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[インデックス 11590] ファイルの概要

このコミットは、Go言語の公式仕様書(doc/go_spec.html)内の配列、スライス、マップリテラルの例において、誤って素数リストに含まれていた数値「9」を削除する修正です。

コミット

commit c739dd229986d3f1560a3962ad5a9bafc7530364
Author: Russ Cox <rsc@golang.org>
Date:   Fri Feb 3 10:30:52 2012 -0500

    spec: 9 only looks prime
    
    Fixes #2870.
    
    R=golang-dev, agl, lvd
    CC=golang-dev
    https://golang.org/cl/5618050

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/c739dd229986d3f1560a3962ad5a9bafc7530364

元コミット内容

このコミットは、Go言語の仕様書(doc/go_spec.html)において、配列リテラルの例として示されていた素数リスト primes := []int{2, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 17, 19, 991} から、誤って含まれていた非素数である「9」を削除するものです。修正後のリストは primes := []int{2, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19, 991} となります。コミットメッセージ「spec: 9 only looks prime」が示す通り、「9」は一見素数のように見えるが実際はそうではない、というユーモラスな表現で修正内容を伝えています。

変更の背景

Go言語の公式仕様書は、言語の挙動を正確に定義し、開発者が参照する最も重要なドキュメントの一つです。このドキュメントには、言語機能の具体的な使用例を示すコードスニペットが多数含まれています。

このコミットの背景には、Go言語のIssueトラッカーで報告されたIssue 2870があります。このIssueは、仕様書内の素数リストの例に「9」が含まれているという誤りを指摘したものです。素数は1とその数自身以外に正の約数を持たない自然数ですが、9は3で割り切れるため素数ではありません。このような基本的な数学的誤りが公式ドキュメントに存在することは、読者に誤解を与える可能性があり、ドキュメントの正確性を損なうため、修正が必要とされました。

Russ Cox氏(Goチームの主要メンバー)によってこの修正が行われ、仕様書の正確性が保たれることになりました。

前提知識の解説

Go言語の仕様書 (doc/go_spec.html)

Go言語の仕様書は、Go言語の構文、セマンティクス、標準ライブラリの動作などを詳細に記述した公式ドキュメントです。Go言語の設計思想や機能の根幹を理解するために不可欠な情報源であり、言語のあらゆる側面について権威ある情報を提供します。doc/go_spec.html は、そのHTML形式のファイルであり、ウェブブラウザで閲覧可能です。

配列、スライス、マップリテラル

Go言語におけるデータ構造の初期化方法です。

  • 配列リテラル: 固定長の一連の要素を初期化します。例: [3]int{1, 2, 3}
  • スライスリテラル: 可変長の一連の要素を初期化します。配列を基盤としますが、より柔軟な操作が可能です。例: []int{1, 2, 3}
  • マップリテラル: キーと値のペアのコレクションを初期化します。例: map[string]int{"one": 1, "two": 2}

これらのリテラルは、コード内で直接データ構造を定義し、値を割り当てる際に使用されます。

素数

素数とは、1より大きい自然数で、正の約数が1と自分自身のみである数のことです。例えば、2, 3, 5, 7, 11, 13などが素数です。9は3で割り切れるため素数ではありません(約数は1, 3, 9)。

Gitとコミット

  • Git: 分散型バージョン管理システムであり、ソフトウェア開発におけるソースコードの変更履歴を管理するために広く使用されています。
  • コミット: Gitにおける変更の単位です。一連の変更(ファイルの追加、削除、修正など)を一つのまとまりとして記録し、メッセージを付けて履歴に残します。各コミットには一意のハッシュ値が割り当てられます。

Issueトラッカー

ソフトウェア開発プロジェクトにおいて、バグ報告、機能要望、改善提案などを管理するためのシステムです。GitHubでは「Issues」として提供されており、開発者はここで問題点を報告し、議論し、解決策を追跡します。Fixes #2870 という記述は、このコミットがIssue番号2870を解決することを示しています。

技術的詳細

このコミットは、Go言語の公式仕様書である doc/go_spec.html ファイルに対する直接的なテキスト修正です。技術的な複雑性はなく、ドキュメントの正確性を向上させるための単純なデータ修正に分類されます。

具体的には、HTMLファイル内の <pre> タグで囲まれたコードブロック内のGo言語のコード例が変更されています。

変更前:

// list of prime numbers
primes := []int{2, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 17, 19, 991}

変更後:

