ORD 7: 鍋石を観察する
鍋石
鍋石は、難破した船の大鍋が流れ着いて石化したと伝えられる大岩。所在する地区の地名にもなっている。海岸から1,2キロ離れた内陸にあるが、昔海だった位置にあるので、昔話としては自然である。
2024年ごろに、最寄りの道路上に鍋石への案内看板が立てられた。農道から田に入る。季節によっては藪になっていて入れない。
史跡としての鍋石は、地区の東側の田の中にある大岩をさす。岩の周囲にだけ木が植えられていて、それを目印とすればよい。岩のすぐ裏側には肥薩おれんじ鉄道線の築堤がある。築堤によって、向こう側は見えない。


- 名前どおり、岩の蓋部分と鍋部分は分かれているように見える
- 岩と近い位置を根にした木が生えている。隣接というより、根が岩の下に潜っているようにも見える
- 岩の表面には小さな穴が空いている。木から落ちる水滴が穿ったものにも見えるが、水平方向にも穴を空けているから、なんらかの水の作用、あるいは虫や貝類などによるものにも見える。岩は水中にあった可能性がある
- 築堤のさらに背後には急斜面がある。急斜面を登った先は伊勢神社の社殿がある。斜面上には巨大な岩塊がいくつかあり、落下した岩の1つのようにも見える
- 岩は全体的に緑がかった灰色である。岩の下の部分には白いシミがある