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[インデックス 18915] ファイルの概要

このコミットは、Go言語の公式ドキュメントの一つである doc/effective_go.html ファイルに対する修正です。Effective Go は、Go言語で効果的かつ慣用的なコードを書くためのベストプラクティスやヒントを提供する重要なガイドラインであり、Goプログラマーにとって必読のドキュメントです。このファイルはHTML形式で記述されており、Webブラウザを通じて閲覧されます。

コミット

このコミットは、doc/effective_go.html 内のtypo(タイプミス)を修正するものです。具体的には、コード例で buf と記述されている箇所に対応する説明文で b と誤って記述されていた箇所を buf に修正し、また「a time」という表現を「at a time」に修正することで、ドキュメントの正確性と一貫性を向上させています。

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/0c8415699e0a790551b2f6964efac2569a997bfd

元コミット内容

commit 0c8415699e0a790551b2f6964efac2569a997bfd
Author: Rob Pike <r@golang.org>
Date:   Fri Mar 21 08:37:27 2014 +1100

    doc/effective_go.html: fix typo
    Prose referred to 'b', code used 'buf'.
    Fixes #7601.
    
    LGTM=dominik.honnef
    R=golang-codereviews, dominik.honnef
    CC=golang-codereviews
    https://golang.org/cl/78470043

変更の背景

この変更の背景には、ドキュメントの正確性と読解性の向上が挙げられます。Effective Go のような公式ドキュメントでは、コード例とそれに対応する説明文との間に一貫性があることが極めて重要です。もし説明文とコード例で異なる変数名が使われていると、読者は混乱し、誤解を招く可能性があります。

今回のケースでは、Read メソッドの例で buf という変数名が使われているにもかかわらず、その説明文では b という変数名が使われていました。これは単なるタイプミスですが、このような不一致はドキュメントの品質を低下させ、読者の学習体験を損なう可能性があります。また、「a time」という表現も、より自然な英語表現である「at a time」に修正することで、文章全体の流暢さを改善しています。

この修正は、Go言語のドキュメントが常に高品質で正確であることを保証するための、継続的な取り組みの一環です。

前提知識の解説

Effective Go

Effective Go は、Go言語の公式ドキュメントの一つであり、Go言語でプログラムを書く上でのベストプラクティス、慣用的な表現、設計原則などを解説しています。Go言語の仕様書やチュートリアル(Tour of Go)を補完する形で、より実践的なGoプログラミングの指針を提供します。変数命名規則、エラーハンドリング、並行処理、インターフェースの利用方法など、多岐にわたるトピックを扱っており、Go開発者にとって非常に価値のある情報源です。

Go言語におけるスライス (Slice)

Go言語のスライスは、配列をラップした動的なデータ構造です。スライスは、基となる配列の一部を参照し、その長さ(len)と容量(cap)を持ちます。スライスは、配列のようにインデックスで要素にアクセスできますが、配列とは異なり、実行時にサイズを変更できます。

例えば、buf := make([]byte, 100) は100バイトのバイトスライスを作成します。buf[0:32] のようにスライスを「スライス」することで、元のスライスの一部を参照する新しいスライスを作成できます。これは、大きなバッファの一部だけを関数に渡したい場合などに便利です。

ドキュメンテーションの重要性

ソフトウェア開発において、ドキュメンテーションはコードそのものと同じくらい重要です。正確で分かりやすいドキュメントは、他の開発者がコードを理解し、使用し、保守する上で不可欠です。特に、プログラミング言語の公式ドキュメントは、その言語の学習曲線に大きな影響を与えます。タイプミスや不正確な記述は、読者を混乱させ、誤った理解を招く可能性があるため、細心の注意を払って作成・維持される必要があります。

技術的詳細

このコミットは、doc/effective_go.html ファイル内の2つの小さなテキスト修正に焦点を当てています。

  1. 変数名の不一致の修正: Effective Go の「Slices」のセクションには、Read メソッドの例があります。この例では、buf というバイトスライスが引数として使われています。

    <pre>
        func (file *File) Read(buf []byte) (n int, err error)
    </pre>
    

    しかし、その直後の説明文では、この buf を指す際に誤って b という変数名が使われていました。

    To read into the first 32 bytes of a larger buffer
    <code>b</code>, <i>slice</i> (here used as a verb) the buffer.
    

