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[インデックス 12769] ファイルの概要

このコミットは、Go言語の公式ドキュメントにおけるコマンドドキュメントのパスを /ref/cmd から /doc/cmd へと変更するものです。これにより、ドキュメントの構造が整理され、より直感的なURLパスが提供されます。

コミット

commit 8d5b324afc6be6246e702c6bec35a3791ed033ea
Author: Andrew Gerrand <adg@golang.org>
Date:   Tue Mar 27 13:46:16 2012 +1100

    doc: move /ref/cmd to /doc/cmd
    
    Fixes #3400.
    
    R=golang-dev, rsc
    CC=golang-dev
    https://golang.org/cl/5926043

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/8d5b324afc6be6246e702c6bec35a3791ed033ea

元コミット内容

doc: move /ref/cmd to /doc/cmd
Fixes #3400.
R=golang-dev, rsc
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/5926043

変更の背景

この変更は、Go言語のドキュメント構造を改善し、特定のドキュメントページへのアクセスパスをより論理的かつ一貫性のあるものにするために行われました。具体的には、Goコマンドに関するドキュメントのURLパスが /ref/cmd から /doc/cmd へと変更されています。これは、GoプロジェクトのIssue #3400を解決するための対応であり、ドキュメントの参照パスがその内容(ドキュメント)をより適切に反映するように修正されたものと考えられます。

一般的なウェブサイトの構造において、/doc/ は通常、ドキュメントコンテンツを格納するディレクトリとして認識されます。一方、/ref/ は「リファレンス」を意味し、より技術的な参照情報やAPIドキュメントなどに使われることがあります。このコミットは、Goコマンドのドキュメントが一般的な「ドキュメント」としての性質を持つため、より適切な /doc/ パスに移動させることで、ユーザーが直感的にドキュメントを見つけやすくすることを目的としています。

前提知識の解説

  • Go言語ドキュメント: Go言語には、公式ウェブサイト (golang.org) 上で公開されている広範なドキュメントがあります。これには、言語仕様、標準ライブラリのAPIドキュメント、ツールに関するドキュメントなどが含まれます。これらのドキュメントは、Goの学習と開発において非常に重要なリソースです。
  • URLパスとファイル構造: ウェブサイトのURLパスは、通常、サーバー上のファイルやディレクトリの構造を反映しています。例えば、https://example.com/doc/page.html というURLは、サーバーのルートディレクトリにある doc ディレクトリ内の page.html ファイルに対応していることが多いです。
  • HTMLドキュメントのメタデータ: HTMLファイルには、<!--{ ... }--> のような形式で、そのドキュメントに関するメタデータが埋め込まれていることがあります。Goのドキュメントシステムでは、このメタデータを用いてページのタイトル (Title) やURLパス (Path) などを定義しています。これにより、サーバーサイドのルーティングやドキュメント生成システムが、適切なURLでコンテンツを提供できるようになります。
  • diff コマンド: diff コマンドは、2つのファイルまたはディレクトリの内容の差分を表示するために使用されるUnix系のコマンドです。Gitでは、コミット間の変更内容を視覚的に確認するために git diff が頻繁に利用されます。diff の出力は、追加された行 (+ で始まる行) と削除された行 (- で始まる行) を示し、変更されたファイルのパスや類似度インデックスなども表示されます。
  • rename from / rename to: Gitの diff 出力において、ファイルの名前が変更された場合、rename fromrename to の行が表示されます。これにより、どのファイルがどのファイルにリネームされたかが明確に示されます。
  • similarity index: ファイルがリネームされた場合、Gitは元のファイルと新しいファイルの類似度をパーセンテージで表示します。これにより、ファイルの内容が大きく変更されたのか、それとも単に名前が変更されただけなのかを判断するのに役立ちます。99%という高い類似度インデックスは、ファイルの内容がほとんど変更されずに名前だけが変更されたことを示しています。

技術的詳細

このコミットは、Go言語のドキュメントシステムにおけるURLルーティングとファイルパスの整合性に関する変更です。

  1. ファイルのリネーム:

    • doc/reference-cmd.html というファイルが doc/cmd.html にリネームされました。
    • similarity index 99% が示しているように、ファイルの内容はほぼ変更されていません。これは、単にファイル名が変更されただけであり、そのコンテンツは維持されていることを意味します。
  2. HTMLメタデータの更新:

