というメッセージが出力の一部として表示されていました。

このメッセージは、プログラムが正常に終了したことを示すものですが、特にフロントページのような簡潔さが求められる場所では、ユーザーにとって冗長であったり、視覚的なノイズとなったりする可能性がありました。このコミットの目的は、フロントページのGo Playgroundの出力からこの終了メッセージを非表示にすることで、よりクリーンで洗練されたユーザーインターフェースを提供し、ユーザーがコードの出力そのものに集中できるようにすることです。

前提知識の解説

この変更を理解するためには、以下の技術的な概念を把握しておく必要があります。

  1. Go Playground: Go Playgroundは、Go言語の公式ウェブサイトで提供されているオンラインツールです。ユーザーはWebブラウザ上でGoコードを記述し、サーバーサイドでそのコードがコンパイル・実行され、結果がブラウザに返されます。これは、Go言語の学習、簡単なコードのテスト、コードスニペットの共有などに広く利用されています。実行環境はサンドボックス化されており、セキュリティが確保されています。

  2. CSS (Cascading Style Sheets): CSSは、HTMLやXMLで記述されたドキュメントの表示(レイアウト、色、フォントなど)を定義するためのスタイルシート言語です。ウェブページの見た目を制御するために使用されます。

  3. CSSセレクタ: CSSセレクタは、スタイルを適用するHTML要素を指定するためのパターンです。

    • div#learn: div要素のうち、id属性がlearnである要素を選択します。
    • .output: class属性にoutputが含まれるすべての要素を選択します。
    • .exit: class属性にexitが含まれるすべての要素を選択します。
    • div#learn .output .exit: これは子孫セレクタと呼ばれ、idlearndiv要素の子孫である、classoutputの要素の子孫である、classexitの要素を選択します。これにより、特定の構造内の要素を正確にターゲットにできます。
  4. display: none;: CSSのdisplayプロパティは、要素の表示方法を指定します。display: none;を設定すると、その要素は完全に非表示になり、レイアウト上も存在しないものとして扱われます。つまり、その要素が占めていたスペースもなくなります。これは、要素の可視性を制御する最も一般的な方法の一つです。

技術的詳細

このコミットの技術的な核心は、doc/style.cssファイルに新しいCSSルールを追加することです。追加されたルールは以下の通りです。

div#learn .output .exit {
	display: none;
}

このCSSルールは、Go Playgroundの出力領域に表示される「Program exited.」というテキストを含む特定のHTML要素をターゲットにしています。

  • div#learn: これは、Go Playgroundを含む学習セクション全体を囲むdiv要素を指していると推測されます。
  • .output: div#learn要素の内部にある、Go Playgroundの実行結果が表示される領域を示すclassを持つ要素です。
  • .exit: .output要素の内部にある、プログラムの終了メッセージ(「Program exited.」)を保持する特定の要素(おそらく<span><div>)に付与されているclassです。

このセレクタによって正確にターゲットされた要素に対して、display: none;というスタイルが適用されます。これにより、ブラウザはその要素をレンダリングせず、あたかもHTMLドキュメントに存在しないかのように扱います。結果として、「Program exited.」というメッセージは画面に表示されなくなり、そのメッセージが占めていたスペースもなくなります。

この変更は、JavaScriptによるDOM操作やサーバーサイドでの出力フィルタリングではなく、純粋なCSSによって行われているため、クライアントサイドでの表示制御に限定され、サーバー側のロジックやパフォーマンスには影響を与えません。

コアとなるコードの変更箇所

変更は doc/style.css ファイルに対して行われました。

--- a/doc/style.css
+++ b/doc/style.css
@@ -354,6 +354,9 @@ div#learn .toys select {\n 	border: 1px solid #375EAB;\n 	margin: 0;\n }\n+div#learn .output .exit {\n+\tdisplay: none;\n+}\n \n div#blog,\n div#video {\n```

## コアとなるコードの解説

上記の差分が示すように、`doc/style.css`ファイルの354行目付近に新しいCSSルールが3行追加されました。

追加されたのは以下のCSSブロックです。

```css
div#learn .output .exit {
	display: none;
}

このコードは、Go Playgroundの出力エリア(div#learn内の.outputクラスを持つ要素)の中に存在する、.exitクラスを持つ要素を対象としています。そして、その要素に対してdisplay: none;というスタイルを適用しています。

これにより、Go Playgroundがコードの実行を終えた際に表示される「Program exited.」というメッセージが、ウェブページ上では完全に非表示になります。この変更は、ユーザーがGo Playgroundを試す際の視覚的なノイズを減らし、より洗練された体験を提供することを目的としています。

関連リンク

  • Go Playground: Go言語のコードをオンラインで実行できる公式ツール。 https://go.dev/play/
  • Gerrit Change-ID: Goプロジェクトがコードレビューに利用しているGerritシステムにおける、この変更のレビューページ。 https://golang.org/cl/6934049

参考にした情報源リンク