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[インデックス 16340] ファイルの概要

このコミットは、Goプロジェクトのダッシュボードシステムにおいて、go.toolsリポジトリを監視対象のサブリポジトリのリストに追加するものです。これにより、go.toolsリポジトリのビルドやテストの状態がGoダッシュボードで追跡・表示されるようになります。

コミット

commit c3dbe5d24c8036679d733be3d7aef40f56c7d379
Author: Dave Cheney <dave@cheney.net>
Date:   Sun May 19 10:04:23 2013 +1000

    misc/dashboard: add go.tools to list of subrepos

    R=r, adg, dsymonds
    CC=golang-dev
    https://golang.org/cl/9535044

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/c3dbe5d24c8036679d733be3d7aef40f56c7d379

元コミット内容

misc/dashboard: add go.tools to list of subrepos

このコミットは、Goプロジェクトのダッシュボードに関連する変更であり、go.toolsというサブリポジトリを、ダッシュボードが監視するリポジトリのリストに追加することを目的としています。

変更の背景

Goプロジェクトは、コアのGo言語リポジトリだけでなく、様々な関連ツールやライブラリを個別の「サブリポジトリ」として管理しています。これらのサブリポジトリもGoエコシステムにとって重要であり、その健全性を継続的に監視する必要があります。

このコミットが行われた2013年当時、go.toolsはGo言語の公式ツール群(例: go vet, go doc, go generateなど)や、Go開発を支援する様々なユーティリティを含む重要なリポジトリとして発展していました。Goダッシュボードは、Goプロジェクト全体のビルド状態、テスト結果、パフォーマンスなどを一元的に表示するシステムであり、プロジェクトの健全性を把握するために不可欠です。

go.toolsがサブリポジトリのリストに追加されることで、ダッシュボードは自動的にgo.toolsリポジトリの変更を検知し、そのビルドとテストの状況を追跡できるようになります。これにより、go.toolsにおける回帰バグやビルドエラーが早期に発見され、Goエコシステム全体の安定性が向上することが期待されます。

前提知識の解説

Goプロジェクトのサブリポジトリ (Subrepos)

Goプロジェクトでは、メインのGo言語リポジトリ(golang/go)とは別に、特定の機能やツールに特化した複数のGitリポジトリを管理しています。これらは「サブリポジトリ」と呼ばれ、通常golang.org/x/以下のパスでインポートされます(例: golang.org/x/tools, golang.org/x/net)。これらはGoの標準ライブラリの一部ではありませんが、Goチームによって公式にメンテナンスされており、Go開発において広く利用されています。

サブリポジトリの例:

  • golang.org/x/tools: Go言語のツール群(静的解析ツール、コード生成ツールなど)
  • golang.org/x/net: ネットワーク関連の追加パッケージ
  • golang.org/x/text: テキスト処理関連のパッケージ
  • golang.org/x/image: 画像処理関連のパッケージ

これらのサブリポジトリは、メインのGoリポジトリとは独立してバージョン管理され、開発が進められますが、Goエコシステム全体の整合性を保つために、Goダッシュボードのような集中監視システムでその状態が追跡されます。

Goダッシュボード (Go Dashboard)

Goダッシュボードは、Goプロジェクトの継続的インテグレーション(CI)および継続的デリバリー(CD)の重要なコンポーネントです。これは、Go言語本体およびそのサブリポジトリのビルド、テスト、ベンチマークの結果をリアルタイムで集約し、視覚的に表示するウェブアプリケーションです。

ダッシュボードの主な機能:

  • ビルド状態の表示: 各コミットに対するビルドの成功/失敗、様々なプラットフォーム(OS/アーキテクチャ)での互換性。
  • テスト結果の表示: ユニットテスト、インテグレーションテストのパス/フェイル。
  • パフォーマンスの追跡: ベンチマーク結果の経時的な変化。
  • 問題の早期発見: ビルドやテストの失敗を開発者に通知し、問題の早期解決を促す。

