[インデックス 16111] ファイルの概要
このコミットは、GoプロジェクトのAUTHORS
ファイルとCONTRIBUTORS
ファイルに対する変更を記録しています。これらのファイルは、オープンソースプロジェクトにおいて、プロジェクトに貢献した個人や組織を追跡し、その貢献を公式に認めるために使用されます。
AUTHORS
ファイル: プロジェクトの主要な作者や、著作権を保持する個人・団体をリストアップします。CONTRIBUTORS
ファイル: プロジェクトにコード、ドキュメント、デザインなどで貢献したすべての個人をリストアップします。通常、Contributor License Agreement (CLA) に署名した後に名前が追加されます。
コミット
このコミットは、John Howard Palevich
氏がGoプロジェクトの貢献者として正式に追加されたことを示しています。これは、彼が個人のContributor License Agreement (CLA) に署名した後に、自動化されたツール(addca
)によって生成された変更です。
GitHub上でのコミットページへのリンク
https://github.com/golang/go/commit/28110e5d7c4c2162c975c3d7f4ecaf4f439238ac
元コミット内容
commit 28110e5d7c4c2162c975c3d7f4ecaf4f439238ac
Author: Ian Lance Taylor <iant@golang.org>
Date: Sat Apr 6 07:13:31 2013 -0700
A+C: John Howard Palevich (individual CLA)
Generated by addca.
R=gobot
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/8441045
---
AUTHORS | 1 +
CONTRIBUTORS | 1 +
2 files changed, 2 insertions(+)
diff --git a/AUTHORS b/AUTHORS
index b7acdc6cda..ea1958c863 100644
--- a/AUTHORS
+++ b/AUTHORS
@@ -153,6 +153,7 @@ Joakim Sernbrant <serbaut@gmail.com>\n Joe Poirier <jdpoirier@gmail.com>\n John Asmuth <jasmuth@gmail.com>\n John Graham-Cumming <jgc@jgc.org> <jgrahamc@gmail.com>\n+John Howard Palevich <jack.palevich@gmail.com>\n Jonathan Gold <jgold.bg@gmail.com>\n Jonathan Mark <jhmark@xenops.com>\n Jonathan Rudenberg <jonathan@titanous.com>\ndiff --git a/CONTRIBUTORS b/CONTRIBUTORS
index 7b8779be9f..5b1b4db708 100644
--- a/CONTRIBUTORS
+++ b/CONTRIBUTORS
@@ -227,6 +227,7 @@ John Asmuth <jasmuth@gmail.com>\n John Beisley <huin@google.com>\n John DeNero <denero@google.com>\n John Graham-Cumming <jgc@jgc.org> <jgrahamc@gmail.com>\n+John Howard Palevich <jack.palevich@gmail.com>\n Jonathan Allie <jonallie@google.com>\n Jonathan Feinberg <feinberg@google.com>\n Jonathan Gold <jgold.bg@gmail.com>\n```
## 変更の背景
オープンソースプロジェクト、特にGoogleが関与するような大規模なプロジェクトでは、知的財産権の管理が非常に重要です。貢献者がコードを提出する前にContributor License Agreement (CLA) に署名することは、プロジェクトがそのコードを自由に利用、配布、ライセンスすることを保証するための一般的な慣行です。
このコミットは、`John Howard Palevich`氏がGoプロジェクトへの貢献を開始するにあたり、個人のCLAに署名したことを背景としています。CLAの署名が確認された後、`addca`という自動化ツール("add CLA"の略と推測される)が実行され、彼の名前とメールアドレスがプロジェクトの公式な貢献者リストである`AUTHORS`および`CONTRIBUTORS`ファイルに追加されました。これにより、彼の将来の貢献が正式にプロジェクトの一部として認識されるようになります。
