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[インデックス 19533] ファイルの概要

このコミットは、Go 1.4 リリースノートの準備のために doc/go1.4.txt という新しいファイルを追加するものです。このファイルは、Go 1.3 以降の変更点を収集し、Go 1.4 のリリースノートに含めるべき項目を記述するためのプレースホルダーとして機能します。

コミット

commit 3a6de21ae1ff4b6a701f0f62fee21f7289ded519
Author: Russ Cox <rsc@golang.org>
Date:   Thu Jun 12 20:06:16 2014 -0400

    doc: add go1.4.txt
    
    CC=golang-codereviews
    https://golang.org/cl/103340046

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/3a6de21ae1ff4b6a701f0f62fee21f7289ded519

元コミット内容

doc: add go1.4.txt
    
CC=golang-codereviews
https://golang.org/cl/103340046

変更の背景

Goプロジェクトでは、新しいメジャーリリース(例: Go 1.3からGo 1.4)ごとに、そのリリースに含まれる主要な変更点、新機能、改善点、非互換性などをまとめたリリースノートが公開されます。これらのリリースノートは、ユーザーが新しいバージョンにアップグレードする際に、何が変更されたのか、どのような影響があるのかを理解するために不可欠です。

doc/go1.4.txt のようなファイルは、リリースサイクルの初期段階で作成され、開発者がGo 1.4の対象となる変更をコミットする際に、その変更がリリースノートに記載されるべき内容である場合、このファイルに簡潔な説明を追加するための場所として機能します。これにより、リリースノートの作成プロセスが体系化され、重要な変更が見落とされることを防ぎます。

このコミットは、Go 1.4のリリースに向けた準備の一環として、リリースノートのドラフト作成を開始するための初期ステップです。

前提知識の解説

  • Goリリースサイクル: Go言語は、通常6ヶ月ごとに新しいメジャーバージョンをリリースしています。各リリースには、言語の変更、標準ライブラリの更新、ツールチェーンの改善、ランタイムの最適化などが含まれます。
  • リリースノート (Release Notes): 新しいソフトウェアバージョンがリリースされる際に提供されるドキュメントで、そのバージョンでの変更点、新機能、バグ修正、既知の問題などをまとめたものです。Goのリリースノートは、Goの公式ウェブサイトで公開されます。
  • Goのドキュメント構造: Goプロジェクトのソースコードリポジトリには、doc/ ディレクトリがあり、Go言語に関する様々なドキュメントが格納されています。これには、言語仕様、チュートリアル、そしてリリースノートの元となるファイルなどが含まれます。
  • CL (Change List): Goプロジェクトでは、コードの変更は Gerrit というコードレビューシステムを通じて行われます。各変更は "Change List" (CL) と呼ばれ、一意の番号が割り当てられます。リリースノートの項目には、関連するCL番号を含めることで、詳細な変更内容を追跡できるようになっています。
  • sort.Strings: Go言語の標準ライブラリ sort パッケージに含まれる関数で、文字列のスライスを辞書順にソートするために使用されます。go1.4.txt の指示にあるように、リストをソートしておくことで、管理が容易になり、重複や見落としを防ぐのに役立ちます。

技術的詳細

このコミット自体は、Goのランタイムやコンパイラに直接的な技術的変更を加えるものではありません。しかし、Goプロジェクトのドキュメント管理とリリースプロセスの側面を反映しています。

doc/go1.4.txt ファイルは、Go 1.4のリリースノートの「草稿」または「収集ポイント」として機能します。ファイル内の指示は、この草稿をどのように維持すべきかを示しています。

  1. This file collects notes about what has changed since Go 1.3 and should be mentioned in the Go 1.4 release notes.: このファイルの目的を明確にしています。Go 1.3からの変更点を記録し、Go 1.4のリリースノートに含めるべき項目を特定するためのものです。
  2. Please keep the descriptions to a single line, starting with the package or cmd/xxx directory name, and ending in a CL number.: 各変更点の記述形式に関する厳格なガイドラインです。
    • single line: 各項目は1行にまとめる必要があります。これにより、ファイルの可読性が保たれ、後でリリースノートに統合する際に処理しやすくなります。
    • starting with the package or cmd/xxx directory name: 変更がどのパッケージ(例: net/http)またはコマンド(例: cmd/go)に関連するものかを明示します。これにより、変更のスコープがすぐに理解できます。
    • ending in a CL number: 関連するGerritのCL番号を含めることで、その変更の詳細なコミット履歴やコードレビューに簡単にアクセスできるようになります。これは、特定の変更に関する追加情報が必要な場合に非常に役立ちます。
  3. Please keep the list sorted (as in sort.Strings of the lines).: リスト全体を辞書順にソートしておくことを求めています。これにより、新しい項目を追加する際に適切な位置に挿入しやすくなり、重複のチェックや、特定の項目を探す際の効率が向上します。また、複数の開発者が同時にこのファイルを編集する際のコンフリクトを最小限に抑える効果も期待できます。

このファイルは、最終的なリリースノートが作成される際に、その内容の主要な情報源となります。通常、リリースエンジニアやドキュメント担当者がこのファイルの内容をレビューし、より詳細な説明や例を追加して、公式のリリースノートとして整形します。

コアとなるコードの変更箇所

このコミットで追加されたファイルは doc/go1.4.txt のみです。

diff --git a/doc/go1.4.txt b/doc/go1.4.txt
new file mode 100644
index 0000000000..78e4ea0c3e
--- /dev/null
+++ b/doc/go1.4.txt
@@ -0,0 +1,6 @@
+This file collects notes about what has changed since Go 1.3
+and should be mentioned in the Go 1.4 release notes.
+\n+Please keep the descriptions to a single line, starting with the
+package or cmd/xxx directory name, and ending in a CL number.
+Please keep the list sorted (as in sort.Strings of the lines).

コアとなるコードの解説

追加された doc/go1.4.txt ファイルは、Go 1.4のリリースノートのドラフト作成に関する指示と目的を記述したテキストファイルです。

  • new file mode 100644: 新しいファイルが作成され、そのパーミッションが 100644 であることを示します。これは、通常のテキストファイルに対する読み取り/書き込み権限を意味します。
  • index 0000000000..78e4ea0c3e: Gitのインデックス情報で、ファイルが新規追加されたことを示します。
  • --- /dev/null+++ b/doc/go1.4.txt: 変更前のファイルが /dev/null (存在しない) であり、変更後のファイルが doc/go1.4.txt であることを示し、新規ファイルであることを明確にしています。
  • @@ -0,0 +1,6 @@: diffのヘッダーで、元のファイルには0行あり、新しいファイルには1行目から6行目までが追加されたことを示します。
  • + で始まる行: 追加された内容を示します。これらはすべて、前述の「技術的詳細」で説明した、リリースノートの項目を記述するためのガイドラインです。

このファイル自体は実行可能なコードを含まず、Goプロジェクトのドキュメント管理プロセスの一部として機能します。

関連リンク

参考にした情報源リンク