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[インデックス 16412] ファイルの概要

このコミットは、doc/effective_go.html ファイル内の2つのページ内リンクの修正に関するものです。具体的には、Go言語の公式ドキュメントの一部である「Effective Go」のHTMLドキュメントにおいて、タイプアサーションに関するセクションへのリンクが正しく機能していなかった問題を解決しています。

コミット

commit 20c524c5e29282d3c91e8155c496865dee2c3c73
Author: Brian G. Merrell <bgmerrell@gmail.com>
Date:   Mon May 27 11:00:12 2013 +1000

    effective_go.html: Fix two links
    This fixes two intra-page "type assertion" links that were broken in
    different ways.
    
    R=golang-dev, dsymonds
    CC=golang-dev
    https://golang.org/cl/9797043

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/20c524c5e29282d3c91e8155c496865dee2c3c73

元コミット内容

effective_go.html: 2つのリンクを修正 これにより、2つのページ内「タイプアサーション」リンクが異なる方法で壊れていたのを修正します。

変更の背景

このコミットの背景には、Go言語の公式ドキュメント「Effective Go」のユーザビリティ向上が挙げられます。「Effective Go」は、Go言語を効果的に記述するためのベストプラクティスやイディオムを解説した非常に重要なドキュメントです。このドキュメント内に存在する内部リンクが壊れていると、読者が関連するセクションにスムーズに移動できず、情報の探索効率が低下します。

具体的には、「タイプアサーション」に関する解説箇所へのリンクが正しく機能していなかったため、読者がタイプアサーションについて深く理解しようとした際に、意図したセクションにジャンプできないという問題が発生していました。このようなリンク切れは、ドキュメントの品質を損ない、読者の学習体験を妨げるため、修正が必要とされました。

この修正は、ドキュメントの正確性とナビゲーションの健全性を維持し、Go言語の学習者や開発者がより効率的に情報を得られるようにすることを目的としています。

前提知識の解説

Effective Go

「Effective Go」は、Go言語の公式ドキュメントの一部であり、Go言語の設計思想に基づいた効果的なプログラミングスタイル、イディオム、およびベストプラクティスを解説しています。Go言語の基本的な構文を理解した開発者が、よりGoらしいコードを書くための指針となるドキュメントです。インターフェース、エラーハンドリング、並行処理など、Go言語の重要な概念について深く掘り下げて説明されています。

HTMLのページ内リンク(アンカーリンク)

HTMLにおけるページ内リンク(アンカーリンク)は、同じHTMLドキュメント内の特定のセクションへ直接ジャンプするための機能です。これは、長いドキュメント内で特定の情報を見つけやすくするために非常に役立ちます。

ページ内リンクは、主に以下の2つの要素で構成されます。

  1. ターゲット(アンカー): リンクの飛び先となる要素に設定されるid属性です。 例: <h2 id="section_name">セクションタイトル</h2>
  2. リンク(参照): ターゲットのidを参照する<a>タグのhref属性です。href属性の値は、#の後にターゲットのidを続けます。 例: <a href="#section_name">セクションタイトルへジャンプ</a>

このコミットで修正された問題は、このhref属性の値が正しく設定されていなかった(#が欠落していた、またはidが間違っていた)ことに起因しています。

Go言語におけるタイプアサーション

Go言語におけるタイプアサーションは、インターフェース型の変数が、そのインターフェースが実装している具体的な(基底の)型であるかどうかを動的にチェックし、その型に変換するメカニズムです。これは、主にインターフェースを介して渡された値の具体的な型を知りたい場合や、その具体的な型が持つメソッドにアクセスしたい場合に使用されます。

タイプアサーションの基本的な構文は以下の通りです。

value, ok := interfaceValue.(ConcreteType)
  • interfaceValue: インターフェース型の変数。
  • ConcreteType: チェックしたい具体的な型。
  • value: interfaceValueConcreteTypeであった場合に、その型に変換された値。
  • ok: interfaceValueConcreteTypeであった場合はtrue、そうでなければfalseとなるブール値。このok変数を使用する「カンマokイディオム」は、型変換が成功したかどうかを安全に確認するために推奨されます。

このコミットで修正されたリンクは、このタイプアサーションに関する「Effective Go」内の解説セクションへのものでした。

技術的詳細

このコミットは、doc/effective_go.html ファイル内のHTMLコードを修正することで、ページ内リンクの不具合を解消しています。問題となっていたのは、<a>タグのhref属性の値が、ページ内リンクとして正しく機能するための#プレフィックスを欠いていた点です。

