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[インデックス 16015] ファイルの概要

このコミットは、Goプロジェクトのコードレビューダッシュボードに関連する変更です。具体的には、コードレビューの担当者リストに「Rémy」という名前のレビュアーを追加し、既存の「mikioh」のエントリを「mikio」に修正しています。これは、コードレビュープロセスにおける担当者の管理と、そのダッシュボードの正確性を維持するためのメンテナンス作業の一環です。

コミット

commit 5851b974a35b59ef46c6c7ba35a2cab095d3bb9d
Author: Dave Cheney <dave@cheney.net>
Date:   Sat Mar 30 15:53:44 2013 +1100

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/5851b974a35b59ef46c6c7ba35a2cab095d3bb9d

元コミット内容

misc/dashboard/codereview: add Rémy to the list of assignees
    
R=dsymonds, mikioh.mikioh
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/8094047

変更の背景

この変更の背景には、Goプロジェクトのコードレビュープロセスにおける担当者(assignee)の管理があります。Goプロジェクトでは、Gerritというコードレビューシステムが利用されており、golang.org/cl/ で始まるリンクはGerritのチェンジリスト(Change-ID)を示します。

コミットメッセージにある「misc/dashboard/codereview」は、Goプロジェクトが内部的に使用しているコードレビューの状況を可視化するためのダッシュボードの一部であると推測されます。このダッシュボードは、誰がどのコードレビューを担当しているか、あるいは担当できるかを管理するためのリストを持っていると考えられます。

今回の変更は、以下の2つの目的で行われました。

  1. 新しいレビュアーの追加: 「Rémy」という新しいレビュアーがGoプロジェクトのコードレビュー担当者として加わったため、その情報をダッシュボードの担当者リストに追加する必要がありました。これにより、彼がコードレビューを割り当てられるようになります。
  2. 既存エントリの修正: 「mikioh」という既存のレビュアーのエントリが「mikio」に修正されています。これは、おそらく名前の表記揺れや、より一般的な短縮形への変更など、データの一貫性を保つための修正であると考えられます。

これらの変更は、コードレビュープロセスの円滑な運用と、ダッシュボードに表示される情報の正確性を保つために行われました。

前提知識の解説

  • Goプロジェクトのコードレビュー: Go言語の開発は、オープンソースプロジェクトとしてGitHub上で管理されていますが、コードの変更はGerritというコードレビューシステムを通じて行われます。開発者は変更をGerritにアップロードし、他の開発者(レビュアー)がその変更をレビューし、承認することで、最終的にGoのリポジトリにマージされます。
  • Gerrit: Gerritは、Gitリポジトリと連携して動作するWebベースのコードレビューシステムです。変更は「チェンジリスト(Change-ID)」としてGerritに提出され、レビュアーはWebインターフェースを通じてコードを閲覧し、コメントを付け、承認または却下します。
  • Assignee (担当者): コードレビューにおける担当者とは、特定のコード変更のレビューを割り当てられた開発者のことです。彼らはその変更の品質と正確性を保証する責任を負います。
  • misc/dashboard/codereview: Goプロジェクトのソースツリーにおける misc ディレクトリは、主要なGoツールチェーンやライブラリには含まれない、様々なユーティリティや実験的なコード、内部ツールなどが置かれる場所です。dashboard/codereview は、Goプロジェクトのコードレビュー活動を監視・管理するための内部ダッシュボードの一部であると推測されます。これは、Gerritのデータを集約し、レビュアーの負荷やレビューの進捗などを可視化する目的で使われている可能性があります。
  • Go言語の init() 関数: Go言語では、init() という特別な関数を定義できます。この関数は、パッケージがインポートされた際に、main() 関数が実行されるよりも前に自動的に実行されます。通常、パッケージの初期化処理(例: グローバル変数の設定、マップの初期化など)に使用されます。
  • Go言語の map: Go言語の map は、キーと値のペアを格納するための組み込みのデータ構造です。キーは一意であり、値にアクセスするために使用されます。このコミットでは、レビュアーのショートネーム(キー)とメールアドレス(値)を関連付けるために map が使用されています。

技術的詳細

このコミットは、misc/dashboard/codereview/dashboard/people.go というGo言語のソースファイルを変更しています。このファイルは、Goプロジェクトのコードレビューダッシュボードで使用されるレビュアーの情報を定義していると考えられます。