ダッシュボードは、Goプロジェクトの品質と安定性を維持するために不可欠なツールであり、開発者はこれを通じてコード変更がシステム全体に与える影響を迅速に評価できます。

go.tools

go.toolsは、Goプロジェクトのサブリポジトリの一つであるgolang.org/x/toolsの古い名称、またはそのリポジトリが提供するツール群を指す一般的な呼称です。このリポジトリには、Go言語の静的解析、コード生成、ドキュメンテーション、デバッグなど、開発ワークフローを支援する多岐にわたるツールが含まれています。

例:

  • go vet: Goソースコードの疑わしい構成を報告するツール。
  • gofmt: Goソースコードを標準的なスタイルに整形するツール。
  • gorename: Goプログラム内の識別子を安全にリネームするツール。
  • goimports: Goソースコードのインポート文を自動的に追加・削除・整形するツール。

これらのツールはGo開発者にとって日常的に利用されるものであり、その品質と安定性はGoエコシステム全体の生産性に直結します。

技術的詳細

このコミットは、Goダッシュボードアプリケーションのバックエンド部分に位置するmisc/dashboard/app/build/init.goファイルを変更しています。このファイルは、ダッシュボードが監視すべきサブリポジトリのリストを定義していると考えられます。

具体的には、subReposという名前の文字列スライス(Go言語における配列のようなもの)に、新たに"tools"という文字列が追加されています。このsubReposスライスは、ダッシュボードがGitリポジトリをクローンし、ビルドおよびテストを実行する対象となるリポジトリの識別子を保持しています。

この変更により、ダッシュボードの初期化プロセスにおいて、golang.org/x/tools(または当時のgo.tools)リポジトリが監視対象として認識され、その後のビルド・テストパイプラインに組み込まれるようになります。ダッシュボードは定期的にこれらのリポジトリの最新コミットをフェッチし、定義されたビルド環境でコンパイルし、テストスイートを実行します。結果はダッシュボードのウェブインターフェースに表示され、開発者は各サブリポジトリの健全性を一目で確認できるようになります。

この変更は、Goダッシュボードの監視範囲を拡張し、Goエコシステム全体の品質保証体制を強化する上で重要なステップです。

コアとなるコードの変更箇所

--- a/misc/dashboard/app/build/init.go
+++ b/misc/dashboard/app/build/init.go
@@ -27,6 +27,7 @@ var subRepos = []string{
 	"image",
 	"net",
 	"talks",
+\t"tools",
 }

 // Put subRepos into defaultPackages.

コアとなるコードの解説

変更はmisc/dashboard/app/build/init.goファイル内のsubReposというグローバル変数(またはパッケージレベル変数)の定義にあります。

var subRepos = []string{ ... } は、Go言語で文字列のスライスを宣言し、初期化しています。このスライスは、Goダッシュボードが監視対象とするサブリポジトリの名前を文字列として保持しています。

変更前は、このリストには"image", "net", "talks"などのサブリポジトリが含まれていました。 変更後、+ "tools", の行が追加され、"tools"という文字列がこのスライスに挿入されました。

この"tools"という文字列は、Goダッシュボードの内部ロジックにおいて、golang.org/x/toolsサブリポジトリを識別するためのキーとして機能します。ダッシュボードのビルドシステムは、このリストを読み込み、リスト内の各エントリに対応するリポジトリをGitから取得し、そのリポジトリのコードに対してビルドとテストを実行します。

したがって、この一行の追加は、Goダッシュボードの監視対象にgo.toolsリポジトリを正式に含めるという、機能的な拡張を意味します。これにより、go.toolsリポジトリの変更がGoダッシュボードによって継続的に検証されるようになり、その品質が維持されることに貢献します。

関連リンク

  • Gerrit Change-ID: https://golang.org/cl/9535044 (GoプロジェクトのコードレビューシステムであるGerritにおけるこの変更のリンク)

参考にした情報源リンク

  • Goプロジェクトの公式ドキュメント (Goサブリポジトリに関する情報)
  • Goダッシュボードの歴史と機能に関する一般的な情報 (GoプロジェクトのCI/CDに関する記事や発表)
  • golang.org/x/toolsリポジトリの概要 (Goツールの役割に関する情報)
  • Go言語のslice型に関するドキュメンテーション