HTMLにおいて、href属性が#で始まる場合、ブラウザは現在のドキュメント内でその#に続く文字列と一致するid属性を持つ要素を探し、その要素までスクロールします。例えば、<a href="#my_section">というリンクは、<div id="my_section">のような要素にジャンプします。

元のコードでは、以下のようになっていました。

  1. The encoder checks this property at run time with a <a href="interface_conversions">type assertion</a> like: ここでは、href="interface_conversions"となっており、#が欠落していました。これにより、ブラウザはinterface_conversionsという名前の別のHTMLファイルを探そうとし、結果としてリンク切れが発生していました。

  2. The second <code>if</code> statement here is another <a href="#interface_conversion">type assertion</a>. ここでは、href="#interface_conversion"となっており、#は存在しますが、参照しているidinterface_conversionsではなくinterface_conversions(複数形)であるべきでした。これは、ターゲットのidとリンクのhrefが一致していないために発生するリンク切れです。

コミットによる修正は、これらのhref属性に適切な#プレフィックスを追加し、かつ参照するidを正確なものにすることで、リンクが正しく機能するようにしました。これにより、ユーザーがこれらのリンクをクリックした際に、期待通りに「Effective Go」ドキュメント内のタイプアサーションに関するセクションに移動できるようになります。

この修正は、Go言語のドキュメントの品質とユーザビリティを向上させるための、小さくも重要な改善です。

コアとなるコードの変更箇所

--- a/doc/effective_go.html
+++ b/doc/effective_go.html
@@ -2536,7 +2536,7 @@ package, which defines a <code><a href="/pkg/encoding/json/#Marshaler">Marshaler
 interface. When the JSON encoder receives a value that implements that interface,
 the encoder invokes the value\'s marshaling method to convert it to JSON
 instead of doing the standard conversion.
-The encoder checks this property at run time with a <a href="interface_conversions">type assertion</a> like:\n+The encoder checks this property at run time with a <a href="#interface_conversions">type assertion</a> like:\n </p>
 
 <pre>
@@ -3254,7 +3254,7 @@ for try := 0; try < 2; try++ {
 </pre>
 
 <p>
-The second <code>if</code> statement here is another <a href="#interface_conversion">type assertion</a>.\n+The second <code>if</code> statement here is another <a href="#interface_conversions">type assertion</a>.\n If it fails, <code>ok</code> will be false, and <code>e</code>
 will be <code>nil</code>.
 If it succeeds,  <code>ok</code> will be true, which means the

コアとなるコードの解説

上記の差分は、doc/effective_go.html ファイル内の2つの行に対する変更を示しています。

  1. 1つ目の変更点:

    • - The encoder checks this property at run time with a <a href="interface_conversions">type assertion</a> like: この行では、<a>タグのhref属性が"interface_conversions"となっていました。これは、相対パスとして解釈され、ブラウザはinterface_conversionsという名前の別のファイルを探そうとします。
    • + The encoder checks this property at run time with a <a href="#interface_conversions">type assertion</a> like: 修正後の行では、href属性が"#interface_conversions"に変更されています。先頭に#が追加されたことで、これは現在のHTMLドキュメント内のid="interface_conversions"を持つ要素へのページ内リンクとして正しく解釈されるようになります。
  2. 2つ目の変更点:

    • - The second <code>if</code> statement here is another <a href="#interface_conversion">type assertion</a>. この行では、href属性が"#interface_conversion"となっていました。#は存在しますが、参照しているidinterface_conversion(単数形)となっており、実際のターゲットのid(おそらくinterface_conversions、複数形)と一致していませんでした。
    • + The second <code>if</code> statement here is another <a href="#interface_conversions">type assertion</a>. 修正後の行では、href属性が"#interface_conversions"に変更されています。これにより、参照するidinterface_conversions(複数形)となり、ターゲットの要素のidと一致するようになりました。

これらの変更により、Go言語の「Effective Go」ドキュメント内のタイプアサーションに関するセクションへのリンクが、期待通りに機能するようになりました。これは、ドキュメントのナビゲーションとユーザビリティを向上させるための、シンプルかつ効果的な修正です。

関連リンク

参考にした情報源リンク