Keyboard shortcuts

Press or to navigate between chapters

Press S or / to search in the book

Press ? to show this help

Press Esc to hide this help

[インデックス 15831] ファイルの概要

このコミットは、Go言語のunicodeパッケージ内のコメントと変数宣言から余分なスペースを削除する、軽微な修正です。具体的には、src/pkg/unicode/maketables.gosrc/pkg/unicode/tables.goの2つのファイルにおいて、Unicodeの「Mark」カテゴリに関するコメント内の不要なスペースが削除されました。これはコードの機能には影響を与えず、可読性と一貫性を向上させるための整形的な変更です。

コミット

このコミットは、Go言語の標準ライブラリの一部であるunicodeパッケージにおける、コメントと変数宣言の整形に関する修正です。unicodeパッケージは、Unicode標準に準拠した文字のプロパティ、カテゴリ、スクリプトなどの情報を提供します。このコミットでは、Markカテゴリに関する記述において、コメント内の「category M.」と「category M.」の間にあった余分なスペースが削除されました。

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/a88d82813dfa3f56a6df2ecd25eaba480ef7e58e

元コミット内容

unicode: remove an extra space

R=golang-dev, rsc
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/7856044

変更の背景

この変更は、コードの可読性と一貫性を向上させるための、純粋に整形的な修正です。unicodeパッケージ内のコメントや変数宣言において、Unicodeカテゴリ「Mark」に関する記述に不要なスペースが含まれていました。このような小さな不整合は、コードベース全体の品質を維持する上で修正されるべきであり、このコミットはその一環として行われました。機能的な変更は一切含まれていません。

前提知識の解説

Go言語のunicodeパッケージ

Go言語の標準ライブラリには、Unicode標準をサポートするためのunicodeパッケージが含まれています。このパッケージは、文字の分類(例:文字、数字、記号)、スクリプト(例:ラテン、キリル)、プロパティ(例:大文字、小文字)など、Unicode文字に関する様々な情報を提供します。これにより、Goプログラムは多言語対応や国際化されたテキスト処理を正確に行うことができます。

Unicode文字カテゴリ

Unicode標準では、各文字が特定のカテゴリに分類されます。これは、文字の一般的な特性や用途に基づいており、例えば以下のようなカテゴリがあります。

  • L (Letter): 文字(アルファベットなど)
  • N (Number): 数字
  • P (Punctuation): 句読点
  • S (Symbol): 記号
  • Z (Separator): 区切り文字(スペースなど)
  • M (Mark): マーク(結合文字、ダイアクリティカルマークなど)

このコミットで言及されている「Mark/M」は、アクセント記号や発音記号のように、他の文字と組み合わせて使用される文字(結合文字)を指します。

maketables.gotables.go

Go言語のunicodeパッケージでは、Unicodeのデータは通常、maketables.goのようなツールによって生成され、tables.goのようなファイルに格納されます。

  • maketables.go: このファイルは、Unicodeの公式データファイル(例:UnicodeData.txt, PropList.txt)を読み込み、Go言語のソースコードとして表現されるテーブルデータを生成するためのプログラムです。これにより、Goのunicodeパッケージは常に最新のUnicode標準に準拠したデータを持つことができます。
  • tables.go: maketables.goによって生成された実際のUnicodeデータテーブルや、それらを参照するための定数、変数宣言などが含まれるファイルです。GoプログラムがUnicode文字のプロパティを問い合わせる際に、このファイル内のデータが使用されます。

このコミットでは、maketables.go内のコード生成ロジックと、それによって生成されるtables.go内のコメントの両方が修正されています。

技術的詳細

このコミットの技術的な詳細は、非常にシンプルです。src/pkg/unicode/maketables.go内のprintCategories()関数は、tables.goに書き込まれるGoコードの文字列を生成します。この関数内で、Markカテゴリに関するvarDecl(変数宣言文字列)が構築される際に、コメント部分に余分なスペースが含まれていました。