変更内容は以下の通りです。

  1. others マップへのエントリ追加: "remy": "remyoudompheng@gmail.com", この行が others という名前の map に追加されました。これにより、「remy」というショートネームが remyoudompheng@gmail.com というメールアドレスに関連付けられ、ダッシュボードシステムがRémyをレビュアーとして認識し、彼にコードレビューを割り当てたり、彼のレビュー活動を追跡したりできるようになります。

  2. 既存エントリのキー修正: - "mikioh": "mikioh.mikioh@gmail.com", (削除) + "mikio": "mikioh.mikioh@gmail.com", (追加) "mikioh" というキーが "mikio" に変更されました。値(メールアドレス)は同じままです。これは、レビュアーのショートネームの表記を修正したものであり、システムがこのレビュアーを正しく識別し続けることを保証します。

これらの変更は、Go言語の map データ構造の初期化ブロック内で行われています。init() 関数内で map に直接エントリを追加または修正することで、プログラムの起動時にレビュアーリストが適切に設定されるようになっています。

コアとなるコードの変更箇所

--- a/misc/dashboard/codereview/dashboard/people.go
+++ b/misc/dashboard/codereview/dashboard/people.go
@@ -47,8 +47,9 @@ func init() {
 		"dvyukov":  "dvyukov@google.com",
 		"gustavo":  "gustavo@niemeyer.net",
 		"jsing":    "jsing@google.com",
-		"mikioh":   "mikioh.mikioh@gmail.com",
+		"mikio":    "mikioh.mikioh@gmail.com",
 		"minux":    "minux.ma@gmail.com",
+		"remy":     "remyoudompheng@gmail.com",
 		"rminnich": "rminnich@gmail.com",
 	}
 	for p, e := range others {

コアとなるコードの解説

変更されたコードは、people.go ファイル内の init() 関数の一部です。

func init() {
	// ... (他のレビュアーのエントリ)
	others := map[string]string{
		"dvyukov":  "dvyukov@google.com",
		"gustavo":  "gustavo@niemeyer.net",
		"jsing":    "jsing@google.com",
		"mikio":    "mikioh.mikioh@gmail.com", // 変更箇所: mikioh から mikio へ
		"minux":    "minux.ma@gmail.com",
		"remy":     "remyoudompheng@gmail.com", // 追加箇所
		"rminnich": "rminnich@gmail.com",
	}
	for p, e := range others {
		// ... (マップの内容を処理するロジック)
	}
}

この init() 関数は、people.go パッケージがロードされる際に自動的に実行されます。その中で、others という名前の map[string]string 型の変数が初期化されています。このマップは、レビュアーのショートネーム(文字列)をキーとして、そのレビュアーのメールアドレス(文字列)を値として保持しています。

  • "mikio": "mikioh.mikioh@gmail.com", この行は、以前 "mikioh" だったキーを "mikio" に変更しています。これにより、ダッシュボードシステムが「mikio」というショートネームでこのレビュアーを正しく参照できるようになります。メールアドレスは変更されていません。

  • "remy": "remyoudompheng@gmail.com", この行は新しく追加されました。これにより、「remy」というショートネームが remyoudompheng@gmail.com というメールアドレスに関連付けられ、Rémyがコードレビュー担当者リストに正式に追加されます。

for p, e := range others { ... } のループは、この others マップに定義されたレビュアー情報を何らかの形で処理し、ダッシュボードシステムに登録するために使用されていると推測されます。例えば、これらの情報をグローバルなレビュアーリストに追加したり、ダッシュボードのUIに表示するためのデータ構造を構築したりする可能性があります。

このコード変更は、Go言語の基本的なデータ構造である map を使用して、アプリケーションの初期設定時に静的なデータを管理する典型的な例です。

関連リンク

参考にした情報源リンク

  • GitHubコミットページ: https://github.com/golang/go/commit/5851b974a35b59ef46c6c7ba35a2cab095d3bb9d
  • Go言語の init() 関数に関するドキュメント (Go公式ドキュメントなど)
  • Go言語の map に関するドキュメント (Go公式ドキュメントなど)
  • Gerrit コードレビューシステムに関する情報 (Gerrit公式ドキュメントなど)
  • Goプロジェクトのコードレビュープロセスに関する情報 (Go公式ブログやWikiなど)