[インデックス 17972] ファイルの概要
このコミットは、Go言語の公式ドキュメントの一部である doc/devel/release.html
ファイルに対する変更です。このファイルは、Go言語の過去のリリース履歴をまとめたページであり、今回の変更はGo 1.2のリリース情報を追加することを目的としています。
コミット
commit e8a1de720fb47987b69c15ec7c002c85f90bf9be
Author: Andrew Gerrand <adg@golang.org>
Date: Fri Dec 13 09:31:49 2013 +1100
doc: add Go 1.2 to release history page
Fixes #6939.
R=golang-dev, r
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/41540043
GitHub上でのコミットページへのリンク
https://github.com/golang/go/commit/e8a1de720fb47987b69c15ec7c002c85f90bf9be
元コミット内容
doc: add Go 1.2 to release history page
Fixes #6939.
R=golang-dev, r
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/41540043
変更の背景
Go言語は定期的に新しいバージョンをリリースしており、それぞれのリリースには新機能、改善、バグ修正が含まれています。ユーザーや開発者がGo言語の進化を追跡し、特定のバージョンの変更点や重要な情報を参照できるように、公式ドキュメントにはリリース履歴ページが設けられています。
このコミットが行われた2013年12月1日頃は、Go 1.2がリリースされた時期にあたります。新しいメジャーバージョンがリリースされる際には、そのバージョンに関する情報(リリース日、主要な変更点へのリンクなど)を公式のリリース履歴ページに追加することが慣例となっています。今回の変更は、Go 1.2のリリースに伴い、その情報を doc/devel/release.html
に追加することで、ドキュメントを最新の状態に保つことを目的としています。
Fixes #6939
という記述から、この変更がGitHubのIssue #6939を解決するものであることがわかります。これは、Go 1.2のリリース情報をリリース履歴ページに追加するというタスクがIssueとして管理されていたことを示唆しています。
前提知識の解説
Go言語のリリースサイクルとバージョン管理
Go言語は、セマンティックバージョニング(Semantic Versioning)に準拠したバージョン管理を行っています。Go 1.xという形式でメジャーバージョンが管理され、通常は年に数回のマイナーリリース(例: Go 1.1.x, Go 1.2.x)と、約半年ごとのメジャーリリース(例: Go 1.1, Go 1.2, Go 1.3など)が行われます。
- メジャーリリース (Go 1.x): 後方互換性を維持しつつ、言語仕様、標準ライブラリ、ツールチェインなどに大きな変更や新機能が導入されます。Go 1.xの「1」は、Go 1のリリース以降、後方互換性を維持するというGo開発チームの強いコミットメントを示しています。
- マイナーリリース (Go 1.x.y): 主にバグ修正やセキュリティパッチが適用されます。
リリースノートの役割
各メジャーリリースには、詳細な「リリースノート」が提供されます。リリースノートには、そのバージョンで導入された新機能、パフォーマンスの改善、非互換な変更(もしあれば)、バグ修正、ツールチェインの変更点などが網羅的に記載されます。開発者はリリースノートを参照することで、新しいバージョンへの移行計画を立てたり、新機能を活用したりすることができます。
doc/devel/release.html
の位置づけ
doc/devel/release.html
は、Go言語の公式ドキュメントツリーの一部であり、Goプロジェクトのソースコードリポジトリ内に存在します。このファイルは、Go言語のウェブサイト golang.org
上で公開されるリリース履歴ページの内容を定義しています。このページは、Go言語の各バージョンの概要と、それぞれの詳細なリリースノートへのリンクを提供することで、ユーザーが過去のリリース情報を簡単に参照できるようにしています。
技術的詳細
このコミットは、HTMLドキュメントである doc/devel/release.html
を直接編集しています。変更内容は、Go 1.2に関する新しいセクションを既存のGo 1.1のセクションの上に追加することです。
HTMLの構造としては、各Goバージョンの情報は <h2>
タグで始まるセクションとして定義されています。それぞれのセクションには、バージョン番号を示すID(例: id="go1.1"
)が割り当てられ、そのバージョンに関する簡潔な説明と、詳細なリリースノートへのハイパーリンクが含まれています。
今回の変更では、以下の要素が追加されています。
<h2>
タグで囲まれた見出しgo1.2 (released 2013/12/01)
。この見出しにはid="go1.2"
が付与されており、ページ内リンクのターゲットとして機能します。<p>
タグで囲まれた段落で、Go 1.2がメジャーリリースであることと、Go 1.2のリリースノートへのリンクが記述されています。リンクのURLは/doc/go1.2
となっています。
また、既存のGo 1.1のセクションにおけるリリースノートへのリンクも修正されています。元々は /doc/go1.1.html
であったものが、/doc/go1.1
に変更されています。これは、Go言語のドキュメントURLの命名規則が変更されたか、またはより簡潔なパスに統一されたことを示唆しています。通常、.html
拡張子を省略することで、よりクリーンなURL構造を実現できます。
この変更は、HTMLのセマンティクスや構造に大きな影響を与えるものではなく、単に新しいコンテンツを追加し、既存のリンクを更新するものです。ウェブサイトの静的コンテンツを更新する一般的な手順に従っています。
コアとなるコードの変更箇所
--- a/doc/devel/release.html
+++ b/doc/devel/release.html
@@ -13,12 +13,19 @@ hg pull
hg update <i>tag</i>
</pre>
+<h2 id=\"go1.2\">go1.2 (released 2013/12/01)</h2>
+<p>
+Go 1.2 is a major release of Go.