## 前提知識の解説
### Contributor License Agreement (CLA)
CLA(Contributor License Agreement)は、オープンソースプロジェクトにおいて、貢献者がその貢献物(コード、ドキュメントなど)の著作権をプロジェクトの所有者または特定の団体に譲渡するか、あるいはプロジェクトがその貢献物を特定のライセンスの下で利用することを許可する契約です。
* **目的**: CLAの主な目的は、プロジェクトの知的財産権の明確性を確保し、将来的な著作権紛争のリスクを軽減することです。特に企業が関与するプロジェクトでは、貢献されたコードが企業の知的財産ポリシーに準拠していることを保証するために重要です。
* **種類**:
* **Individual CLA**: 個人が自身の貢献に対して署名します。
* **Corporate CLA**: 企業が、その従業員が行う貢献に対して署名します。
* **GoプロジェクトにおけるCLA**: GoプロジェクトはGoogleによって開発されており、Googleは多くのオープンソースプロジェクトでCLAを要求しています。これにより、Goプロジェクトのコードベース全体のライセンスの整合性が保たれ、GoogleがGo言語を自由に利用・配布できる法的基盤が確立されます。
### AUTHORSファイルと CONTRIBUTORSファイル
多くのオープンソースプロジェクトでは、プロジェクトに貢献した人々を記録するために特定のファイルを使用します。
* **AUTHORS**: プロジェクトの主要な開発者、創始者、または著作権を保持する個人や団体をリストアップします。このファイルは、プロジェクトの歴史的記録や著作権表示の目的で利用されることが多いです。
* **CONTRIBUTORS**: プロジェクトに何らかの形で貢献したすべての個人をリストアップします。これには、コードの寄稿者だけでなく、バグ報告者、ドキュメント作成者、テスターなども含まれる場合があります。CLAに署名した貢献者の名前がここに追加されるのが一般的です。
これらのファイルは、プロジェクトの透明性を高め、貢献者への感謝を示す役割も果たします。
## 技術的詳細
このコミットは、Gitの差分(diff)として表現されています。差分は、ある時点でのファイルの変更を視覚的に示すものです。
```diff
diff --git a/AUTHORS b/AUTHORS
index b7acdc6cda..ea1958c863 100644
--- a/AUTHORS
+++ b/AUTHORS
@@ -153,6 +153,7 @@ Joakim Sernbrant <serbaut@gmail.com>\n Joe Poirier <jdpoirier@gmail.com>\n John Asmuth <jasmuth@gmail.com>\n John Graham-Cumming <jgc@jgc.org> <jgrahamc@gmail.com>\n+John Howard Palevich <jack.palevich@gmail.com>\n Jonathan Gold <jgold.bg@gmail.com>\n Jonathan Mark <jhmark@xenops.com>\n Jonathan Rudenberg <jonathan@titanous.com>\ndiff --git a/CONTRIBUTORS b/CONTRIBUTORS
index 7b8779be9f..5b1b4db708 100644
--- a/CONTRIBUTORS
+++ b/CONTRIBUTORS
@@ -227,6 +227,7 @@ John Asmuth <jasmuth@gmail.com>\n John Beisley <huin@google.com>\n John DeNero <denero@google.com>\n John Graham-Cumming <jgc@jgc.org> <jgrahamc@gmail.com>\n+John Howard Palevich <jack.palevich@gmail.com>\n Jonathan Allie <jonallie@google.com>\n Jonathan Feinberg <feinberg@google.com>\n Jonathan Gold <jgold.bg@gmail.com>\n```
* `diff --git a/AUTHORS b/AUTHORS`: `AUTHORS`ファイルに対する変更を示しています。`a/`は変更前のファイル、`b/`は変更後のファイルを示します。
* `index b7acdc6cda..ea1958c863 100644`: Gitの内部的なオブジェクトハッシュ(BLOBハッシュ)を示しており、ファイルの変更前と変更後の状態を識別します。`100644`はファイルのパーミッション(通常ファイル)を示します。
* `--- a/AUTHORS` と `+++ b/AUTHORS`: 変更前と変更後のファイルパスを示します。
* `@@ -153,6 +153,7 @@`: これは「hunk header」と呼ばれ、変更がファイルのどの部分で行われたかを示します。
