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[インデックス 17894] ファイルの概要

このコミットは、Goプログラミング言語のソースコードリポジトリにあるREADMEファイルのインストール手順を修正するものです。具体的には、古くなったインストール手順の参照先を更新し、ソースからのインストール手順を指すように変更しています。

コミット

commit 624f9da38669d7fa1975a1230c571913daacbd95
Author: Rob Pike <r@golang.org>
Date:   Wed Nov 20 13:47:37 2013 -0800

    README: Fix installation instructions
    They were out of date and should refer to the source installation instructions.
    
    Fixes #6783.
    
    R=golang-dev, rsc, adg, dave
    CC=golang-dev
    https://golang.org/cl/28500043

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/624f9da38669d7fa1975a1230c571913daacbd95

元コミット内容

README: Fix installation instructions
They were out of date and should refer to the source installation instructions.

Fixes #6783.

R=golang-dev, rsc, adg, dave
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/28500043

変更の背景

このコミットの背景には、Go言語のインストール手順が時間とともに変化し、READMEファイルに記載されている情報が古くなっていたという問題があります。特に、Goの公式ウェブサイトやgodocツールを通じて提供されるドキュメントのパスが更新されたため、READMEファイルもそれに合わせて修正する必要がありました。

以前のREADMEでは、一般的なインストール手順としてdoc/install.htmlを参照していましたが、Goの進化に伴い、ソースからのインストールに関するより具体的な情報がdoc/install-source.htmlに集約されるようになりました。また、godocでローカルにドキュメントを閲覧する際のURL構造も変更されたため、これらの変更をREADMEに反映させることが、ユーザーが最新かつ正確な情報にアクセスできるようにするために不可欠でした。

この変更は、GitHub Issue #6783を解決するために行われました。

前提知識の解説

  • Go言語のインストール: Go言語は、公式ウェブサイトからバイナリをダウンロードしてインストールする方法と、ソースコードからビルドしてインストールする方法があります。特に開発者にとっては、ソースからのインストールが一般的な選択肢となる場合があります。
  • READMEファイル: ソフトウェアプロジェクトのルートディレクトリに配置されるREADMEファイルは、プロジェクトの概要、インストール方法、使用方法、ライセンス情報など、ユーザーがプロジェクトを理解し始めるために必要な基本的な情報を提供する重要なドキュメントです。
  • godoc: godocはGo言語のドキュメンテーションツールです。Goのソースコードからコメントを解析し、HTML形式のドキュメントを生成したり、ローカルのHTTPサーバーとしてドキュメントを提供したりする機能を持っています。開発者はgodoc -http=:6060のようなコマンドを実行することで、自分のマシン上でGoの標準ライブラリや自身のプロジェクトのドキュメントをブラウザで閲覧できます。
  • golang.org/cl/: これはGoプロジェクトのChange List(変更リスト)へのリンク形式です。Goプロジェクトでは、Gerritというコードレビューシステムが使われており、各変更はユニークな数値IDを持つChange Listとして管理されます。https://golang.org/cl/28500043は、このコミットに対応するGerrit上の変更リストを示しています。

技術的詳細

このコミットは、READMEファイル内の2つの主要な参照パスを更新しています。

  1. 公式ドキュメントへのリンクの更新:

    • 変更前: http://golang.org/ または doc/install.html
    • 変更後: http://golang.org/ または doc/install-source.html この変更は、Goのインストールに関する主要なドキュメントがinstall.htmlからinstall-source.htmlに移行したことを反映しています。これにより、ユーザーはソースからのインストールに関する最新かつ詳細な情報に直接アクセスできるようになります。
  2. godocによるローカルドキュメント閲覧パスの更新:

    • 変更前: http://localhost:6060/doc/install.html
    • 変更後: http://localhost:6060/doc/install/source godocツールが提供するローカルドキュメントサーバーのURL構造が変更されたことを反映しています。以前はinstall.htmlという特定のファイルパスを直接指していましたが、新しい構造では/doc/install/sourceというより汎用的なパスでソースインストールに関するドキュメントが提供されるようになりました。これは、godocがファイルベースのパスではなく、よりセマンティックなパスでドキュメントを提供するようになったことを示唆しています。

これらの変更は、Go言語のドキュメンテーションシステムが進化し、より整理された構造になったことを示しており、ユーザーエクスペリエンスの向上を目的としています。

コアとなるコードの変更箇所

diff --git a/README b/README
index 8bf9e7b8cf..a557fe9b4c 100644
--- a/README
+++ b/README
@@ -1,11 +1,12 @@
 This is the source code repository for the Go programming language.  
  
 For documentation about how to install and use Go,
-visit http://golang.org/ or load doc/install.html in your web browser.
+visit http://golang.org/ or load doc/install-source.html
+in your web browser.
  
 After installing Go, you can view a nicely formatted
-doc/install.html by running godoc --http=:6060
-and then visiting http://localhost:6060/doc/install.html.
+doc/install-source.html by running godoc --http=:6060
+and then visiting http://localhost:6060/doc/install/source.
  
 Unless otherwise noted, the Go source files are distributed
 under the BSD-style license found in the LICENSE file.

コアとなるコードの解説

上記のdiffは、READMEファイルに対する具体的な変更を示しています。

  • -visit http://golang.org/ or load doc/install.html in your web browser. この行は削除されました。これは、Goのインストール手順に関する主要なドキュメントがdoc/install.htmlから変更されたことを示しています。

  • +visit http://golang.org/ or load doc/install-source.html +in your web browser. この2行が追加されました。これにより、ユーザーはdoc/install-source.htmlを参照するように指示されます。これは、ソースからのインストールに関する最新情報がこのパスで提供されるようになったことを反映しています。

  • -doc/install.html by running godoc --http=:6060 -and then visiting http://localhost:6060/doc/install.html. これらの行は削除されました。godocでローカルにドキュメントを閲覧する際の古いURLパスが記載されています。

  • +doc/install-source.html by running godoc --http=:6060 +and then visiting http://localhost:6060/doc/install/source. これらの行が追加されました。godocでローカルにドキュメントを閲覧する際の新しいURLパスが記載されています。install.htmlというファイル名を直接参照するのではなく、/doc/install/sourceというより抽象的なパスを使用するよう変更されています。これは、godocが提供するドキュメントの構造がより整理され、特定のファイル名に依存しない形になったことを示唆しています。

これらの変更は、ユーザーがGoのインストールとドキュメントの閲覧に関して、常に最新かつ正確な情報にアクセスできるようにするためのものです。

関連リンク

参考にした情報源リンク