    • リネームされた doc/cmd.html (旧 doc/reference-cmd.html) の内部にあるHTMLコメント形式のメタデータが更新されました。
    • "Path": "/ref/cmd""Path": "/doc/cmd" に変更されています。
    • この Path メタデータは、GoのドキュメントサーバーがこのHTMLファイルをどのURLパスで提供するかを決定するために使用されます。この変更により、/ref/cmd へのリクエストは /doc/cmd へとルーティングされるか、あるいは /ref/cmd が非推奨となり /doc/cmd が新しい正規のパスとなります。
  3. 参照リンクの更新:

    • doc/reference.html ファイル内のリンクが更新されました。
    • <a href="/ref/cmd">Command Documentation</a> という既存のリンクが、<a href="/doc/cmd">Command Documentation</a> に変更されています。
    • これは、ドキュメント内の他のページから新しいパスへの参照を修正するために不可欠です。もしこのリンクが更新されなければ、ユーザーは古い /ref/cmd パスにアクセスしようとし、その結果、ページが見つからない(404エラー)か、リダイレクトされることになります。

これらの変更は、Goのドキュメントシステムが、ファイルシステム上の物理的なファイルパスと、ウェブ上で公開される論理的なURLパスとの間にマッピングを持つことを示唆しています。Path メタデータはそのマッピングを定義する重要な要素であり、このコミットはそのマッピングをより論理的な構造に調整するものです。

コアとなるコードの変更箇所

diff --git a/doc/reference-cmd.html b/doc/cmd.html
similarity index 99%
rename from doc/reference-cmd.html
rename to doc/cmd.html
index b2cb2efa04..ac54923d43 100644
--- a/doc/reference-cmd.html
+++ b/doc/cmd.html
@@ -1,6 +1,6 @@
 <!--{
 	"Title": "Command Documentation",
-	"Path":  "/ref/cmd"
+	"Path":  "/doc/cmd"
 }-->
 
 <p>
diff --git a/doc/reference.html b/doc/reference.html
index 628289f7be..beaac431d2 100644
--- a/doc/reference.html
+++ b/doc/reference.html
@@ -14,7 +14,7 @@
 The documentation for the Go standard library.
 </p>
 
-<h3 id="cmd"><a href="/ref/cmd">Command Documentation</a></h3>
+<h3 id="cmd"><a href="/doc/cmd">Command Documentation</a></h3>
 <p>
 The documentation for the Go tools.
 </p>

コアとなるコードの解説

このコミットは、2つのファイルに対する変更を含んでいます。

  1. doc/reference-cmd.html から doc/cmd.html へのリネームと内容変更:

    • ファイル名が doc/reference-cmd.html から doc/cmd.html に変更されました。これは、ファイルシステム上でのドキュメントの物理的な場所の変更を意味します。
    • ファイルの内容では、HTMLコメント内の Path メタデータが変更されています。
      • - "Path": "/ref/cmd": 変更前のパス。
      • + "Path": "/doc/cmd": 変更後の新しいパス。
    • この Path メタデータは、GoのドキュメントサーバーがこのHTMLファイルをどのURLで公開するかを決定するために使用されます。この変更により、Goコマンドのドキュメントは /doc/cmd というURLでアクセスされるようになります。
  2. doc/reference.html の内容変更:

    • このファイルは、Goのドキュメントサイトの「リファレンス」セクションのインデックスページのような役割を果たしていると考えられます。
    • 変更内容は、Goコマンドドキュメントへのハイパーリンクの href 属性の更新です。
      • -<h3 id="cmd"><a href="/ref/cmd">Command Documentation</a></h3>: 変更前のリンク。
      • +<h3 id="cmd"><a href="/doc/cmd">Command Documentation</a></h3>: 変更後の新しいリンク。
    • この変更は、リネームされたドキュメントへの参照が正しく新しいパスを指すようにするために行われました。これにより、ユーザーが doc/reference.html からGoコマンドドキュメントにアクセスする際に、正しいページに誘導されることが保証されます。

これらの変更は連携しており、ドキュメントの物理的な場所、そのドキュメントが公開されるURL、そしてそのドキュメントへの内部リンクという3つの要素を整合させることで、ドキュメント構造の一貫性を保っています。

関連リンク

参考にした情報源リンク

  • Go言語公式ドキュメント (golang.org)
  • Git ドキュメント (diff, rename)
  • HTMLの基本 (aタグ, コメント)