+Read the <a href=\"/doc/go1.2\">Go 1.2 Release Notes</a> for more information.
+</p>
+
+
<h2 id=\"go1.1\">go1.1 (released 2013/05/13)</h2>
<p>
Go 1.1 is a major release of Go.
-Read the <a href=\"/doc/go1.1.html\">Go 1.1 Release Notes</a> for
-more information.
+Read the <a href=\"/doc/go1.1\">Go 1.1 Release Notes</a> for more information.
</p>
<h3 id=\"go1.1.minor\">Minor revisions</h3>
コアとなるコードの解説
上記のdiffは、doc/devel/release.html
ファイルに対する具体的な変更を示しています。
-
Go 1.2セクションの追加:
+<h2 id=\"go1.2\">go1.2 (released 2013/12/01)</h2>
- Go 1.2のリリース情報を表す新しいセクションの見出しを追加しています。
id="go1.2"
は、このセクションへの直接リンク(アンカーリンク)を可能にします。リリース日も明記されています。
- Go 1.2のリリース情報を表す新しいセクションの見出しを追加しています。
+<p>
から+</p>
まで- Go 1.2がメジャーリリースであること、そして詳細なリリースノートへのリンク (
<a href=\"/doc/go1.2\">Go 1.2 Release Notes</a>
) を含む段落を追加しています。このリンクは、Go 1.2の公式リリースノートページへ誘導します。
- Go 1.2がメジャーリリースであること、そして詳細なリリースノートへのリンク (
-
Go 1.1リリースノートリンクの修正:
-Read the <a href=\"/doc/go1.1.html\">Go 1.1 Release Notes</a> for
- Go 1.1のリリースノートへの既存のリンクから
.html
拡張子を削除する行です。
- Go 1.1のリリースノートへの既存のリンクから
+Read the <a href=\"/doc/go1.1\">Go 1.1 Release Notes</a> for more information.
.html
拡張子を削除した新しいリンクに置き換えています。これにより、Go 1.1のリリースノートへのリンクが、Go 1.2のリンクと同様の形式に統一され、よりクリーンなURLパスが使用されるようになります。
この変更は、HTMLドキュメントのコンテンツを更新し、新しいリリース情報を追加するとともに、既存のリンクの整合性を保つための標準的な手順です。
関連リンク
- Go 1.2 Release Notes: https://go.dev/doc/go1.2 (コミットメッセージ内の
/doc/go1.2
に対応する現在のURL) - Go Releases: https://go.dev/doc/devel/release (このコミットが変更したページの現在のURL)
- Go言語のバージョン管理に関する公式ドキュメント: https://go.dev/doc/go1compat
参考にした情報源リンク
- Go言語公式ドキュメント: https://go.dev/
- GitHub: https://github.com/golang/go
- セマンティックバージョニング: https://semver.org/lang/ja/
- Go 1.2 Release Notes (当時の情報): https://golang.org/doc/go1.2 (コミット当時のURL形式)
- Go 1.1 Release Notes (当時の情報): https://golang.org/doc/go1.1 (コミット当時のURL形式)
- Go言語のIssueトラッカー (GitHub): https://github.com/golang/go/issues (Issue #6939の背景を理解するため)
- Go Code Review Comments (当時の情報): https://golang.org/cl/41540043 (Gerritの変更リストへのリンク)