// list of prime numbers
primes := []int{2, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19, 991}

この修正は、Go言語のコンパイラやランタイムの動作に影響を与えるものではなく、あくまでドキュメントの記述内容の正確性を保つためのものです。しかし、公式仕様書という性質上、このような小さな誤りでも修正されることは、Goプロジェクトがドキュメントの品質と正確性を非常に重視していることを示しています。

コアとなるコードの変更箇所

変更は doc/go_spec.html ファイルの以下の部分です。

--- a/doc/go_spec.html
+++ b/doc/go_spec.html
@@ -2143,7 +2143,7 @@ Examples of valid array, slice, and map literals:
 
 <pre>
 // list of prime numbers
-primes := []int{2, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 17, 19, 991}
+primes := []int{2, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19, 991}
 
 // vowels[ch] is true if ch is a vowel
 vowels := [128]bool{'a': true, 'e': true, 'i': true, 'o': true, 'u': true, 'y': true}

この差分は、primes スライスリテラルの初期化リストから 9 が削除されたことを明確に示しています。

コアとなるコードの解説

変更された行は、Go言語のコード例の一部であり、素数のリストを整数型スライスとして初期化しています。

primes := []int{...} は、Go言語でスライスを宣言し、同時に初期値を設定する構文です。

  • primes: 変数名
  • :=: 短縮変数宣言演算子。var primes []int = ... と同等です。
  • []int: int 型の要素を持つスライスであることを示します。角括弧内にサイズがないため、配列ではなくスライスとして宣言されます。
  • {...}: スライスリテラル。波括弧内に初期化する要素をカンマ区切りで記述します。

このコミットの目的は、この初期化リストに含まれていた 9 が素数ではないという事実に基づき、リストから 9 を削除することでした。これにより、Go言語の仕様書に記載されているコード例が、数学的に正確な情報を提供するようになりました。

関連リンク

参考にした情報源リンク

  • Go言語の公式仕様書: https://go.dev/ref/spec
  • 素数に関する一般的な情報 (例: Wikipedia)
  • Gitの基本的なコマンドと概念に関する情報 (例: Git公式ドキュメント)
  • Go言語のスライスに関するドキュメント (例: Go Tour, Go公式ブログ)
  • GitHub Issuesの利用方法に関する情報# [インデックス 11590] ファイルの概要

このコミットは、Go言語の公式仕様書(doc/go_spec.html)内の配列、スライス、マップリテラルの例において、誤って素数リストに含まれていた数値「9」を削除する修正です。

コミット

commit c739dd229986d3f1560a3962ad5a9bafc7530364
Author: Russ Cox <rsc@golang.org>
Date:   Fri Feb 3 10:30:52 2012 -0500

    spec: 9 only looks prime
    
    Fixes #2870.
    
    R=golang-dev, agl, lvd
    CC=golang-dev
    https://golang.org/cl/5618050

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/c739dd229986d3f1560a3962ad5a9bafc7530364

元コミット内容

このコミットは、Go言語の仕様書(doc/go_spec.html)において、配列リテラルの例として示されていた素数リスト primes := []int{2, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 17, 19, 991} から、誤って含まれていた非素数である「9」を削除するものです。修正後のリストは primes := []int{2, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19, 991} となります。コミットメッセージ「spec: 9 only looks prime」が示す通り、「9」は一見素数のように見えるが実際はそうではない、というユーモラスな表現で修正内容を伝えています。

変更の背景

Go言語の公式仕様書は、言語の挙動を正確に定義し、開発者が参照する最も重要なドキュメントの一つです。このドキュメントには、言語機能の具体的な使用例を示すコードスニペットが多数含まれています。

このコミットの背景には、Go言語のIssueトラッカーで報告されたIssue 2870があります。このIssueは、仕様書内の素数リストの例に「9」が含まれているという誤りを指摘したものです。素数は1とその数自身以外に正の約数を持たない自然数ですが、9は3で割り切れるため素数ではありません。このような基本的な数学的誤りが公式ドキュメントに存在することは、読者に誤解を与える可能性があり、ドキュメントの正確性を損なうため、修正が必要とされました。

Russ Cox氏(Goチームの主要メンバー)によってこの修正が行われ、仕様書の正確性が保たれることになりました。

前提知識の解説

Go言語の仕様書 (doc/go_spec.html)

