[インデックス 17611] ファイルの概要
このコミットは、doc/go1.2.html
ファイルに新しいセクションを追加するものです。具体的には、1ファイルが変更され、17行が追加されています。
コミット
commit 765479ccb01fdfef10bdec2e651fcf7a4af50336
Author: Nigel Tao <nigeltao@golang.org>
Date: Mon Sep 16 16:26:07 2013 +1000
doc/go1.2.html: add a "New packages" section similar to
http://golang.org/doc/go1.1#new_packages
R=r
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/13368053
GitHub上でのコミットページへのリンク
https://github.com/golang/go/commit/765479ccb01fdfef10bdec2e651fcf7a4af50336
元コミット内容
doc/go1.2.html: add a "New packages" section similar to
http://golang.org/doc/go1.1#new_packages
変更の背景
このコミットの背景には、Go言語のリリースノートの構造と、新しいパッケージの導入をユーザーに明確に伝える必要性があります。Go 1.2のリリースに際し、標準ライブラリに新たなパッケージが追加されました。これらの重要な変更をユーザーが容易に把握できるよう、Go 1.1のリリースノート(http://golang.org/doc/go1.1#new_packages
)と同様に、「New packages」という専用のセクションをdoc/go1.2.html
に追加することが決定されました。これにより、ユーザーはGo 1.2で利用可能になった新しい機能やツールを効率的に見つけることができます。
前提知識の解説
doc/go1.2.html
: これはGo言語のバージョン1.2の公式リリースノートのHTMLドキュメントです。Goの各バージョンリリース時には、そのバージョンで導入された新機能、変更点、改善点などがこの形式でまとめられ、公式ウェブサイトで公開されます。開発者やユーザーは、このドキュメントを参照して、新しいGoバージョンへの移行や、新機能の活用方法を学びます。- Go標準ライブラリ: Go言語は、非常に豊富で高品質な標準ライブラリを提供しています。これらのライブラリは、ネットワーキング、ファイルI/O、暗号化、データ構造、並行処理など、多岐にわたる機能を提供し、Goプログラムの開発を効率化します。新しいパッケージが標準ライブラリに追加されることは、Goエコシステムの機能が拡張され、開発者がより多くのタスクをGoだけで完結できるようになることを意味します。
encoding
パッケージ: Go言語におけるデータエンコーディングとデコーディングのための標準インターフェースを提供するパッケージです。encoding/json
やencoding/xml
のような他のエンコーディングパッケージと連携して、データのマーシャリング(構造体からバイト列への変換)とアンマーシャリング(バイト列から構造体への変換)を一貫した方法で行うことを可能にします。image/color/palette
パッケージ: 標準的なカラーパレットを提供するパッケージです。例えば、Plan9
256色パレットやWebSafe
216色パレットなど、画像処理やグラフィックスアプリケーションで利用できる定義済みのカラーセットを提供します。
技術的詳細
このコミットは、Go 1.2のリリースノートに「New packages」セクションを追加することで、ユーザーエクスペリエンスを向上させることを目的としています。具体的には、以下の2つの新しいパッケージが導入されたことを明記しています。
-
encoding
パッケージ:- このパッケージは、Goの標準ライブラリにエンコーディングとデコーディングのための汎用的なインターフェースを導入しました。これには、
BinaryMarshaler
,BinaryUnmarshaler
,TextMarshaler
,TextUnmarshaler
などが含まれます。 - これらのインターフェースは、カスタムデータ型がどのようにバイナリ形式やテキスト形式に変換されるかを定義するための標準的な方法を提供します。これにより、開発者は独自のデータ型を、既存のエンコーディングパッケージ(例:
json
,xml
,gob
)とシームレスに連携させることができます。 - 例えば、
json.Marshal
関数は、json.Marshaler
インターフェースを実装する型に対して、そのカスタムマーシャリングロジックを呼び出します。これにより、開発者はGoの構造体をJSONに変換する際に、デフォルトの動作をオーバーライドして、特定のフィールドのフォーマットを制御したり、非公開フィールドを公開したりすることができます。
- このパッケージは、Goの標準ライブラリにエンコーディングとデコーディングのための汎用的なインターフェースを導入しました。これには、
-
image/color/palette
パッケージ:- このパッケージは、画像処理やグラフィックスアプリケーションで頻繁に使用される標準的なカラーパレットを提供します。
- 例えば、
palette.Plan9
は、Plan 9オペレーティングシステムで使用される256色のカラーパレットを提供します。これは、限られた色数で画像を表現する必要がある場合や、特定のレトロな外観を再現したい場合に役立ちます。 palette.WebSafe
は、ウェブブラウザで安全に表示される216色のカラーパレットを提供します。これは、クロスブラウザ互換性を確保し、異なるシステムで色が正しく表示されるようにするために重要でした。- これらのパレットは、
image
パッケージと組み合わせて使用され、画像のカラーマッピングや変換に利用されます。
この変更は、単なるドキュメントの更新に留まらず、Go 1.2で導入された重要な新機能の可視性を高め、開発者がこれらの新しいツールを容易に発見し、活用できるようにするためのものです。リリースノートの構成を改善することで、Goエコシステムの成長と進化を効果的に伝える役割を果たしています。
コアとなるコードの変更箇所
--- a/doc/go1.2.html
+++ b/doc/go1.2.html
@@ -530,6 +530,23 @@ map are unaffected because the associated function map will override the new
default function definitions.