元のコードでは、category M.の後に不要なスペースが一つ入っており、「category M.」となっていました。このコミットでは、その余分なスペースが削除され、「category M.」と修正されました。

同様に、src/pkg/unicode/tables.go内のMark変数のコメントも直接修正されています。これは、maketables.goが生成するコードの出力と、既存のtables.go内の手動で書かれたコメントとの整合性を保つため、または単に手動で修正されたものと考えられます。

この変更は、コンパイル結果や実行時の動作に一切影響を与えません。純粋にソースコードの見た目と一貫性を改善するためのものです。

コアとなるコードの変更箇所

diff --git a/src/pkg/unicode/maketables.go b/src/pkg/unicode/maketables.go
index 53d8b967e9..e5ed08b237 100644
--- a/src/pkg/unicode/maketables.go
+++ b/src/pkg/unicode/maketables.go
@@ -440,7 +440,7 @@ func printCategories() {
 			varDecl = "\tLetter = _L;\t// Letter/L is the set of Unicode letters, category L.\n"
 			varDecl += "\tL = _L\n"
 		case "M":
-			varDecl = "\tMark = _M;\t// Mark/M is the set of Unicode mark characters, category  M.\n"
+			varDecl = "\tMark = _M;\t// Mark/M is the set of Unicode mark characters, category M.\n"
 			varDecl += "\tM = _M\n"
 		case "N":
 			varDecl = "\tNumber = _N;\t// Number/N is the set of Unicode number characters, category N.\n"
diff --git a/src/pkg/unicode/tables.go b/src/pkg/unicode/tables.go
index 36b5a3115b..939c41dc51 100644
--- a/src/pkg/unicode/tables.go
+++ b/src/pkg/unicode/tables.go
@@ -2864,7 +2864,7 @@ var (
 	Lo     = _Lo // Lo is the set of Unicode characters in category Lo.
 	Lower  = _Ll // Lower is the set of Unicode lower case letters.
 	Ll     = _Ll // Ll is the set of Unicode characters in category Ll.
-	Mark   = _M  // Mark/M is the set of Unicode mark characters, category  M.
+	Mark   = _M  // Mark/M is the set of Unicode mark characters, category M.
 	M      = _M
 	Mc     = _Mc // Mc is the set of Unicode characters in category Mc.
 	Me     = _Me // Me is the set of Unicode characters in category Me.

コアとなるコードの解説

src/pkg/unicode/maketables.goの変更

-			varDecl = "\tMark = _M;\t// Mark/M is the set of Unicode mark characters, category  M.\n"
+			varDecl = "\tMark = _M;\t// Mark/M is the set of Unicode mark characters, category M.\n"

この行は、maketables.go内でMarkカテゴリに対応するGoコードの文字列を生成している部分です。変更前は、コメント部分「// Mark/M is the set of Unicode mark characters, category M.」において、「category」と「M.」の間に2つのスペースがありました。このコミットでは、その余分なスペースが1つ削除され、標準的な整形に合わせられています。これにより、maketables.goが生成するtables.goのコードも同様に整形されます。

src/pkg/unicode/tables.goの変更

-	Mark   = _M  // Mark/M is the set of Unicode mark characters, category  M.
+	Mark   = _M  // Mark/M is the set of Unicode mark characters, category M.

この行は、tables.go内で定義されているMark変数の宣言です。このファイルは通常、maketables.goによって生成されるか、手動で維持される部分を含みます。ここでも同様に、コメント部分「// Mark/M is the set of Unicode mark characters, category M.」から余分なスペースが削除され、一貫性が保たれています。

これらの変更は、コードの動作には影響を与えず、純粋にコメントの整形と一貫性の向上を目的としています。

関連リンク

参考にした情報源リンク

  • Go言語のソースコード (src/pkg/unicode/)
  • Unicode標準 (特に文字カテゴリに関する情報)
  • Go言語の公式ドキュメント (unicodeパッケージに関する情報)
  • Go言語のGerritコードレビューシステム