[インデックス 16088] ファイルの概要
このコミットは、Go言語のバージョン1.1に関する公式ドキュメントである doc/go1.1.html
ファイルに対する修正です。具体的には、ドキュメント内の軽微なタイポ(誤字)を修正し、文章の正確性と可読性を向上させています。
コミット
commit 72d99aec8836e3a44aff06dd787c051e9cf9eff2
Author: Dmitriy Vyukov <dvyukov@google.com>
Date: Wed Apr 3 17:03:42 2013 -0700
doc: fix typos in go1.1
R=golang-dev, bradfitz
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/8342044
GitHub上でのコミットページへのリンク
https://github.com/golang/go/commit/72d99aec8836e3a44aff06dd787c051e9cf9eff2
元コミット内容
doc: fix typos in go1.1
R=golang-dev, bradfitz
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/8342044
変更の背景
このコミットの背景は、Go言語の公式ドキュメント doc/go1.1.html
に含まれていた単純なタイポ(誤字)の修正です。ドキュメントはユーザーがGo言語の機能や変更点を理解するための重要な情報源であり、その正確性は非常に重要です。誤字は読者の混乱を招く可能性があり、プロフェッショナルなドキュメントとしての品質を損なうため、発見され次第修正されるのが一般的です。このコミットは、Go 1.1のリリースノートまたは変更点に関するドキュメントの品質を維持するための、日常的なメンテナンス作業の一環として行われました。
前提知識の解説
- Go言語 (Golang): Googleによって開発されたオープンソースのプログラミング言語です。シンプルさ、効率性、並行処理のサポートを特徴としています。
- Go 1.1: Go言語の特定のバージョンを指します。Go言語は定期的に新しいバージョンがリリースされ、それぞれに新機能、改善、バグ修正が含まれます。
go1.1.html
は、Go 1.1リリースにおける主要な変更点や新機能について記述されたドキュメントです。 - ドキュメント (Documentation): ソフトウェアやシステムの使用方法、機能、設計などについて記述された文書です。開発者やユーザーがソフトウェアを理解し、効果的に利用するために不可欠です。
- タイポ (Typo): タイプミスや誤字のことです。ドキュメントやコードにおいて、意図しない文字の入力間違いを指します。
- Race Detector (レース検出器): Go 1.1で導入された主要なツールの1つで、並行処理におけるデータ競合(data race)を検出するための機能です。データ競合は、複数のゴルーチン(Goの軽量スレッド)が同時に同じメモリ位置にアクセスし、少なくとも1つが書き込み操作である場合に発生し、予測不能な動作やバグの原因となります。Race Detectorは、プログラムの実行時にこれらの競合を特定し、デバッグを支援します。
strings
パッケージ: Go言語の標準ライブラリの一部で、文字列操作のための関数や型を提供します。TrimPrefix
やTrimSuffix
といった関数は、文字列の先頭や末尾から特定のプレフィックスやサフィックスを削除するために使用されます。
技術的詳細
このコミットは、doc/go1.1.html
ファイル内の2箇所で発生していた「the the」という重複した単語のタイポを修正しています。これは、HTMLドキュメント内のテキストコンテンツに対する直接的な変更であり、Go言語のコード自体やその機能には影響を与えません。
具体的には、以下の2つの箇所で修正が行われました。
-
Race Detectorに関する説明箇所: GoのRace Detectorを有効にする方法を説明する段落で、「To enable it, set the the
-race
flag...」となっていた部分が「To enable it, set the-race
flag...」に修正されました。これにより、「the」が一つ削除され、文法的に正しい表現になりました。 -
strings
パッケージの新しい関数に関する説明箇所:strings
パッケージに追加されたTrimPrefix
、TrimSuffix
、およびReader.WriteTo
メソッドについて説明する段落で、「...and the the new method」となっていた部分が「...and the new method」に修正されました。ここでも「the」が一つ削除され、文章が自然になりました。
これらの変更は、HTMLの <code>
タグで囲まれたコードスニペットや、<a href="...">
タグで囲まれたリンクには影響を与えず、純粋に隣接するテキストのタイポ修正に限定されています。
コアとなるコードの変更箇所
diff --git a/doc/go1.1.html b/doc/go1.1.html
index 80f5ae1e48..c367875c4f 100644
--- a/doc/go1.1.html
+++ b/doc/go1.1.html
