ORD 3: 折口の主要交通の変遷

概要

折口地区の交通がどう形成されてきたかを見る。

江戸時代は特に街道沿いではなかったようだ。折口には何も記載がない。湾は見るからに交通に不便だが、折口川河口部分に渡し舟があった(出所不明)。

主要道(赤線)が阿久根〜野田、阿久根〜脇本になった。当時の主要道なので、規格は高くない。現在の国道3号線にあたる道はまだ存在しないか、主要道ではない。

↑西海道全圖 1877年陸軍参謀局より

明治後半に国道3号、大正に川内線折口駅が開業した。国道3号は陣之尾峠で、大きな傾斜がある。鉄道は傾斜を避けるため国道3号とは異なる、海側のルートになったのだろうと考えられる。

↑五万分一地形圖明治34年測量、昭和10年修正より

↑昭和50年の航空写真。CKU7417-C14-3を加工した。

昭和62年に脇本バイパスが完成した。新設されたバイパスに国道389号があてられ、今まで国道389号だった道路を県道365号¹に降格。

↑1999年の航空写真(なぜかモノクロ)。KU992X-C18-3を加工した。

旧国道389号線には鉄道との平面交差、狭隘区間があり、脇本地区の物資輸送の妨げとなっていたという。現在でも、全体的に幅員が小さく線形が悪い箇所が多い。歩道すらない箇所も多い

高規格幹線道路(南九州西回り自動車道)と接続され、初めて高速道路網に組み込まれた。

↑2018年の航空写真。地理院地図 / GSI Maps｜国土地理院を加工した

北薩横断道路の終点として北阿久根IC付近が建設予定。