[インデックス 17371] ファイルの概要
このコミットは、Go言語の公式ドキュメントの一部である doc/go_mem.html
ファイルにおける軽微な誤字を修正するものです。具体的には、ドキュメント内のコード例で参照されている関数名が間違っていた箇所を訂正しています。
コミット
commit ad50f6b2139d4d505a853415e6d9c346176f685d
Author: Jan Mercl <0xjnml@gmail.com>
Date: Fri Aug 23 10:40:01 2013 -0500
doc: correct a minor go_mem.html mistake
Fixes #6227
R=golang-dev, bradfitz
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/13183043
GitHub上でのコミットページへのリンク
https://github.com/golang/go/commit/ad50f6b2139d4d505a853415e6d9c346176f685d
元コミット内容
--- a/doc/go_mem.html
+++ b/doc/go_mem.html
@@ -361,7 +361,7 @@ func twoprint() {
<p>
calling <code>twoprint</code> causes <code>"hello, world"</code> to be printed twice.
-The first call to <code>twoprint</code> runs <code>setup</code> once.
+The first call to <code>doprint</code> runs <code>setup</code> once.
</p>
<h2>Incorrect synchronization</h2>
変更の背景
このコミットは、Go言語のIssue #6227("doc/go_mem.html: typo in twoprint example")を修正するために行われました。go_mem.html
はGo言語のメモリモデルに関するドキュメントであり、その中に含まれるコード例の説明文に誤りがありました。具体的には、ドキュメント内で doprint
という関数について説明している箇所で、誤って twoprint
という関数名が記述されていました。この誤字は、読者がドキュメントを正確に理解する上で混乱を招く可能性があったため、修正が必要とされました。
前提知識の解説
- Go言語のドキュメンテーション: Go言語は、その設計思想として「シンプルさ」と「実用性」を重視しており、公式ドキュメンテーションも非常に充実しています。
go_mem.html
のようなHTML形式のドキュメントは、Go言語のウェブサイトgolang.org
で公開されており、言語の特定の側面(この場合はメモリモデル)について詳細な解説を提供しています。 - メモリモデル: プログラミング言語におけるメモリモデルとは、複数のゴルーチン(またはスレッド)が共有メモリにアクセスする際の振る舞いを定義するものです。特に並行処理を行う場合、メモリへの読み書きの順序や可視性が重要になります。Go言語のメモリモデルは、
sync
パッケージのプリミティブ(ミューテックス、チャネルなど)を使用した場合のメモリ操作の順序付けを保証し、データ競合を防ぐためのルールを定めています。 go_mem.html
: このファイルは、Go言語のメモリモデルについて解説しているドキュメントです。並行処理におけるメモリの可視性、同期プリミティブの役割、データ競合の回避方法など、Go言語で安全な並行プログラムを書く上で不可欠な情報が記載されています。ドキュメント内には、概念を説明するためのコード例が含まれており、今回の修正はそのコード例に関する説明文の誤字訂正です。- Issue Tracker (GitHub Issues): 多くのオープンソースプロジェクトと同様に、Go言語プロジェクトもGitHubのIssue Trackerを使用してバグ報告、機能要望、ドキュメントの誤りなどを管理しています。ユーザーや開発者が問題を発見した場合、Issueとして報告し、それに対して開発者が修正を行うというワークフローが一般的です。今回のコミットは、報告されたIssue #6227に対応するものです。
技術的詳細
このコミットの技術的な詳細は非常にシンプルです。doc/go_mem.html
ファイルの362行目において、以下の変更が行われました。
- 変更前:
The first call to <code>twoprint</code> runs <code>setup</code> once.
- 変更後:
The first call to <code>doprint</code> runs <code>setup</code> once.
これは、HTMLの <p>
タグで囲まれた段落内のテキスト修正であり、特定の関数名 twoprint
が、本来参照すべき関数名 doprint
に置き換えられました。この修正は、ドキュメントの正確性を向上させ、読者がコード例と説明文を正しく対応付けられるようにすることを目的としています。
この変更自体はGo言語のランタイムやコンパイラの動作に影響を与えるものではなく、純粋にドキュメントの品質改善に貢献するものです。しかし、正確なドキュメントは、開発者が言語を正しく理解し、効果的に使用するために不可欠であるため、このような軽微な修正も重要視されます。
コアとなるコードの変更箇所
変更は doc/go_mem.html
ファイルの以下の部分です。
--- a/doc/go_mem.html
+++ b/doc/go_mem.html
@@ -361,7 +361,7 @@ func twoprint() {
<p>
calling <code>twoprint</code> causes <code>"hello, world"</code> to be printed twice.
-The first call to <code>twoprint</code> runs <code>setup</code> once.
+The first call to <code>doprint</code> runs <code>setup</code> once.
</p>
<h2>Incorrect synchronization</h2>
コアとなるコードの解説
この変更は、HTMLドキュメント内のテキストコンテンツを修正するものです。
-The first call to <code>twoprint</code> runs <code>setup</code> once.
- これは削除された行を示しています。
<code>
タグで囲まれたtwoprint
という関数名が、誤って記載されていました。
- これは削除された行を示しています。
+The first call to <code>doprint</code> runs <code>setup</code> once.
- これは追加された行を示しています。削除された行の代わりに、正しい関数名である
doprint
が記載されています。
- これは追加された行を示しています。削除された行の代わりに、正しい関数名である
この修正により、go_mem.html
ドキュメントの「Incorrect synchronization」セクションの直前にある段落が、より正確な情報を提供するようになりました。この段落は、おそらく twoprint
関数が doprint
関数を呼び出し、その doprint
関数が setup
関数を一度だけ実行するという文脈で書かれていたと考えられます。
関連リンク
- Go Issue #6227: https://github.com/golang/go/issues/6227
- Go言語のメモリモデルに関する公式ドキュメント (go_mem.html): https://go.dev/ref/mem (コミット当時のURLは
https://golang.org/doc/go_mem.html
であった可能性が高いですが、現在はgo.dev
にリダイレクトされます)
参考にした情報源リンク
- Go Issue #6227:
https://github.com/golang/go/issues/6227
(このIssueの内容を確認し、修正の背景を理解しました。) - Go言語の公式ドキュメント:
https://go.dev/ref/mem
(現在のgo_mem.html
の内容と、その文脈を理解するために参照しました。) - GitHubのコミットページ:
https://github.com/golang/go/commit/ad50f6b2139d4d505a853415e6d9c346176f685d
(コミットの詳細、変更されたファイル、差分を確認しました。) - Go言語のコードレビューシステム (Gerrit):
https://golang.org/cl/13183043
(コミットメッセージに記載されているGerritの変更リストIDを参考に、関連するレビュープロセスを推測しました。) - Go言語のメモリモデルに関する一般的な知識。
- HTMLの基本的な構文と
<code>
タグの役割。