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[インデックス 19081] ファイルの概要

コミット

commit c9133e32f68008a0edb586fe71479a8f326d4505
Author: Russ Cox <rsc@golang.org>
Date:   Wed Apr 9 10:08:35 2014 -0400

    doc: tweak Solaris wording
    
    Suggested in comments on CL 85740043.
    
    LGTM=aram
    R=golang-codereviews, aram
    CC=dave, golang-codereviews, r
    https://golang.org/cl/85990044

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/c9133e32f68008a0edb586fe71479a8f326d4505

元コミット内容

doc: tweak Solaris wording
Suggested in comments on CL 85740043.

変更の背景

このコミットは、Go 1.3のリリースノートである doc/go1.3.html 内のSolarisサポートに関する記述を修正するものです。元の記述では「preliminary support(予備的なサポート)」とされていましたが、より正確な表現である「experimental support(実験的なサポート)」に変更されました。また、「The Solaris port of Go is not ready for production use and must be built from source.(Solaris版Goは本番環境での使用には適しておらず、ソースからビルドする必要があります。)」という注意書きが削除されました。

この変更は、CL 85740043(おそらく関連するコードレビューまたは変更リスト)のコメントで提案されたものです。Goの特定のバージョンにおけるOSサポートのステータスをより正確に反映させることが目的です。

前提知識の解説

Go言語

Go(Golang)は、Googleによって開発されたオープンソースのプログラミング言語です。シンプルさ、効率性、信頼性を重視しており、並行処理のサポートが組み込まれていることが特徴です。システムプログラミング、Webサービス、ネットワークプログラミングなどで広く利用されています。

Solaris

Solarisは、かつてSun Microsystemsが開発し、現在はOracleが所有するUNIXベースのオペレーティングシステムです。特にエンタープライズ環境での高い信頼性とスケーラビリティで知られています。Go言語のようなクロスプラットフォーム対応の言語は、様々なOS上で動作するように設計されており、Solarisもそのターゲットの一つでした。

リリースノート (Release Notes)

ソフトウェアの新しいバージョンがリリースされる際に、そのバージョンで導入された新機能、改善点、バグ修正、既知の問題、非推奨になった機能などについて記述された文書です。ユーザーが新しいバージョンにアップグレードする際に、どのような変更があったのかを理解するために非常に重要です。

コミット (Commit)

バージョン管理システム(Gitなど)において、ファイルやディレクトリの変更をリポジトリに記録する操作です。各コミットには、変更内容を説明するメッセージ、作者、日時、一意のハッシュ値などが含まれます。

コードレビュー (Code Review)

ソフトウェア開発プロセスの一部で、他の開発者が書いたコードをレビューし、品質、正確性、効率性、保守性、セキュリティなどの観点からフィードバックを提供するプロセスです。Goプロジェクトでは、Gerritなどのツールを使用してコードレビューが行われることが一般的です。コミットメッセージにある「LGTM」は "Looks Good To Me" の略で、レビュー担当者が変更を承認したことを示します。

技術的詳細

このコミットは、Go言語のソースコード自体ではなく、Go 1.3のリリースノートを記述したHTMLドキュメント doc/go1.3.html の内容を修正するものです。

具体的な変更点は以下の通りです。

  1. 表現の変更:

    • 変更前: Go 1.3 now includes preliminary support for Solaris on the <code>amd64</code> (64-bit x86) architecture.
    • 変更後: Go 1.3 now includes experimental support for Solaris on the <code>amd64</code> (64-bit x86) architecture.
    • 「preliminary support(予備的なサポート)」から「experimental support(実験的なサポート)」への変更は、Solarisサポートの成熟度合いに関する認識の調整を示唆しています。「experimental」は、より試行段階であり、将来的に変更される可能性や、安定性・完全性が保証されないことを強く示します。これは、ユーザーに対してより正確な期待値を与えるための重要な修正です。
  2. 注意書きの削除:

    • 変更前: The Solaris port of Go is not ready for production use and must be built from source.
    • 変更後: この行が完全に削除されました。
    • この注意書きの削除は、一見するとSolarisサポートがより安定したように見えますが、実際には「experimental support」という表現に集約されたと解釈できます。つまり、「実験的」であるという言葉自体が、本番環境での使用に適さないことや、ソースからのビルドが必要であること(あるいは、その時点ではバイナリ提供がないこと)を暗に示しているため、冗長な記述を削除したと考えられます。リリースノートは簡潔かつ正確であることが求められるため、このような調整が行われたのでしょう。

この変更は、Go 1.3リリース時点でのSolarisサポートの正確なステータスをユーザーに伝えるための、細かながらも重要なドキュメントの改善です。

コアとなるコードの変更箇所

変更は doc/go1.3.html ファイルのみです。

--- a/doc/go1.3.html
+++ b/doc/go1.3.html
@@ -39,8 +39,7 @@ how to set up the Go version is described <a href="http://golang.org/wiki/Native\n <h3 id=\"solaris">Support for Solaris</h3>\n \n <p>\n-Go 1.3 now includes preliminary support for Solaris on the <code>amd64</code> (64-bit x86) architecture.\n-The Solaris port of Go is not ready for production use and must be built from source.\n+Go 1.3 now includes experimental support for Solaris on the <code>amd64</code> (64-bit x86) architecture.\n </p>\n \n \n```

## コアとなるコードの解説

上記のdiffが示すように、`doc/go1.3.html` ファイルの `<h3 id="solaris">Support for Solaris</h3>` セクション内の `<p>` タグの内容が変更されています。

具体的には、以下の2行が削除され、1行が追加されています。

*   `- Go 1.3 now includes preliminary support for Solaris on the <code>amd64</code> (64-bit x86) architecture.`
*   `- The Solaris port of Go is not ready for production use and must be built from source.`
*   `+ Go 1.3 now includes experimental support for Solaris on the <code>amd64</code> (64-bit x86) architecture.`

これにより、Solarisサポートのステータスが「preliminary(予備的)」から「experimental(実験的)」へと変更され、それに伴う詳細な注意書きが削除されました。これは、Go 1.3におけるSolarisサポートの公式な位置づけをより正確に反映させるための、ドキュメント上の調整です。

## 関連リンク
*   Go 1.3 Release Notes (公式ドキュメント): このコミットが修正しているドキュメントの最終版は、Go 1.3の公式リリースノートとして公開されています。
    *   [https://golang.org/doc/go1.3](https://golang.org/doc/go1.3) (このコミットが適用された後の最終版)
*   Go Project Code Review (Gerrit): コミットメッセージに記載されているCL (Change List) へのリンク。
    *   [https://golang.org/cl/85990044](https://golang.org/cl/85990044)

## 参考にした情報源リンク
*   Go言語公式ウェブサイト: [https://golang.org/](https://golang.org/)
*   Git ドキュメント: [https://git-scm.com/doc](https://git-scm.com/doc)
*   Solaris (Wikipedia): [https://ja.wikipedia.org/wiki/Solaris](https://ja.wikipedia.org/wiki/Solaris)
*   Go 1.3 Release Notes (公式ドキュメント): [https://golang.org/doc/go1.3](https://golang.org/doc/go1.3)
*   Gerrit Code Review: [https://gerrit-review.googlesource.com/](https://gerrit-review.googlesource.com/)