[インデックス 16340] ファイルの概要

このコミットは、Goプロジェクトのダッシュボードシステムにおいて、go.toolsリポジトリを監視対象のサブリポジトリのリストに追加するものです。これにより、go.toolsリポジトリのビルドやテストの状態がGoダッシュボードで追跡・表示されるようになります。

コミット

commit c3dbe5d24c8036679d733be3d7aef40f56c7d379
Author: Dave Cheney <dave@cheney.net>
Date:   Sun May 19 10:04:23 2013 +1000

    misc/dashboard: add go.tools to list of subrepos

    R=r, adg, dsymonds
    CC=golang-dev
    https://golang.org/cl/9535044

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/c3dbe5d24c8036679d733be3d7aef40f56c7d379

元コミット内容

misc/dashboard: add go.tools to list of subrepos

このコミットは、Goプロジェクトのダッシュボードに関連する変更であり、go.toolsというサブリポジトリを、ダッシュボードが監視するリポジトリのリストに追加することを目的としています。

変更の背景

Goプロジェクトは、コアのGo言語リポジトリだけでなく、様々な関連ツールやライブラリを個別の「サブリポジトリ」として管理しています。これらのサブリポジトリもGoエコシステムにとって重要であり、その健全性を継続的に監視する必要があります。

このコミットが行われた2013年当時、go.toolsはGo言語の公式ツール群(例: go vet, go doc, go generateなど)や、Go開発を支援する様々なユーティリティを含む重要なリポジトリとして発展していました。Goダッシュボードは、Goプロジェクト全体のビルド状態、テスト結果、パフォーマンスなどを一元的に表示するシステムであり、プロジェクトの健全性を把握するために不可欠です。

go.toolsがサブリポジトリのリストに追加されることで、ダッシュボードは自動的にgo.toolsリポジトリの変更を検知し、そのビルドとテストの状況を追跡できるようになります。これにより、go.toolsにおける回帰バグやビルドエラーが早期に発見され、Goエコシステム全体の安定性が向上することが期待されます。

前提知識の解説

Goプロジェクトのサブリポジトリ (Subrepos)

Goプロジェクトでは、メインのGo言語リポジトリ(golang/go)とは別に、特定の機能やツールに特化した複数のGitリポジトリを管理しています。これらは「サブリポジトリ」と呼ばれ、通常golang.org/x/以下のパスでインポートされます(例: golang.org/x/tools, golang.org/x/net)。これらはGoの標準ライブラリの一部ではありませんが、Goチームによって公式にメンテナンスされており、Go開発において広く利用されています。

サブリポジトリの例:

  • golang.org/x/tools: Go言語のツール群(静的解析ツール、コード生成ツールなど)
  • golang.org/x/net: ネットワーク関連の追加パッケージ
  • golang.org/x/text: テキスト処理関連のパッケージ
  • golang.org/x/image: 画像処理関連のパッケージ

これらのサブリポジトリは、メインのGoリポジトリとは独立してバージョン管理され、開発が進められますが、Goエコシステム全体の整合性を保つために、Goダッシュボードのような集中監視システムでその状態が追跡されます。

Goダッシュボード (Go Dashboard)

Goダッシュボードは、Goプロジェクトの継続的インテグレーション(CI)および継続的デリバリー(CD)の重要なコンポーネントです。これは、Go言語本体およびそのサブリポジトリのビルド、テスト、ベンチマークの結果をリアルタイムで集約し、視覚的に表示するウェブアプリケーションです。

ダッシュボードの主な機能:

  • ビルド状態の表示: 各コミットに対するビルドの成功/失敗、様々なプラットフォーム(OS/アーキテクチャ)での互換性。
  • テスト結果の表示: ユニットテスト、インテグレーションテストのパス/フェイル。
  • パフォーマンスの追跡: ベンチマーク結果の経時的な変化。
  • 問題の早期発見: ビルドやテストの失敗を開発者に通知し、問題の早期解決を促す。

