Keyboard shortcuts

Press or to navigate between chapters

Press S or / to search in the book

Press ? to show this help

Press Esc to hide this help

[インデックス 12835] ファイルの概要

このコミットで変更された doc/code.html ファイルは、Go言語の公式ドキュメントの一部であり、Goプロジェクトのコードに関する慣習や推奨事項を説明する役割を担っています。具体的には、Goパッケージを他のユーザーが利用できるようにする方法や、外部のGoプロジェクトを紹介するセクションが含まれています。このファイルは、Go開発者がプロジェクトを公開し、他の開発者と共有するためのガイドラインを提供します。

コミット

  • コミットハッシュ: b16ec46c2fc144e9b8dff4c418db2d82227f3fd5
  • 作者: Andrew Gerrand adg@golang.org
  • コミット日時: 2012年4月5日 木曜日 11:17:18 +1000
  • 概要: プロジェクトダッシュボードへのリンクを短縮する変更。

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/b16ec46c2fc144e9b8dff4c418db2d82227f3fd5

元コミット内容

doc: shorten project dashboard link

Fixes #3420.
(which was already fixed)

R=golang-dev, bradfitz, dsymonds
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/5987043

変更の背景

このコミットの主な目的は、Goプロジェクトの公式ドキュメント doc/code.html 内に記載されている「Go Project Dashboard」へのリンクを短縮することです。元のリンク http://godashboard.appspot.com/project は、http://godashboard.appspot.com に変更されました。

変更の背景には、以下の点が考えられます。

  1. URLの簡潔化: より短く、覚えやすいURLにすることで、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。/project というパスがなくても、ルートURLで目的のダッシュボードにアクセスできる場合、冗長なパスは削除することが望ましいです。
  2. リダイレクトの回避: /project パスが内部的にルートURLにリダイレクトされる場合、直接ルートURLを指定することで、余分なHTTPリダイレクトを回避し、ページの読み込み速度をわずかに改善できます。
  3. 一貫性の確保: 他のドキュメントや参照箇所とのURLの一貫性を保つため、またはダッシュボードのURL構造が変更されたことに対応するため、リンクを更新する必要があった可能性があります。

コミットメッセージには Fixes #3420. (which was already fixed) と記載されています。これは、この変更がIssue 3420に関連しているものの、そのIssue自体は既に別の方法で解決済みであったことを示唆しています。このコミットは、その既存の修正に合わせたドキュメントの更新、あるいは重複した修正であった可能性が考えられます。

また、コミットメッセージに記載されている https://golang.org/cl/5987043 というChange List (CL) のリンクは、Web検索の結果によると go run コマンドに -C フラグを追加する変更に関するものであり、今回のドキュメントのリンク短縮とは直接関係がないように見えます。これは、コミットメッセージの記述ミスであるか、あるいはGoの内部的なコードレビューシステムにおけるCLの参照方法が当時と現在で異なる可能性を示唆しています。

前提知識の解説

Go Project Dashboard

「Go Project Dashboard」とは、Go言語で開発された外部プロジェクト(プログラムやライブラリなど)を一覧表示するウェブサイトです。Goコミュニティが成長するにつれて、多くの開発者がGo言語で様々なツールやライブラリを作成しました。このダッシュボードは、それらのプロジェクトを発見し、利用するための中心的なハブとして機能していました。appspot.com ドメインからわかるように、Google App Engine上でホストされていた可能性が高いです。

HTMLの <a> タグと href 属性

HTML (HyperText Markup Language) は、ウェブページの構造を定義するためのマークアップ言語です。その中で、<a> (アンカー) タグは、ハイパーリンクを作成するために使用されます。

  • <a> タグ: クリック可能なテキストや画像を作成し、ユーザーを別のウェブページ、ファイル、または同じページ内の特定の位置に移動させます。
  • href 属性: <a> タグの必須属性であり、ハイパーリンクのターゲットURLを指定します。ユーザーがリンクをクリックすると、ブラウザはこの href 属性に指定されたURLに移動します。

このコミットでは、<a> タグの href 属性の値が変更され、リンク先のURLが短縮されています。

URLの構造と短縮

URL (Uniform Resource Locator) は、インターネット上のリソースのアドレスを指定するための標準的な方法です。一般的なURLの構造は以下のようになります。