Go言語の仕様書は、Go言語の構文、セマンティクス、標準ライブラリの動作などを詳細に記述した公式ドキュメントです。Go言語の設計思想や機能の根幹を理解するために不可欠な情報源であり、言語のあらゆる側面について権威ある情報を提供します。doc/go_spec.html は、そのHTML形式のファイルであり、ウェブブラウザで閲覧可能です。

配列、スライス、マップリテラル

Go言語におけるデータ構造の初期化方法です。

  • 配列リテラル: 固定長の一連の要素を初期化します。例: [3]int{1, 2, 3}
  • スライスリテラル: 可変長の一連の要素を初期化します。配列を基盤としますが、より柔軟な操作が可能です。例: []int{1, 2, 3}
  • マップリテラル: キーと値のペアのコレクションを初期化します。例: map[string]int{"one": 1, "two": 2}

これらのリテラルは、コード内で直接データ構造を定義し、値を割り当てる際に使用されます。

素数

素数とは、1より大きい自然数で、正の約数が1と自分自身のみである数のことです。例えば、2, 3, 5, 7, 11, 13などが素数です。9は3で割り切れるため素数ではありません(約数は1, 3, 9)。

Gitとコミット

  • Git: 分散型バージョン管理システムであり、ソフトウェア開発におけるソースコードの変更履歴を管理するために広く使用されています。
  • コミット: Gitにおける変更の単位です。一連の変更(ファイルの追加、削除、修正など)を一つのまとまりとして記録し、メッセージを付けて履歴に残します。各コミットには一意のハッシュ値が割り当てられます。

Issueトラッカー

ソフトウェア開発プロジェクトにおいて、バグ報告、機能要望、改善提案などを管理するためのシステムです。GitHubでは「Issues」として提供されており、開発者はここで問題点を報告し、議論し、解決策を追跡します。Fixes #2870 という記述は、このコミットが解決することを示しています。

技術的詳細

このコミットは、Go言語の公式仕様書である doc/go_spec.html ファイルに対する直接的なテキスト修正です。技術的な複雑性はなく、ドキュメントの正確性を向上させるための単純なデータ修正に分類されます。

具体的には、HTMLファイル内の <pre> タグで囲まれたコードブロック内のGo言語のコード例が変更されています。

変更前:

// list of prime numbers
primes := []int{2, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 17, 19, 991}

変更後:

// list of prime numbers
primes := []int{2, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19, 991}

この修正は、Go言語のコンパイラやランタイムの動作に影響を与えるものではなく、あくまでドキュメントの記述内容の正確性を保つためのものです。しかし、公式仕様書という性質上、このような小さな誤りでも修正されることは、Goプロジェクトがドキュメントの品質と正確性を非常に重視していることを示しています。

コアとなるコードの変更箇所

変更は doc/go_spec.html ファイルの以下の部分です。

--- a/doc/go_spec.html
+++ b/doc/go_spec.html
@@ -2143,7 +2143,7 @@ Examples of valid array, slice, and map literals:
 
 <pre>
 // list of prime numbers
-primes := []int{2, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 17, 19, 991}
+primes := []int{2, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19, 991}
 
 // vowels[ch] is true if ch is a vowel
 vowels := [128]bool{'a': true, 'e': true, 'i': true, 'o': true, 'u': true, 'y': true}

この差分は、primes スライスリテラルの初期化リストから 9 が削除されたことを明確に示しています。

コアとなるコードの解説

変更された行は、Go言語のコード例の一部であり、素数のリストを整数型スライスとして初期化しています。

primes := []int{...} は、Go言語でスライスを宣言し、同時に初期値を設定する構文です。

  • primes: 変数名
  • :=: 短縮変数宣言演算子。var primes []int = ... と同等です。
  • []int: int 型の要素を持つスライスであることを示します。角括弧内にサイズがないため、配列ではなくスライスとして宣言されます。
  • {...}: スライスリテラル。波括弧内に初期化する要素をカンマ区切りで記述します。

このコミットの目的は、この初期化リストに含まれていた 9 が素数ではないという事実に基づき、リストから 9 を削除することでした。これにより、Go言語の仕様書に記載されているコード例が、数学的に正確な情報を提供するようになりました。

関連リンク

参考にした情報源リンク

  • Go言語の公式仕様書: https://go.dev/ref/spec
  • 素数に関する一般的な情報 (例: Wikipedia)
  • Gitの基本的なコマンドと概念に関する情報 (例: Git公式ドキュメント)
  • Go言語のスライスに関するドキュメント (例: Go Tour, Go公式ブログ)
  • GitHub Issuesの利用方法に関する情報