ダッシュボードは、Goプロジェクトの品質と安定性を維持するために不可欠なツールであり、開発者はこれを通じてコード変更がシステム全体に与える影響を迅速に評価できます。

go.tools

go.toolsは、Goプロジェクトのサブリポジトリの一つであるgolang.org/x/toolsの古い名称、またはそのリポジトリが提供するツール群を指す一般的な呼称です。このリポジトリには、Go言語の静的解析、コード生成、ドキュメンテーション、デバッグなど、開発ワークフローを支援する多岐にわたるツールが含まれています。

例:

  • go vet: Goソースコードの疑わしい構成を報告するツール。
  • gofmt: Goソースコードを標準的なスタイルに整形するツール。
  • gorename: Goプログラム内の識別子を安全にリネームするツール。
  • goimports: Goソースコードのインポート文を自動的に追加・削除・整形するツール。

これらのツールはGo開発者にとって日常的に利用されるものであり、その品質と安定性はGoエコシステム全体の生産性に直結します。

技術的詳細

このコミットは、Goダッシュボードアプリケーションのバックエンド部分に位置するmisc/dashboard/app/build/init.goファイルを変更しています。このファイルは、ダッシュボードが監視すべきサブリポジトリのリストを定義していると考えられます。

具体的には、subReposという名前の文字列スライス(Go言語における配列のようなもの)に、新たに"tools"という文字列が追加されています。このsubReposスライスは、ダッシュボードがGitリポジトリをクローンし、ビルドおよびテストを実行する対象となるリポジトリの識別子を保持しています。

この変更により、ダッシュボードの初期化プロセスにおいて、golang.org/x/tools(または当時のgo.tools)リポジトリが監視対象として認識され、その後のビルド・テストパイプラインに組み込まれるようになります。ダッシュボードは定期的にこれらのリポジトリの最新コミットをフェッチし、定義されたビルド環境でコンパイルし、テストスイートを実行します。結果はダッシュボードのウェブインターフェースに表示され、開発者は各サブリポジトリの健全性を一目で確認できるようになります。

この変更は、Goダッシュボードの監視範囲を拡張し、Goエコシステム全体の品質保証体制を強化する上で重要なステップです。

コアとなるコードの変更箇所

--- a/misc/dashboard/app/build/init.go
+++ b/misc/dashboard/app/build/init.go
@@ -27,6 +27,7 @@ var subRepos = []string{
 	"image",
 	"net",
 	"talks",
+\t"tools",
 }

 // Put subRepos into defaultPackages.

コアとなるコードの解説

変更はmisc/dashboard/app/build/init.goファイル内のsubReposというグローバル変数(またはパッケージレベル変数)の定義にあります。

var subRepos = []string{ ... } は、Go言語で文字列のスライスを宣言し、初期化しています。このスライスは、Goダッシュボードが監視対象とするサブリポジトリの名前を文字列として保持しています。

変更前は、このリストには"image", "net", "talks"などのサブリポジトリが含まれていました。 変更後、+ "tools", の行が追加され、"tools"という文字列がこのスライスに挿入されました。

この"tools"という文字列は、Goダッシュボードの内部ロジックにおいて、golang.org/x/toolsサブリポジトリを識別するためのキーとして機能します。ダッシュボードのビルドシステムは、このリストを読み込み、リスト内の各エントリに対応するリポジトリをGitから取得し、そのリポジトリのコードに対してビルドとテストを実行します。

したがって、この一行の追加は、Goダッシュボードの監視対象にgo.toolsリポジトリを正式に含めるという、機能的な拡張を意味します。これにより、go.toolsリポジトリの変更がGoダッシュボードによって継続的に検証されるようになり、その品質が維持されることに貢献します。

関連リンク

  • Gerrit Change-ID: https://golang.org/cl/9535044 (GoプロジェクトのコードレビューシステムであるGerritにおけるこの変更のリンク)

参考にした情報源リンク

  • Goプロジェクトの公式ドキュメント (Goサブリポジトリに関する情報)
  • Goダッシュボードの歴史と機能に関する一般的な情報 (GoプロジェクトのCI/CDに関する記事や発表)
  • golang.org/x/toolsリポジトリの概要 (Goツールの役割に関する情報)
  • Go言語のslice型に関するドキュメンテーション