    このコミットでは、この bbuf に修正することで、コード例と説明文の間の変数名の不一致を解消し、読者の混乱を防いでいます。

  2. 表現の修正: 同じく「Slices」のセクションで、「First, a line a time:」という表現が使われていました。これは英語として不自然であり、より自然な「First, a line at a time:」に修正されています。

これらの修正は、コードの機能には影響を与えませんが、ドキュメントの品質、正確性、および読解性を大幅に向上させます。特に、公式ドキュメントにおいては、このような細部の正確性が信頼性を高める上で非常に重要です。

コアとなるコードの変更箇所

--- a/doc/effective_go.html
+++ b/doc/effective_go.html
@@ -1386,8 +1386,9 @@ func (file *File) Read(buf []byte) (n int, err error)\n </pre>\n <p>\n The method returns the number of bytes read and an error value, if\n-any.  To read into the first 32 bytes of a larger buffer\n-<code>b</code>, <i>slice</i> (here used as a verb) the buffer.\n+any.\n+To read into the first 32 bytes of a larger buffer\n+<code>buf</code>, <i>slice</i> (here used as a verb) the buffer.\n </p>\n <pre>\n     n, err := f.Read(buf[0:32])\n@@ -1488,7 +1489,7 @@ If the slices might grow or shrink, they should be allocated independently\n to avoid overwriting the next line; if not, it can be more efficient to construct\n the object with a single allocation.\n For reference, here are sketches of the two methods.\n-First, a line a time:\n+First, a line at a time:\n </p>\n \n <pre>\n```

## コアとなるコードの解説

上記のdiffは、`doc/effective_go.html` ファイルに対する具体的な変更を示しています。

-   **最初の変更ブロック (`@@ -1386,8 +1386,9 @@`)**:
    -   `-any. To read into the first 32 bytes of a larger buffer <code>b</code>, <i>slice</i> (here used as a verb) the buffer.`
        この行が削除されています。ここでは、コード例で `buf` となっているにもかかわらず、説明文で `b` という変数名が使われていました。
    -   `+any.`
        `+To read into the first 32 bytes of a larger buffer <code>buf</code>, <i>slice</i> (here used as a verb) the buffer.`
        この2行が追加されています。削除された行の `b` が `buf` に修正され、さらに改行が追加されています。これにより、説明文がコード例の変数名 `buf` と一致し、ドキュメントの一貫性が保たれます。

-   **2番目の変更ブロック (`@@ -1488,7 +1489,7 @@`)**:
    -   `-First, a line a time:`
        この行が削除されています。これは「a time」という不自然な表現を含んでいました。
    -   `+First, a line at a time:`
        この行が追加されています。削除された行の「a time」が「at a time」に修正されており、より自然で正確な英語表現になっています。

これらの変更は、HTMLドキュメント内のテキストコンテンツに対する直接的な修正であり、Go言語のコードの動作には影響を与えません。しかし、ドキュメントの品質と読者の理解度を向上させる上で重要な修正です。

## 関連リンク

*   Go言語公式サイト: [https://golang.org/](https://golang.org/)
*   Effective Go (公式ドキュメント): [https://golang.org/doc/effective_go.html](https://golang.org/doc/effective_go.html)
*   Go言語のIssue #7601 (このコミットが修正したIssue): [https://github.com/golang/go/issues/7601](https://github.com/golang/go/issues/7601)

## 参考にした情報源リンク

*   GitHubコミットページ: [https://github.com/golang/go/commit/0c8415699e0a790551b2f6964efac2569a997bfd](https://github.com/golang/go/commit/0c8415699e0a790551b2f6964efac2569a997bfd)
*   Go Code Review (Gerrit) CL 78470043: [https://golang.org/cl/78470043](https://golang.org/cl/78470043)
*   Google検索: "Effective Go"