* `-153,6`: 変更前のファイルでは、153行目から6行が対象であることを意味します。
* `+153,7`: 変更後のファイルでは、153行目から7行が対象であることを意味します。
* この場合、1行が追加されたため、変更後の行数が増えています。
* 行の先頭の記号:
* ` ` (スペース): 変更されていない行。
* `+`: 追加された行。
* `-`: 削除された行。
このコミットでは、`AUTHORS`と`CONTRIBUTORS`の両ファイルにそれぞれ1行ずつ、`John Howard Palevich <jack.palevich@gmail.com>`という情報が追加されています。これは、既存のリストに新しい貢献者のエントリが挿入されたことを明確に示しています。
## コアとなるコードの変更箇所
### `AUTHORS`ファイルへの追加
```diff
@@ -153,6 +153,7 @@ Joakim Sernbrant <serbaut@gmail.com>\n Joe Poirier <jdpoirier@gmail.com>\n John Asmuth <jasmuth@gmail.com>\n John Graham-Cumming <jgc@jgc.org> <jgrahamc@gmail.com>\n+John Howard Palevich <jack.palevich@gmail.com>\n Jonathan Gold <jgold.bg@gmail.com>\n Jonathan Mark <jhmark@xenops.com>\n Jonathan Rudenberg <jonathan@titanous.com>\n```
### `CONTRIBUTORS`ファイルへの追加
```diff
@@ -227,6 +227,7 @@ John Asmuth <jasmuth@gmail.com>\n John Beisley <huin@google.com>\n John DeNero <denero@google.com>\n John Graham-Cumming <jgc@jgc.org> <jgrahamc@gmail.com>\n+John Howard Palevich <jack.palevich@gmail.com>\n Jonathan Allie <jonallie@google.com>\n Jonathan Feinberg <feinberg@google.com>\n Jonathan Gold <jgold.bg@gmail.com>\n```
## コアとなるコードの解説
両方のファイルにおいて、`John Howard Palevich <jack.palevich@gmail.com>`という形式で、貢献者の氏名とメールアドレスが追加されています。これは、Goプロジェクトの慣例に従った標準的なエントリ形式です。
* **`AUTHORS`ファイル**: このファイルは、プロジェクトの著作権表示や主要な作者をリストアップする目的で使われます。`John Howard Palevich`氏がここにリストされることで、彼がGoプロジェクトの公式な作者の一人として認識されることを意味します。これは、彼がプロジェクトの知的財産に貢献する権利を有していることを示唆しています。
* **`CONTRIBUTORS`ファイル**: このファイルは、プロジェクトに貢献したすべての個人をリストアップします。ここに名前が追加されることで、`John Howard Palevich`氏がGoプロジェクトの貢献者コミュニティの一員として正式に認められたことを示します。これは、彼がCLAに署名し、プロジェクトへの貢献を開始する準備が整ったことを意味します。
これらの変更は、Goプロジェクトのガバナンスと知的財産管理プロセスの一部であり、新しい貢献者をプロジェクトに統合するための標準的な手順です。
## 関連リンク
* Goプロジェクトの貢献ガイドライン (一般的な情報): [https://go.dev/doc/contribute](https://go.dev/doc/contribute)
* GoプロジェクトのCLAに関する情報 (GoogleのCLAページへのリダイレクト): [https://cla.developers.google.com/](https://cla.developers.google.com/)
## 参考にした情報源リンク
* Git diffの理解: [https://git-scm.com/docs/git-diff](https://git-scm.com/docs/git-diff)
* Contributor License Agreement (CLA) の概念: [https://en.wikipedia.org/wiki/Contributor_License_Agreement](https://en.wikipedia.org/wiki/Contributor_License_Agreement)
* Goプロジェクトの公式ドキュメント (貢献に関するセクション): [https://go.dev/doc/](https://go.dev/doc/)