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[インデックス 18365] ファイルの概要

このコミットは、Goプロジェクトのビルドスクリプトである src/run.rc 内のタイプミスを修正するものです。具体的には、コメント内のスペルミスと、go build コマンドの対象パスの誤りを修正しています。これにより、ビルドプロセスの可読性と正確性が向上します。

コミット

commit 610dc92eac5ac3cb4d626982e954f37843573042
Author: David du Colombier <0intro@gmail.com>
Date:   Tue Jan 28 06:17:38 2014 +0100

    build: fix typos in run.rc
    
    LGTM=bradfitz
    R=jas, bradfitz
    CC=golang-codereviews
    https://golang.org/cl/52940044

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/610dc92eac5ac3cb4d626982e954f37843573042

元コミット内容

build: fix typos in run.rc

LGTM=bradfitz
R=jas, bradfitz
CC=golang-codereviews
https://golang.org/cl/52940044

変更の背景

このコミットは、Goプロジェクトのビルドシステムの一部である run.rc スクリプト内の軽微なエラーを修正することを目的としています。run.rc は、Goのテストやベンチマークを実行するための内部スクリプトであり、Goのソースコードリポジトリの src ディレクトリに存在します。このようなスクリプトは、開発者がGoの変更をテストする際に頻繁に利用されるため、その正確性と可読性は重要です。

具体的な背景としては、以下の2つのタイプミスが存在していました。

  1. コメント内のスペルミス: GOPATH の設定に関するコメントで "packges" と誤記されていました。これは直接的な機能には影響しませんが、コードの可読性を損ない、将来のメンテナンスにおいて混乱を招く可能性があります。
  2. go build コマンドの対象パスの誤り: ../misc/goplay というツールをビルドする際に、誤って ../misc/gplay と記述されていました。これは、goplay ツールが正しくビルドされない原因となり、ビルドプロセスが失敗するか、意図しない結果をもたらす可能性がありました。

これらのタイプミスは、Goのビルドシステム全体の健全性を保つ上で修正が必要と判断されました。

前提知識の解説

このコミットを理解するためには、以下のGoに関する基本的な知識が必要です。

  • Goのビルドシステム: Goは、go build コマンドを使用してソースコードをコンパイルし、実行可能ファイルを生成します。Goのプロジェクトは通常、GOPATH という環境変数によって管理されるワークスペース内で構成されます。
  • GOPATH: Goのワークスペースのルートディレクトリを指定する環境変数です。Goのソースコード、パッケージ、実行可能ファイルは GOPATH の下に配置されます。GOPATH は、Goがパッケージをインポートしたり、ツールをビルドしたりする際に参照されます。
  • go build: Goのソースファイルをコンパイルするコマンドです。引数としてパッケージパスやファイルパスを指定できます。
  • run.rc: Goのソースコードリポジトリ内の src ディレクトリに存在するシェルスクリプト(Plan 9 rc シェルスクリプト)。Goのテストスイートやベンチマークを実行するための内部的なビルドおよびテストスクリプトとして機能します。Goのビルドプロセスやテスト環境のセットアップに関連するコマンドが含まれています。
  • goplay: Goのソースコードリポジトリ内の misc ディレクトリにあるツールの一つで、Goのコードスニペットをインタラクティブに実行できるプレイグラウンドのような機能を提供します。
  • タイプミス (Typos): プログラミングにおいて、コードやコメント内のスペルミスや記述ミスを指します。軽微なものでも、可読性の低下、バグの発生、またはツールの誤動作につながる可能性があります。

技術的詳細

このコミットは、src/run.rc ファイル内の2つの異なる箇所でタイプミスを修正しています。

  1. コメント内のスペル修正:

    • 変更前: GOPATH = () # we disallow local import for non-local packges, if $GOROOT happens
    • 変更後: GOPATH = () # we disallow local import for non-local packages, if $GOROOT happens
    • packgespackages に修正されました。これは単なるスペルミスであり、Goのコンパイラやランタイムの動作には影響しませんが、コメントの正確性と可読性を向上させます。このコメントは、GOPATH が設定されていない場合に、ローカルインポートが非ローカルパッケージに対して許可されないというGoのビルドシステムの特定の挙動について説明しています。
  2. go build コマンドの引数修正:

    • 変更前: go build ../misc/gplay
    • 変更後: go build ../misc/goplay
    • ../misc/gplay../misc/goplay に修正されました。これは、go build コマンドがビルドしようとしていたターゲットのパスが誤っていたことを意味します。goplay はGoのツールの一つであり、この修正により run.rc スクリプトが goplay ツールを正しくビルドできるようになります。もしこの修正がなければ、run.rc の実行時に gplay という存在しないパスをビルドしようとしてエラーが発生するか、意図しない動作を引き起こす可能性がありました。

これらの修正は、Goのビルドスクリプトの堅牢性と信頼性を高める上で重要です。特に、go build コマンドの引数修正は、ビルドプロセスの成功に直接影響を与える可能性があります。

コアとなるコードの変更箇所

--- a/src/run.rc
+++ b/src/run.rc
@@ -7,7 +7,7 @@ rfork e
 
 eval `{go env}\
 
-GOPATH = () # we disallow local import for non-local packges, if $GOROOT happens
+GOPATH = () # we disallow local import for non-local packages, if $GOROOT happens
             # to be under $GOPATH, then some tests below will fail
 
 # allow all.rc to avoid double-build of everything
@@ -48,7 +48,7 @@ fn xcd {\
 
 echo
 echo \'#\' ../misc/goplay
-go build ../misc/gplay
+go build ../misc/goplay
 
 echo
 echo \'#\' ../test/bench/go1

コアとなるコードの解説

このコミットでは、src/run.rc ファイルの2箇所が変更されています。

  1. 行7の変更:

    • -GOPATH = () # we disallow local import for non-local packges, if $GOROOT happens
    • +GOPATH = () # we disallow local import for non-local packages, if $GOROOT happens
    • この行は、GOPATH 環境変数の設定に関するコメントです。元のコメントでは "packges" とスペルミスがありましたが、この変更で "packages" に修正されました。このコメントは、GOPATH が空の場合(GOPATH = ())に、GOROOTGOPATH の下に位置する場合に、非ローカルパッケージに対するローカルインポートが許可されないというGoのビルドシステムの特定の挙動について説明しています。この修正は、コメントの正確性を高め、将来の読者がこのスクリプトの意図をより正確に理解できるようにします。
  2. 行49の変更:

    • -go build ../misc/gplay
    • +go build ../misc/goplay
    • この行は、../misc/goplay ツールをビルドするための go build コマンドです。元のコードでは、goplay のスペルが gplay と誤っていました。この修正により、go build コマンドは正しいパス ../misc/goplay を参照するようになり、goplay ツールが正しくビルドされるようになります。この修正は、run.rc スクリプトが意図した通りに機能するために不可欠です。

これらの変更は、Goのビルドスクリプトの品質と信頼性を向上させるための、小さくも重要な修正です。

関連リンク

参考にした情報源リンク

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