[インデックス 13744] ファイルの概要
このコミットは、Go言語の公式ドキュメントページ(doc/docs.html
)に「Go References」セクションを追加し、言語仕様、メモリモデル、コマンド、パッケージの詳細ドキュメントへのリンクを提供することを目的としています。これにより、Goのドキュメントのナビゲーションとアクセシビリティが向上します。
コミット
commit 997a11ae6accb410f6fbbb295143d28cb9aaa152
Author: Andrew Gerrand <adg@golang.org>
Date: Tue Sep 4 15:26:51 2012 +1000
doc: link to references from docs page
Fixes #3667.
R=golang-dev, iant
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/6492078
GitHub上でのコミットページへのリンク
https://github.com/golang/go/commit/997a11ae6accb410f6fbbb295143d28cb9aaa152
元コミット内容
doc: link to references from docs page
Fixes #3667.
R=golang-dev, iant
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/6492078
変更の背景
このコミットは、Go言語のドキュメントページ(doc/docs.html
)に、Go言語の重要な参照資料へのリンクを追加することを目的としています。コミットメッセージにある「Fixes #3667」は、Goプロジェクトの内部課題追跡システムにおける課題3667番を解決したことを示しています。この課題は、おそらくGoのドキュメントの参照資料へのアクセス性を改善する必要があるという内容だったと推測されます。
ユーザーがGo言語の仕様、メモリモデル、コマンド、パッケージに関する詳細な情報を容易に見つけられるようにすることで、ドキュメント全体のユーザビリティが向上します。特に、Go言語の学習者や開発者が、必要な情報を迅速に参照できるようになることが期待されます。
前提知識の解説
- Go言語ドキュメント (
doc/docs.html
): Go言語の公式ウェブサイトに掲載されている主要なドキュメントページの一つです。Go言語の概要、チュートリアル、ツール、ライブラリなど、様々な情報への入り口となっています。このファイルはHTML形式で記述されており、ウェブブラウザで表示されます。 - HTML (HyperText Markup Language): ウェブページの構造を定義するためのマークアップ言語です。見出し (
<h1>
,<h2>
,<h3>
など)、段落 (<p>
)、リンク (<a>
) などの要素を使用してコンテンツを構成します。 - アンカーリンク (
<a>
タグ): HTMLにおいて、他のウェブページや同じページ内の特定の位置へのハイパーリンクを作成するために使用される要素です。href
属性にリンク先のURLを指定します。 - 見出し (
<h3>
タグ): HTMLにおいて、セクションの見出しを定義するために使用される要素です。<h3>
は3番目のレベルの見出しを示します。 - 段落 (
<p>
タグ): HTMLにおいて、テキストの段落を定義するために使用される要素です。 - Go References (
/ref/
): Go言語の公式ドキュメントサイトにおける、言語仕様、メモリモデル、コマンド、パッケージなどの詳細な参照資料がまとめられているセクションへのパスです。
技術的詳細
このコミットは、doc/docs.html
ファイルに新しいHTMLスニペットを挿入することで、ドキュメントページに「Go References」セクションを追加しています。具体的には、既存の「A Tour of Go」や「Effective Go」などのセクションの後に、新しい見出しと段落を追加しています。
追加されたHTMLコードは以下の通りです。
<h3 id="ref"><a href="/ref/">Go References</a></h3>
<p>Language specification, memory model, and detailed documentation for the commands and packages.</p>
<h3 id="ref">
: 新しいセクションの見出しを定義しています。id="ref"
は、この見出しに一意の識別子を与え、ページ内リンクのターゲットとして使用できるようにします。<a href="/ref/">Go References</a>
: 「Go References」というテキストを、Go言語の参照資料がまとめられている/ref/
パスへのハイパーリンクとして設定しています。これにより、ユーザーはこのリンクをクリックすることで、直接参照資料のページに移動できます。<p>Language specification, memory model, and detailed documentation for the commands and packages.</p>
: 新しいセクションの説明文を提供しています。この段落は、「Go References」セクションがどのような内容を含んでいるかを簡潔に説明しています。
この変更により、Goのドキュメントページを訪れたユーザーは、主要なドキュメントのリストの中に「Go References」という新しい項目を見つけることができ、そこからGo言語のより詳細な技術資料に直接アクセスできるようになります。
コアとなるコードの変更箇所
--- a/doc/docs.html
+++ b/doc/docs.html
@@ -56,6 +56,9 @@ A must read for any new Go programmer. It augments the tour and
the language specification, both of which should be read first.
