[インデックス 17867] ファイルの概要
このコミットは、Go言語の公式ドキュメントの一部である doc/go1.2.html
ファイルに対する変更です。具体的には、Go 1.2のリリースノート内でCgoに関するドキュメントへのリンクの配置を調整し、読者の利便性を向上させることを目的としています。
コミット
commit c1ef845a71fecc7b6c9072b4ac20bcfbdc516e4b
Author: Andrew Gerrand <adg@golang.org>
Date: Tue Nov 5 13:54:48 2013 +1100
doc/go1.2: link to cgo documentation
I know it's linked in the previous sentence, but this new link is where I want it to be while reading this sentence.
R=golang-dev, bradfitz
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/21770043
GitHub上でのコミットページへのリンク
https://github.com/golang/go/commit/c1ef845a71fecc7b6c9072b4ac20bcfbdc516e4b
元コミット内容
doc/go1.2: link to cgo documentation
I know it's linked in the previous sentence, but this new link is where I want it to be while reading this sentence.
R=golang-dev, bradfitz
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/21770043
変更の背景
このコミットの背景は、Go 1.2のリリースノート(doc/go1.2.html
)におけるCgoドキュメントへのリンクのユーザビリティ向上にあります。コミットメッセージにあるように、Cgoドキュメントへのリンクは既にその前の文にも存在していましたが、読者が特定の文脈でCgoに関する詳細情報を求めた際に、より自然な位置にリンクを配置することで、ドキュメントの読みやすさとナビゲーションを改善しようとしています。これは、ドキュメントの品質向上と、ユーザーが求める情報に迅速にアクセスできるようにするための細かな調整の一環です。
前提知識の解説
Go言語
Go(Golang)は、Googleによって開発されたオープンソースのプログラミング言語です。静的型付け、コンパイル型、並行処理に強く、シンプルで効率的なコード記述を特徴とします。システムプログラミング、Webサービス、ネットワークプログラミングなどで広く利用されています。
Cgo
Cgoは、GoプログラムからC言語のコードを呼び出すためのGoのツールです。また、C言語のプログラムからGoの関数を呼び出すことも可能です。これにより、既存のC/C++ライブラリをGoプロジェクトで再利用したり、パフォーマンスが重要な部分をC/C++で記述したりすることができます。Cgoを使用すると、GoのガベージコレクションとCのメモリ管理の間で注意が必要になるなど、いくつかの複雑さが伴います。そのため、Cgoのドキュメントは、その正しい使用方法と潜在的な落とし穴を理解するために非常に重要です。
Go 1.2
Go 1.2は、2013年12月にリリースされたGo言語の主要なバージョンアップです。このリリースでは、ランタイムの改善(特にスタック管理)、ツールの強化(godoc
とvet
のサブリポジトリへの移動など)、および言語仕様の微調整が行われました。このコミットは、Go 1.2のリリースノートの一部として、その新機能や変更点を説明するドキュメントの修正に当たります。
HTMLドキュメント
doc/go1.2.html
は、Go 1.2のリリースノートを記述したHTMLファイルです。HTML(HyperText Markup Language)は、Webページを作成するための標準マークアップ言語であり、テキスト、画像、リンクなどを構造化して表示するために使用されます。このコミットでは、HTML内のアンカータグ(<a>
)の配置が変更されています。
技術的詳細
このコミットは、doc/go1.2.html
ファイル内の特定の段落におけるCgoドキュメントへのハイパーリンクの配置を変更しています。
元のHTMLコードでは、Cgoに関する説明文の中で、C++コンパイラの呼び出しに関する記述の直後にCgoドキュメントへのリンクが配置されていました。
<p>
The <a href="/cmd/cgo/"><code>cgo</code></a> command will now invoke the C++
compiler to build any pieces of the linked-to library that are written in C++; the
documentation has more detail.
</p>
変更後のHTMLコードでは、Cgoドキュメントへのリンクが、C++コンパイラの呼び出しに関する記述の後に続く「the documentation」というフレーズに直接埋め込まれています。
<p>
The <a href="/cmd/cgo/"><code>cgo</code></a> command will now invoke the C++
compiler to build any pieces of the linked-to library that are written in C++;
<a href="/cmd/cgo/">the documentation</a> has more detail.
</p>
この変更の技術的な意図は、読者が「the documentation」というフレーズを読んだときに、その場でCgoドキュメントへのリンクが視覚的に明確になるようにすることです。これにより、読者は文脈を中断することなく、関連するドキュメントにアクセスできるようになります。これは、ドキュメントのフローと読者の体験を改善するための、小さながらも重要なUI/UXの改善と言えます。
HTMLの観点からは、これは既存のアンカータグ(<a>
)を移動し、そのテキストコンテンツを変更する単純な操作です。href="/cmd/cgo/"
は、Goの公式ウェブサイト上のCgoコマンドのドキュメントへの相対パスリンクを示しています。
コアとなるコードの変更箇所
--- a/doc/go1.2.html
+++ b/doc/go1.2.html
@@ -190,8 +190,8 @@ include new stack management technology that should address the problem better.
<p>
The <a href="/cmd/cgo/"><code>cgo</code></a> command will now invoke the C++
-compiler to build any pieces of the linked-to library that are written in C++; the
-documentation has more detail.
+compiler to build any pieces of the linked-to library that are written in C++;
+<a href="/cmd/cgo/">the documentation</a> has more detail.
</p>
<h3 id=\"go_tools_godoc\">Godoc and vet moved to the go.tools subrepository</h3>
コアとなるコードの解説
このdiffは、doc/go1.2.html
ファイルの190行目付近の変更を示しています。
-
- compiler to build any pieces of the linked-to library that are written in C++; the
- これは削除された行です。元のコードでは、「the documentation has more detail.」というフレーズの「the documentation」の部分にリンクがありませんでした。Cgoへのリンクは、この文の冒頭にある「The
cgo
command」にのみ存在していました。
- これは削除された行です。元のコードでは、「the documentation has more detail.」というフレーズの「the documentation」の部分にリンクがありませんでした。Cgoへのリンクは、この文の冒頭にある「The
-
+ compiler to build any pieces of the linked-to library that are written in C++;
- これは追加された行の一部です。元の行から「the」が削除され、その後の行で新しいリンクが追加される準備がされています。
-
- documentation has more detail.
- これは削除された行です。この行全体が、新しいリンクを含む行に置き換えられます。
-
+ <a href="/cmd/cgo/">the documentation</a> has more detail.
- これは追加された行です。ここで、「the documentation」というフレーズが
<a href="/cmd/cgo/">...</a>
タグで囲まれ、Cgoドキュメントへの直接的なハイパーリンクが作成されています。これにより、読者はC++コンパイラがCgoによって呼び出されるという文脈で、より詳細なドキュメントにアクセスできるようになります。
- これは追加された行です。ここで、「the documentation」というフレーズが
この変更は、HTMLドキュメントのセマンティクスや構造に大きな影響を与えるものではなく、純粋に読者の利便性を高めるためのテキストとリンクの配置の調整です。
関連リンク
- Go言語公式サイト: https://go.dev/
- Go 1.2リリースノート (公式): https://go.dev/doc/go1.2 (このコミットが修正しているドキュメントの最終版)
- Cgoドキュメント (公式): https://go.dev/cmd/cgo/
参考にした情報源リンク
- Go言語の公式ドキュメント
- GitHubのコミット履歴
- Go 1.2 Release Notes (当時の情報源)
- HTMLの基本的な構文に関する知識
- Cgoの基本的な概念に関する知識