@@ -291,7 +291,7 @@ The byte-order-mark change is strictly backward-compatible.\n A major addition to the tools is a <em>race detector</em>, a way to find\n bugs in programs caused by problems like concurrent changes to the same variable.\n This new facility is built into the <code>go</code> tool.\n-To enable it, set the the <code>-race</code> flag when building or testing your program \n+To enable it, set the <code>-race</code> flag when building or testing your program \n (for instance, <code>go test -race</code>).\n The race detector is documented in <a href=\"/doc/articles/race_detector.html\">a separate article</a>.\n </p>\n@@ -968,7 +968,7 @@ The <a href=\"/pkg/strings/\"><code>strings</code></a> package has two new functio\n <a href=\"/pkg/strings/#TrimPrefix\"><code>TrimPrefix</code></a>\n and\n <a href=\"/pkg/strings/#TrimSuffix\"><code>TrimSuffix</code></a>\n-with self-evident properties, and the the new method\n+with self-evident properties, and the new method\n <a href=\"/pkg/strings/#Reader.WriteTo\"><code>Reader.WriteTo</code></a> so the\n <a href=\"/pkg/strings/#Reader\"><code>Reader</code></a>\n type now implements the\n```
## コアとなるコードの解説
上記の `diff` は、`doc/go1.1.html` ファイルに対する変更を示しています。
* **`--- a/doc/go1.1.html`**: 変更前のファイルを示します。
* **`+++ b/doc/go1.1.html`**: 変更後のファイルを示します。
* **`@@ -291,7 +291,7 @@`**: 最初の変更ブロックのヘッダーです。これは、変更が元のファイルの291行目から始まり7行にわたる部分で、変更後のファイルでも291行目から始まり7行にわたる部分であることを示しています。
* **`-To enable it, set the the <code>-race</code> flag when building or testing your program`**: この行は削除された元の行です。「the the」という重複が見られます。
* **`+To enable it, set the <code>-race</code> flag when building or testing your program`**: この行は追加された新しい行です。「the」が一つ削除され、正しい表現になっています。
* **`@@ -968,7 +968,7 @@`**: 2番目の変更ブロックのヘッダーです。これは、変更が元のファイルの968行目から始まり7行にわたる部分で、変更後のファイルでも968行目から始まり7行にわたる部分であることを示しています。
* **`-with self-evident properties, and the the new method`**: この行は削除された元の行です。ここでも「the the」という重複が見られます。
* **`+with self-evident properties, and the new method`**: この行は追加された新しい行です。「the」が一つ削除され、正しい表現になっています。
これらの変更は、ドキュメントのテキストコンテンツのみに影響を与え、HTMLの構造やGo言語の機能には一切影響を与えません。純粋にドキュメントの品質と可読性を向上させるための修正です。
## 関連リンク
* Go言語公式サイト: [https://go.dev/](https://go.dev/)
* Go 1.1 Release Notes (公式ドキュメント): [https://go.dev/doc/go1.1](https://go.dev/doc/go1.1) (このコミットが修正したドキュメントの最終版)
* Go Race Detectorに関する記事: [https://go.dev/doc/articles/race_detector.html](https://go.dev/doc/articles/race_detector.html)
* `strings` パッケージのドキュメント: [https://pkg.go.dev/strings](https://pkg.go.dev/strings)
## 参考にした情報源リンク
* GitHubのコミットページ: [https://github.com/golang/go/commit/72d99aec8836e3a44aff06dd787c051e9cf9eff2](https://github.com/golang/go/commit/72d99aec8836e3a44aff06dd787c051e9cf9eff2)
* Go言語の公式ドキュメント (Go 1.1): [https://go.dev/doc/go1.1](https://go.dev/doc/go1.1)
* Go言語のRace Detectorに関する公式記事: [https://go.dev/doc/articles/race_detector.html](https://go.dev/doc/articles/race_detector.html)
* Go言語の`strings`パッケージに関する公式ドキュメント: [https://pkg.go.dev/strings](https://pkg.go.dev/strings)