</p>
+<h3 id="ref"><a href="/ref/">Go References</a></h3>
+<p>Language specification, memory model, and detailed documentation for the commands and packages.</p>
+
<h3 id="appengine"><a href="https://developers.google.com/appengine/docs/go/gettingstarted/">Getting Started with Go on App Engine</a></h3>
<p>
How to develop and deploy a simple Go project with
コアとなるコードの解説
上記のdiff
出力は、doc/docs.html
ファイルに加えられた変更を示しています。
--- a/doc/docs.html
と+++ b/doc/docs.html
: 変更前のファイル(a
)と変更後のファイル(b
)を示しています。@@ -56,6 +56,9 @@
: これは「hunk header」と呼ばれ、変更がファイルのどこで行われたかを示します。-56,6
: 変更前のファイルでは、56行目から6行が対象でした。+56,9
: 変更後のファイルでは、56行目から9行が対象となります。- これは、元の6行に3行が追加され、合計9行になったことを意味します。
具体的な変更内容は以下の通りです。
-
A must read for any new Go programmer. It augments the tour and
-
the language specification, both of which should be read first.
-
</p>
- これらの行は変更されていませんが、変更が挿入された場所のコンテキストを示すために表示されています。これらは既存の段落の閉じタグと、次の見出しの前に位置しています。
-
+<h3 id="ref"><a href="/ref/">Go References</a></h3>
- この行は新しく追加されたもので、
<h3>
タグで「Go References」という見出しを作成しています。 id="ref"
は、この見出しにHTMLアンカーとして機能するIDを割り当てています。<a href="/ref/">Go References</a>
は、「Go References」というテキストを、Go言語の参照ドキュメントのルートパスである/ref/
へのハイパーリンクにしています。
- この行は新しく追加されたもので、
-
+<p>Language specification, memory model, and detailed documentation for the commands and packages.</p>
- この行も新しく追加されたもので、
<p>
タグで新しい段落を作成しています。 - この段落は、上記の「Go References」リンクが指す内容(言語仕様、メモリモデル、コマンド、パッケージの詳細ドキュメント)を説明しています。
- この行も新しく追加されたもので、
-
<h3 id="appengine"><a href="https://developers.google.com/appengine/docs/go/gettingstarted/">Getting Started with Go on App Engine</a></h3>
-
<p>
-
How to develop and deploy a simple Go project with
- これらの行も変更されていませんが、変更が挿入された場所のコンテキストを示すために表示されています。これらは、新しく追加された「Go References」セクションの直後に続く既存の「Getting Started with Go on App Engine」セクションの見出しと段落です。
このコミットは、既存のHTML構造の中に新しいセクションを挿入することで、Goのドキュメントのナビゲーションを改善し、ユーザーが重要な参照資料に簡単にアクセスできるようにしています。
関連リンク
- GitHubコミットページ: https://github.com/golang/go/commit/997a11ae6accb410f6fbbb295143d28cb9aaa152
- Go Code Review (Gerrit) リンク: https://golang.org/cl/6492078
参考にした情報源リンク
- Go言語公式ドキュメント (一般的な情報源として): https://golang.org/doc/
- HTMLの
<h3>
タグに関するMDN Web Docs: https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/HTML/Element/h1-h6 - HTMLの
<a>
タグに関するMDN Web Docs: https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/HTML/Element/a - HTMLの
<p>
タグに関するMDN Web Docs: https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/HTML/Element/p - Git Diffの読み方 (一般的な情報源として): https://git-scm.com/docs/git-diff