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[インデックス 19152] ファイルの概要

このコミットは、Go言語の公式インストールガイド doc/install.html におけるFreeBSDのサポートバージョンに関する記述を修正するものです。具体的には、Goの公式バイナリディストリビューションがFreeBSD 8以降のバージョンのみをサポートしていることを明記する変更が加えられました。

コミット

  • コミットハッシュ: c8ef6776e49d5dddd7d328fee2dde522197f2cdc
  • 作者: Rob Pike r@golang.org
  • コミット日時: 2014年4月15日 16:40:48 -0700
  • 変更ファイル: doc/install.html

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/c8ef6776e49d5dddd7d328fee2dde522197f2cdc

元コミット内容

doc/install.html: FreeBSD 8 and higher only are supported
Fixes #7188

LGTM=adg
R=golang-codereviews, adg
CC=golang-codereviews
https://golang.org/cl/88280044

変更の背景

この変更の背景には、Go言語の公式バイナリディストリビューションがサポートするFreeBSDの最小バージョンを明確にする必要がありました。以前のドキュメントでは、FreeBSDの具体的なバージョン要件が不明確であったか、あるいは古いバージョンもサポートしているかのような誤解を与える可能性がありました。

Fixes #7188 という記述から、この変更がGoのIssueトラッカーに報告された問題(Issue 7188)を解決するために行われたことが示唆されます。この問題は、おそらくユーザーがFreeBSDの古いバージョンでGoをインストールしようとして問題に直面したか、ドキュメントの記述が現状と合致していなかったために提起されたものと推測されます。Goチームは、公式にサポートする環境を明確にすることで、ユーザーの混乱を防ぎ、サポートの範囲を明確にする意図があったと考えられます。

前提知識の解説

  • doc/install.html: これはGo言語の公式ウェブサイトの一部であり、Goのインストール方法に関する情報を提供するHTMLドキュメントです。ユーザーがGoを自分のシステムにセットアップする際に最初に参照する重要な情報源の一つです。
  • FreeBSD: Unix系オペレーティングシステムの一つで、堅牢性、高性能、セキュリティの高さで知られています。サーバー用途や組み込みシステムで広く利用されています。Go言語は、Linux、macOS、Windowsなどと同様に、FreeBSDも公式にサポートしているOSの一つです。
  • バイナリディストリビューション: ソースコードからコンパイルされた実行可能な形式のソフトウェアパッケージを指します。ユーザーはこれをダウンロードしてすぐにインストール・実行できます。対照的に、ソースディストリビューションはユーザー自身がコンパイルする必要があります。
  • バージョンサポート: ソフトウェア開発において、特定のオペレーティングシステムやそのバージョンを「サポートする」とは、その環境でソフトウェアが正常に動作することを保証し、問題が発生した場合には修正やサポートを提供するという意味です。古いOSバージョンは、新しいシステムコール、ライブラリ、またはセキュリティ機能が不足しているため、新しいソフトウェアの実行に問題が生じることがよくあります。

技術的詳細

このコミットは、技術的なコードの変更というよりも、ドキュメントの正確性を向上させるための変更です。しかし、その背後にはGoランタイムがFreeBSDの特定のバージョン(8未満)では正しく動作しない、あるいは最適に動作しないという技術的な制約が存在する可能性があります。

Goのランタイムは、OSのシステムコールやカーネル機能に依存しています。FreeBSDのバージョンが上がるにつれて、新しいシステムコールが追加されたり、既存のシステムコールの動作が変更されたりすることがあります。GoのランタイムがFreeBSD 8以降の特定の機能に依存している場合、それ以前のバージョンではGoのバイナリがクラッシュしたり、予期せぬ動作をしたりする可能性があります。

このドキュメントの更新は、Goの公式バイナリがFreeBSD 8以降の環境でテストされ、動作が保証されていることをユーザーに伝えるものです。これにより、ユーザーはサポートされていない環境でGoをインストールしようとする無駄な労力を避け、Goの利用体験が向上します。

コアとなるコードの変更箇所

--- a/doc/install.html
+++ b/doc/install.html
@@ -14,7 +14,7 @@
 
 <p>
 <a href="http://code.google.com/p/go/downloads" target="_blank">Official binary
-distributions</a> are available for the FreeBSD, Linux, Mac OS X (Snow Leopard
+distributions</a> are available for the FreeBSD (release 8 and above), Linux, Mac OS X (Snow Leopard
 and above), and Windows operating systems and the 32-bit (<code>386</code>) and
 64-bit (<code>amd64</code>) x86 processor architectures.
 </p>

コアとなるコードの解説

変更は doc/install.html ファイルの1箇所のみです。

  • 変更前:

    distributions</a> are available for the FreeBSD, Linux, Mac OS X (Snow Leopard
    

    この行では、Goの公式バイナリディストリビューションがFreeBSD向けに提供されていると記載されていますが、具体的なバージョン要件が明記されていませんでした。

  • 変更後:

    distributions</a> are available for the FreeBSD (release 8 and above), Linux, Mac OS X (Snow Leopard
    

    この変更により、FreeBSD の後に (release 8 and above) という記述が追加されました。これにより、Goの公式バイナリディストリビューションがFreeBSDのバージョン8以降でのみサポートされていることが明確に示されました。

この修正は、ユーザーがGoをインストールする際に、自身のFreeBSDのバージョンがサポート対象であるかどうかを容易に確認できるようにすることを目的としています。

関連リンク

参考にした情報源リンク

  • Go言語の公式ドキュメントおよびGitHubリポジトリの構造に関する一般的な知識。
  • FreeBSDオペレーティングシステムに関する一般的な知識。
  • コミットメッセージに含まれる情報。
  • Fixes #7188 の検索試行(直接的なIssueは見つからなかったものの、その記述からドキュメントの明確化が目的であることが推測されました)。
  • golang.org/cl/88280044 の検索試行(直接的なCLは見つからなかったものの、Goの旧コードレビューシステムに関する一般的な知識を補強しました)。
  • Go言語のバージョンサポートポリシーに関する一般的な理解。