</p>
+<h3 id=\"new_packages\">New packages</h3>
+
+<p>
+There are two new packages.
+</p>
+
+<ul>
+<li>
+The <a href=\"/pkg/encoding/\"><code>encoding</code></a> package is
+<a href=\"#encoding\">described above</a>.
+</li>
+<li>
+The <a href=\"/pkg/image/color/palette/\"><code>image/color/palette</code></a> package
+provides standard color palettes.
+</li>
+</ul>
+
<h3 id=\"minor_library_changes\">Minor changes to the library</h3>
<p>
コアとなるコードの解説
このコミットは、doc/go1.2.html
ファイルの既存のコンテンツに、新しいHTMLスニペットを挿入しています。
<h3 id="new_packages">New packages</h3>
:- これは、新しいセクションのタイトルを定義するHTMLのヘッディングタグです。
<h3>
は第3レベルの見出しを示し、id="new_packages"
はこのセクションへの内部リンク(アンカー)を可能にします。これにより、他の場所からこのセクションに直接ジャンプできるようになります。
- これは、新しいセクションのタイトルを定義するHTMLのヘッディングタグです。
<p>There are two new packages.</p>
:- 新しいパッケージが2つあることを示すシンプルな段落です。
<ul>...</ul>
:- これは、順序なしリスト(箇条書き)を定義するHTMLタグです。新しいパッケージをリスト形式で表示するために使用されます。
<li>...</li>
:- リストの各項目を定義するタグです。
- 最初の
<li>
はencoding
パッケージについて説明しています。<a href="/pkg/encoding/"><code>encoding</code></a>
:/pkg/encoding/
へのハイパーリンクを持つencoding
パッケージ名を表示します。<code>
タグは、コードスニペットであることを示し、通常は等幅フォントで表示されます。package is <a href="#encoding">described above</a>.
:encoding
パッケージがこのドキュメントの別の場所(#encoding
アンカー)で既に説明されていることを示唆しています。これは、ドキュメント内の関連セクションへの内部リンクです。
- 2番目の
<li>
はimage/color/palette
パッケージについて説明しています。<a href="/pkg/image/color/palette/"><code>image/color/palette</code></a>
:/pkg/image/color/palette/
へのハイパーリンクを持つimage/color/palette
パッケージ名を表示します。package provides standard color palettes.
: このパッケージが標準的なカラーパレットを提供することを簡潔に説明しています。
この変更により、Go 1.2のリリースノートは、新しく追加された重要な標準ライブラリパッケージを明確にハイライトし、ユーザーがそれらの詳細情報にアクセスするための直接的なリンクを提供します。
関連リンク
- Go 1.2 Release Notes: https://golang.org/doc/go1.2.html (このコミットによって変更されたファイル)
- Go 1.1 Release Notes (参照元): https://golang.org/doc/go1.1#new_packages
encoding
パッケージドキュメント: https://pkg.go.dev/encodingimage/color/palette
パッケージドキュメント: https://pkg.go.dev/image/color/palette
参考にした情報源リンク
- https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQGuL6NEi8kzjCpFLRnyhCc76FNgKbJvT5goYJL6tU32e9b_hqk4Bxm8c5l2YbTxoAxy2tiCdVb6ior2Sxc2XimdSl3fjm1JtF6ByRhJbI5rW6Xdgw==
- https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQH219Q2jcKBw1M6ROimIEX-HA32G1y3xaXYqNDyY6-JgSQSMXzELFkc1xND5lCix7ZokKvwo2wOY4TJwaY0oZ04x-bT8QLJDllG8Z9y8NDA-svGOVIzZbdZ47A=
- https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQFWDiHr0jsIadkXFgJrA_j161TepYISJDOBd-qCCAq_g99PIADWo5w1o31paOjMl2xOLh04O-Oeivo9u4XeLLcoyC2KjE4DgRoQwD93cH-2ugmdH1pzwDkt14a8-uowtKM7
- https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQEZO1r1hmL5wBkHhTUuUkXD-r3EWbq_ocDGg1IwGnmVHzG_2r3nXZi2fnbauMUkPs-V9kr9QF2rcGjIEzr1UbaMexnOlOsPk7lIoE3xQA5sy0Toox_KKuao5-EsmFG-B3vJ-XHl_03jJInZoMY=