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[インデックス 14120] ファイルの概要

このコミットは、godoc サイトの表示に関する修正であり、特に大きなディスプレイでの表示を改善することを目的としています。具体的には、doc/style.css ファイルにCSSの変更が加えられ、div#page 要素の幅が100%に設定されています。

コミット

commit 7e196d08227edaa1c3b80dfdedbe5e4f0cbf211e
Author: Andrew Gerrand <adg@golang.org>
Date:   Thu Oct 11 09:18:23 2012 +1100

    godoc: fix site for large displays
    
    R=golang-dev, skybrian
    CC=golang-dev
    https://golang.org/cl/6643062

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/7e196d08227edaa1c3b80dfdedbe5e4f0cbf211e

元コミット内容

godoc: fix site for large displays

R=golang-dev, skybrian
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/6643062

変更の背景

このコミットの背景には、godoc サイトが大きなディスプレイ環境で適切に表示されないという問題がありました。従来のCSS設定では、特定の画面サイズにおいてコンテンツ領域が意図したよりも狭く表示されたり、左右に不必要な余白が生じたりする可能性がありました。ユーザーがより広い画面で godoc を利用する際に、コンテンツが画面全体に広がり、視認性と利用体験が向上するように、レイアウトの調整が必要とされました。

前提知識の解説

このコミットを理解するためには、以下の前提知識が役立ちます。

  • godoc: Go言語の公式ドキュメンテーションツールです。Goのソースコードからコメントや宣言を解析し、HTML形式のドキュメントを生成します。開発者は godoc を利用して、ローカルでGoパッケージのドキュメントを閲覧したり、golang.org/pkg のような公式ドキュメントサイトで公開されたドキュメントを参照したりします。
  • CSS (Cascading Style Sheets): ウェブページの見た目(レイアウト、色、フォントなど)を定義するためのスタイルシート言語です。HTML要素にスタイルを適用するために使用されます。
  • HTML (HyperText Markup Language): ウェブページの構造を定義するためのマークアップ言語です。div などの要素を使ってコンテンツを構造化します。
  • div 要素: HTMLにおける汎用的なコンテナ要素で、他のHTML要素をグループ化するために使用されます。通常、特定のスタイルを適用したり、JavaScriptで操作したりするためのブロックレベル要素として使われます。
  • width: 100% (CSSプロパティ): CSSの width プロパティは要素の幅を設定します。100% という値は、親要素の利用可能な幅の100%を占めるように要素の幅を設定することを意味します。これにより、要素は親要素の幅いっぱいに広がるようになります。
  • レスポンシブデザインの概念: 2012年当時、レスポンシブデザインという概念はまだ比較的新しかったですが、異なる画面サイズやデバイスでウェブサイトが適切に表示されるように設計する重要性は認識され始めていました。このコミットは、特定の画面サイズ(大きなディスプレイ)での表示問題を解決するものであり、広義のレスポンシブ対応の一環と見なすことができます。

技術的詳細

このコミットの技術的な核心は、CSSの width プロパティの適用にあります。

div#page は、godoc サイトの主要なコンテンツを囲むコンテナ要素であると推測されます。この要素に width: 100%; を適用することで、以下の効果が期待されます。

  1. 親要素への適応: div#page がその親要素(おそらく body 要素や別のコンテナ div)の利用可能な幅全体を占めるようになります。
  2. 横方向の拡張: これにより、特に大きなディスプレイで godoc サイトを表示した際に、コンテンツ領域が画面の左右いっぱいに広がり、不必要な余白が削減されます。
  3. レイアウトの改善: 従来の固定幅や最大幅の制約があった場合、この変更によってコンテンツがより多くのスペースを利用できるようになり、視認性が向上し、情報の表示効率が高まります。

この変更は、CSSの基本的なレイアウト制御メカニズムを利用したものであり、ウェブデザインにおける「フル幅レイアウト」の実現に寄与します。

コアとなるコードの変更箇所

変更は doc/style.css ファイルに集中しており、以下の差分が示されています。

--- a/doc/style.css
+++ b/doc/style.css
@@ -136,6 +136,9 @@ div#topbar {
 body {
 	text-align: center;
 }
+div#page {
+\twidth: 100%;
+}
 div#page > .container,
 div#topbar > .container {
 	text-align: left;

コアとなるコードの解説

このコード変更は、doc/style.cssbody セレクタの直後に新しいCSSルールを追加しています。

  • div#page { ... }:これはCSSセレクタで、HTMLドキュメント内で id="page" を持つ div 要素にスタイルを適用することを意味します。
  • width: 100%;:この宣言が div#page 要素に適用されます。これにより、id="page" を持つ div 要素は、その親要素が提供する利用可能な幅の100%を占めるようにレンダリングされます。

このシンプルな追加により、godoc サイトのメインコンテンツ領域が、特に高解像度モニターや広いブラウザウィンドウで表示された際に、画面の横幅全体に広がるようになり、より多くのコンテンツを一度に表示したり、コンテンツの配置を改善したりすることが可能になります。これは、ユーザーエクスペリエンスの観点から、情報の閲覧性を向上させるための重要な調整です。

関連リンク

参考にした情報源リンク