スキーム://ホスト名:ポート番号/パス?クエリ#フラグメント

  • スキーム: httphttps など、リソースにアクセスするためのプロトコルを示します。
  • ホスト名: godashboard.appspot.com のように、リソースが配置されているサーバーのドメイン名またはIPアドレスです。
  • ポート番号: オプションで、サーバー上の特定のポートを指定します(HTTPのデフォルトは80、HTTPSのデフォルトは443)。
  • パス: /project のように、サーバー上の特定のリソースの場所を示します。
  • クエリ: ?key=value のように、サーバーに渡す追加のパラメータです。
  • フラグメント: #section のように、ページ内の特定の部分へのアンカーです。

URLの短縮は、主に「パス」の部分を省略することで行われます。多くの場合、ウェブサーバーはルートURL (/) へのアクセスを、特定のデフォルトページ(例: index.html)や、特定のアプリケーションのメインページにリダイレクトするように設定されています。このコミットの変更は、まさにこの「パス」の省略に該当します。

Go言語のドキュメンテーション文化

Go言語のプロジェクトでは、明確で簡潔なドキュメンテーションが非常に重視されています。godoc ツールによる自動生成ドキュメントや、README.mddoc/ ディレクトリ内のHTMLファイルなど、様々な形式でドキュメントが提供されます。ドキュメントの正確性、最新性、そしてユーザーフレンドリーさは、Goエコシステム全体の健全性を保つ上で不可欠です。このコミットのような小さな変更も、ドキュメントの品質を維持するための継続的な取り組みの一環と見なすことができます。

技術的詳細

このコミットは、doc/code.html ファイル内の単一のHTMLハイパーリンクの href 属性を変更するものです。

変更前:

<a href="http://godashboard.appspot.com/project">Go Project Dashboard</a>

変更後:

<a href="http://godashboard.appspot.com">Go Project Dashboard</a>

この変更により、リンク先のURLから /project というパスが削除されました。

技術的な観点から見ると、この変更は以下の影響をもたらします。

  1. HTTPリクエストの変更: ユーザーがリンクをクリックした際に、ブラウザが送信するHTTP GETリクエストのパスが /project から / に変わります。
  2. サーバーサイドのルーティング: godashboard.appspot.com のウェブサーバーは、/project パスへのリクエストと / (ルート) パスへのリクエストの両方を処理できるように設定されている必要があります。もし /project/ にリダイレクトされる設定であれば、この変更はリダイレクトを1回減らす効果があります。もし / が直接ダッシュボードのメインページを表示する設定であれば、より直接的なアクセスが可能になります。
  3. SEOへの影響(限定的): ドキュメント内のリンク構造の変更は、検索エンジンのクローラーがサイトをインデックスする方法に影響を与える可能性がありますが、このケースでは非常に限定的です。主要なURLが変更されたわけではなく、単にパスが短縮されただけであるため、大きな影響はないと考えられます。
  4. 保守性: 短いURLは、手動で入力する際のエラーを減らし、ドキュメントの保守性を向上させます。

この変更は、Goプロジェクトのドキュメントの正確性とユーザーエクスペリエンスを維持するための、小さなしかし重要な改善と位置づけられます。

コアとなるコードの変更箇所

--- a/doc/code.html
+++ b/doc/code.html
@@ -475,7 +475,7 @@ import "code.google.com/p/go.example/newmath"
 <p>
 This convention is the easiest way to make your Go packages available for
 others to use.
-The <a href="http://godashboard.appspot.com/project">Go Project Dashboard</a>
+The <a href="http://godashboard.appspot.com">Go Project Dashboard</a>
 is a list of external Go projects including programs and libraries.
 </p>
 

コアとなるコードの解説

上記の差分は、doc/code.html ファイルの475行目付近における変更を示しています。

  • - The <a href="http://godashboard.appspot.com/project">Go Project Dashboard</a> これは変更前の行で、href 属性の値が http://godashboard.appspot.com/project となっています。
  • + The <a href="http://godashboard.appspot.com">Go Project Dashboard</a> これは変更後の行で、href 属性の値が http://godashboard.appspot.com に短縮されています。

この変更は、HTMLの <a> タグの href 属性のみを修正しており、表示されるテキスト「Go Project Dashboard」は変更されていません。これにより、ユーザーがこのリンクをクリックした際に、ブラウザは /project パスを含まないURLにアクセスするようになります。

この修正は、Goプロジェクトのドキュメントが常に最新かつ正確な情報を提供するようにするための、継続的なメンテナンス作業の一環です。

関連リンク

参考にした情報源リンク